こんにちは！武田塾宮崎校講師の津田です。

ブログをお読みの皆さん、AO入試ってご存じですか？

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推薦入試とは何が違うの？対策ってどうすればいいの？

今日は、宮崎大学にAO入試で合格した私が、宮崎大学のAO入試に関する疑問について体験談とともに答えていきたいと思います！

実は私自身武田塾宮崎校に通いながら、一般入試とAO入試のW対策をしていました。

結果AOで合格できましたのでリアルな経験者の声を宮崎大学のAO入試を受けようか迷っている方にお届けできればと思います。　　　　　　　　　

宮崎大学　AO入試　概要

まず、宮崎大学のAO入試とは何かを紹介していきます。

AO入試は、宮崎大学のすべての学部が実施しているわけではありません。
全５学部のうち、教育学部と工学部がAO入試制度を取り入れています。

AO入試とは、アドミッションズ・オフィス入試と呼ばれるもので、大学の入学管理局による選考基準に基づいて、高校時代の成績や小論文、面接などで人物を評価し、合否を出す入試制度のことです。

推薦入試との違いは？

これだけ聞くと、推薦入試と同じ入試制度のように感じます。

しかし、実際は全く違います！

一番の大きな違いは、学校長の推薦の有無です。

推薦入試は、高校時代の学業成績やスポーツ・文化活動などの推薦基準を満たしている生徒を高校の学校長が推薦する入試です。ですから、学習成績概定(評定)などの推薦基準を満たしていないと出願できません。

それに対してAO入試は、原則として高校の学校長の推薦は必要ありません。出願条件を満たしていれば、誰でも自由に出願することができます。

宮崎大学教育学部と宮崎大学工学部との違い

教育学部と工学部で、AO入試の選抜方法は違います。

教育学部　小中一貫教育コース中学校主免専攻(音楽,美術,保健体育,家庭,英語)

教育学部のAO入試は、第一次選考と第二次選考に分かれています。

まず第一次選考では、面接①・書類審査(自己推薦書,志望理由書,実技・活動等に関する調書)・各教科の定める個別審査により選抜します。なお，第二次選考に向けて課題を課す場合があります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⇩個別審査⇩

音楽	ピアノの暗譜、声楽,管楽器または弦楽器
美術	鉛筆デッサン
保健体育	陸上競技,器械運動,サッカー,バスケットボール,ハンドボール,バレーボール,柔道の中から4~6種目
家庭	高等学校までに学習した家庭科の内容に関するテーマについてのプレゼンテーション
英語	与えられたテーマについて200語程度の英作文

第二次選考では、面接②，第一次選考の結果及び共通テストの結果を総合して選抜します。なお，第一次選考時に課した課題は面接②の基礎資料となります。センター試験科目は、国語、外国語、数学,理科,地歴・公民の３教科から１つの、３教科３科目か３教科４科目のいずれかです。数学,理科,地歴・公民において、受験する科目のうち最高得点の成績を採用します。

工学部　全学科

工学部のAO入試も、第一次選考と第二次選考に分かれています。

まず第一次選考では、書類審査(調査書,自己推薦書,活動報告書,活動報告書に記載した内容の根拠資料の写し)により選抜します。活動報告書については、受験する各学科によって記載事項が異なるので、記載事項を確認してから作成してください。

第二次選考では、各学科によって受験内容が異なります。
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　⇩試験内容⇩

環境応用化学科	小論文、個人面接(口頭試問含む)
社会環境システム工学科	筆記試験、集団討論、個人面接
環境ロボティクス学科	筆記試験、集団討論、個人面接
機械設計システム工学科	集団討論、個人面接(口頭試問含む)
電子物理工学科	筆記試験、集団討論、個人面接
電気システム工学科	小論文、集団討論、個人面接(口頭試問含む)
情報システム工学科	個人面接(口頭試問含む)

筆記試験があまり得意ではないが面接が得意だからAO入試に挑戦する、という人は注意が必要です。現在、AO入試でも学力を問う筆記試験が行われる学科もあります。筆記試験がない学部でも口頭試問が行われるので、面接の練習だけでなく筆記試験や口頭試問の対策もしっかりと進めるようにしましょう。

宮崎大学のAO入試の時期

では、AO入試はいつ頃行われるのでしょうか。

教育学部の場合、第一次選考は11月下旬、第二次選考は1月下旬に行われます。
工学部の場合、第一次選考は8月下旬(書類締め切り)、第二次選考は9月下旬に行われます。

このように、一般入試と比べて受験時期が早いので、他の人よりも早め早めの準備が必要となってきます。

宮崎大学　AO入試　体験談　対策方法

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さて、ここからは私のAO入試体験談について書かせていただきます。
私は工学部のAO入試を受験したので、工学部のAO入試も視野に入れている人は是非参考にしてみてください。
今回は、書類審査、筆記試験、面接についてそれぞれ対策方法とともに話していこうと思います。

宮崎大学AO入試の書類審査

書類審査で提出する書類は主に、①学校から発行される調査書　②自己推薦書　③活動報告書だと思います。

自己推薦書や活動報告書は、自分をよく見せるために少し自分を過大評価して書きがちです。
しかし、これらの書類はのちのち面接での質問内容に関わってくるため、多少の過大評価はしつつも、嘘は書かないようにしましょう。
書類に関して、締め切りが教育学部は11月下旬なのに対し、工学部は8月下旬とかなり早いです。
私は、自己推薦書や活動報告書は5月当たりから準備を始めました。

自己推薦書を書くにあたって非常に大切なのが【アドミッションポリシー】です。
アドミッションポリシーとは、大学の入学者受け入れ方針です。自己推薦書を書くにあたって、大学がどのような学生を求めているのかを予め知っておく必要があります。「自分はこんな人間なんです！」と大学にアピールしても、それがアドミッションポリシーとずれていればそれは全くアピールになりません。ですからまずは、行きたい大学がどのようなアドミッションポリシーなのかを調べるようにしましょう。そして、そのアドミッションポリシーに沿って書き進めていくことによって、大学側に「この生徒欲しい！」と思ってもらえるような自己推薦書を書くことができます。

活動報告書は、今までの活動歴をたくさん書いたもん勝ちだと思われがちですが、実は例外もあります。
私が受験した学科は、今までの活動歴について複数個抜き出して書くという指示でしたが、特に力を入れた活動を一つ選び、その活動について詳しく書くという指示の学科もあります。
しかし、だからと言ってなにもしなくて良いわけではありません。活動報告書に書かなくても、調査書には今までの活動歴はすべて記載されます。AO入試を受験しようと考えている人は、積極的に課外活動やボランティア活動に参加するようにしましょう。

宮崎大学AO入試の筆記試験(数学)　

筆記試験の難易度は、私が感じたのは教科書の練習問題レベルでした。
ですから、そこまで身構える必要はないと思いますが、教科書の問題を一通り解きなおしておくといいと思います。
数Ⅰ Ⅱの範囲から出題されます。少しでも不安が残る分野はしっかりと見直しましょう。

宮崎大学AO入試の面接

面接は、宮崎大学AO入試における肝です。

面接に関しては、何度も何度も練習を繰り返すことが1番の対策です。
学校の先生方に面接の練習をお願いして、アドバイスをもらうようにしましょう。
面接本番は、全く見ず知らずの教授を相手にします。練習の時から、担任の先生や教科担の先生ではなく、教頭先生などの普段は全く関わらない先生方に練習をお願いするようにして面接慣れをしていくといいでしょう。

あまり早い時期から練習を始めてしまうと忘れてしまうということが起こりうるので、それまでは筆記試験の準備や小論文対策をやるといいと思います。

実際の面接は、一人当たり15分程度で受験生1人に対して面接官3人でした。

面接では、自分が言ったことに対して詳しく聞かれます。質問に答えると、その答えたことに関してまた質問が来るので対応能力が必要となってきます。しかし、しっかりと相槌は打ってくださるし面接官の教授の方々は常ににこやかになさっていたので圧迫面接だとは感じませんでした。肩の力を抜いて、自分が伝えたいことをそのまま述べれば大丈夫です。

聞かれたことについて簡潔にまとめます。
・志望理由
・自己推薦書に書いたことに関して
・活動報告書に書いたことに関して
・なぜ数ある大学の中で宮崎大学を選んだのか
・大学卒業後は何をしたいのか
・大学院に進んだ場合、その先は何をしたいのか
・やりたい研究について、なぜその研究を宮崎大学でやりたいのか、その研究をしてどのように世の中に貢献していくか
・宮崎に残る気はあるのか
・在学中にやりたいこと
・AO入試に落ちたらどうするか、合格したら入学までの間何をするつもりなのか

私が覚えている範囲ではこんな感じです。また、これらへの回答についても詳しく聞かれるので、自分の考えはしっかりと深くまで固めておくようにしましょう。「この大学で学びたいんだ！」という強い意志が大切です。また、自己推薦書・活動報告書に関しては、どこを突っ込まれても答えられるようにしておくといいでしょう。あまりに自分を過大評価したり、理想を語りすぎると答えにくくなるので、自分の身の丈に合った内容にするようにしましょう。