コラム

最適な復習のタイミングとは?武田塾の「4日2日のペース」を解説

2021年03月04日(木)

武田塾では「4日進んで2日戻る」という「4日2日ペース」の勉強法を推奨しています。

これは受験勉強で最も大切な”復習”を忘れずにしっかりと行うための勉強法で、一通り勉強したタイミングで復習を挟むことで勉強したことを確実に定着させる狙いがあります。

今回は、この「4日2日ペース」の勉強法とはいったいどのようなものなのか、どのように進めれば良いのかについて詳しく解説していきたいと思います。

復習をする最適なタイミングがわからないという方はぜひ御覧ください。

受験勉強で一番大切なのは”復習”?

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受験生の皆さんは受験勉強で最も大切なのことは何だと思いますか?

新しい問題を解けるようにすることももちろん大切ですが、それ以上に大切なのはしっかりと復習を行うことなのです。

そもそも受験勉強をしているのは受験本番で合格できるようにするためですよね。

つまり、受験本番まで問題が解けるという状態をキープしておく必要があるわけです。

しかし、人間は覚えたことをどんどん忘れていってしまうので、定期的に復習をしなければ実力は絶対に身につきません

そういった意味で、受験で一番大切なのは復習だと言えるのです。

「4日2日ペース」で復習を前提に勉強しよう

このように復習は受験勉強で非常に大切なことなのですが、ついつい復習を軽視してしまいきちんと行えていない受験生は意外と多いです。

また、いつ復習をしたら良いのかタイミングがわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そのため復習を確実に行うために、武田塾では復習することを前提に考えた「4日2日ペース」での勉強法を推奨しています。

この4日2日ペースとは、1週間のうち4日は普通に勉強を行い、その後の2日間のタイミングで復習をし、最後の1日で確認テストを行うというものです。

復習できる期間を前提に計画を立てていますし、2日かけて勉強したことを確認し直すことができるため、1週間で勉強した範囲を確実に身に着けていくことができます。

この4日2日ペースの勉強はどのように進めたら良いのか、具体例を挙げて詳しく解説していきます。

4日2日ペース①最初の4日間は普通に勉強を進めよう

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1週間の勉強のうち最初の4日間は普通に勉強を進め、まだ解いたことが無い範囲の問題にチャレンジしましょう。

例えば参考書や問題集を10問ずつ解くことを目標としているなら、1日目は10問目まで、2日目は20問目、3日目は30問目という風に解いて4日で40問を解くことができますね。

このとき、問題を解く時のコツとして「問題をできるものとできないものに分けておく」というものがあります。

現時点でできているものはもう既に身についている可能性が高いので、それ以上やる必要はありません。

逆にできなかったものはどうすれば解けるのかを確認した上で、受験本番までに解けるようにしておく必要があります。

“答え合わせをしただけ”にならないよう注意!

また、この最初の4日で注意しておきたいのが「解いて答え合わせをしただけ」にならないようにするということです。

例えば1日10問ペースで解いているなら、「その日の夜に確認テストをされても10問全て正解できる」という状態にしておかなければなりません。

ただ解いて答え合わせをしただけだと解けない問題が解けないままになってしまっているので、そうならないよう解き方まで確認して完璧に解ける状態にしておきましょう。

これを4日間やりきることが、4日2日ペースの勉強法の第一歩です。

4日2日ペース②2日間で復習をしよう

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4日間勉強したら、このタイミングで2日間復習を挟みます。

1日10問ペースで進めているならこの時点で40問が終わっているはずですので、5日目はその40問の復習から始めます。

40問を見直してみると必ず忘れているものがあるはずなので、その部分を重点的に復習するのが5日目にやるべきことになります。

例えば、40問中25問しか正解できなかったら、残りの15問を正解できるように解き直しましょう。

解けなかった問題が完璧にできるようになったら5日目が終了です。

6日目もやること自体は5日目と同じです。

ただ6日目の方が解けるようになっている問題は多いかと思いますので、正解したけど不安な問題や理解が完璧じゃないと感じるところを重点的に進めるようにしましょう。

もし6日目の夜に40問のテストを出されても、全ての問題に正解できるような状態にしておくのが理想です。

最初から正解している問題は見直さなくても良い?

最初の4日の段階で既に間違えずに解けるようになっている問題もあるかもしれませんが、その問題もできれば見直すようにしましょう。

確かに4日間にやった全ての問題、今回の例であれば40問の全てを見直すのは大変な作業かもしれません。

しかし1回やっただけではたまたま当たった問題がたまにあったり、解けると思っていても解けなくなっていた問題も時々あります。

なので、ほんの少しの時間でも良いので全ての問題を一度見直してみることをおすすめします

解いてみて一瞬でも解き方に迷ったらバツ、というふうに判断すれば見直しも短時間で終わるのでおすすめです。

4日2日ペース③7日目は確認テストで仕上げをしよう

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ここまで6日間やりきることができれば、きっとどの問題を出されても完璧に答えられるだけの実力が身についているはずです。

7日目は今までやった問題の中からランダムにテストを行い、本当に解けるようになっているか確認しましょう。

武田塾生の方は週に1度の確認テストを行います。

武田塾ではこの確認テストの合格ラインを8割としていますが、これはあくまでも最低でも8割は取ってほしいというラインです。

ここまでしっかりやっていればケアレスミスなどで何問か落としてしまったとしても8割、基本的には100点満点が取れるはずですので、それを目指して勉強することが大切です。

計画に間に合わせることを優先するのはNG!

ただ、どうしても4日の間にもともと計画していた分の問題が解ききらないことが出てくることもあるかもしれません。

そうするとどうしても計画を間に合わせることを優先してしまい、復習をするはずだった2日間も新しい問題に着手してしまいがちですが、これは絶対にやってはいけません。

その時の計画は見た目では上手くいっていたり、週1の確認テストはなんとか凌げるかもしれませんが、復習無しでは長期的に見るとほとんど実力は付いていません

なので無理に計画に合わせるくらいなら、できたところまでを完璧に仕上げることを優先したほうが、結果的に受験本番でも点数が取れるようになります。

勉強が怪しいと思ったらノートを確認

「計画を間に合わせるために復習がしっかりできていないかも?」と思ったらノートを見返してみるのが良いかもしれません。

間違えた問題をきちんと復習していればその問題はノートに何回も登場するはずです。

逆に、間違えた問題の登場回数が少ないということは復習ができていないということなので、登場回数が少なかったら注意したほうが良いかもしれません。

4日2日ペースの勉強法のメリットは?

4日2日ペースの勉強法には復習が確実にできるという以外にもいくつかメリットがあります。

1つは「受験勉強の先が見えるようになる」というものです。

4日2日ペースの勉強法に慣れてくれば、いつまでにどれくらいの範囲を終わらせることができるかをなんとなく予想できるようになってきます。

これができるようになれば自分の勉強ペースの予想が立てられるので、無理のない範囲で合格までの年間計画が組めるようになるのです。

また、4日2日ペースの勉強法は自信に繋がるというメリットもあります。

毎日勉強した範囲を完璧に仕上げるのは大変ですが、4日2日ペースの勉強法を守って進めれば最後には誰でも確認テストで100点を取れるようになり、今までに無い達成感を感じられることでしょう。

今までの勉強法と比較しても、確実に実力が付いていることを実感できるはずなので、「やればできるんだ!」という自信に繋がります。

4日2日ペースまとめ

受験勉強で最も大切なのは復習です。

4日2日ペースの勉強法では4日普通に勉強し2日間復習を行い最後の1日で確認テストを行うことで、復習を前提とした勉強ができるようになります。

この勉強法ならやった範囲を確実に解けるようにできますし、自分の勉強ペースも把握でき計画も立てやすくなるのでおすすめです。

復習を確実に行うためにも、武田塾推奨の4日2日ペースの勉強法を試してみてはいかがでしょうか。

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