コラム

銀行員になるにはどこの大学や学部・学科が有利になるのか?

2021年04月20日(火)

銀行員になるにはどうしたら良いのでしょうか。

銀行員と言えば収入もよく非常に安定した職業というイメージが根強く、まだまだ就活でも人気がある職業の1つです。

その反面採用倍率も高く、特に都市銀行などは毎年かなり厳しい競争となることが予想されます。

そこで今回は、銀行員の採用で少しでも有利になれる大学が学部・学科などをご紹介していこうと思います。

銀行員になるには?

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銀行員という仕事自体は特に資格が必要なものでもないため、絶対に大卒でないとなれないというわけではありません。

そのため一応高卒からでも応募は可能であり、実際に高卒で銀行員になっている人も少なくありません。

しかし一般的には大卒で銀行員になる人の方が多く、また応募条件にも大卒の資格が要求されることも多いです。

特に都市銀行などではほぼ大卒であることが前提となっており、高卒で応募できる場合はほとんどありません。

地方銀行に入行する人もその地方の大学を卒業した人が多く、高卒で採用を行っているのは第二地方銀行と呼ばれる比較的規模の小さな銀行がほとんどです。

そのため、結論としては銀行員を目指すなら大学を卒業していた方が圧倒的に有利となります。

銀行員の種類と特徴

銀行員は一般的に一般職と総合職の2つに分けることができ、それぞれ以下のような特徴があります。

一般職

主に支店に配属され、窓口でお客様の対応を行う仕事が一般職です。

口座の開設などの手続きの対応を行う仕事であり、私達にも馴染みのある銀行員の仕事であると言えるでしょう。この一般職の特徴は転勤が無いことで、特定の支店で決められた業務をしていれば大丈夫です。

総合職よりは難しい仕事では無く転勤も無いのがメリットで、高卒で採用されるのもほとんどがこの一般職となっています。

その一方で総合職に比べると給与が高くなく、近年ではデジタル化により一般職の数自体が少なくなっているというデメリットもあります。

大手の銀行でも一般職は次々に廃止されているため、今後はかなり厳しい職業となりそうです。

総合職

対して総合職はその名の通り特定の仕事するものではなく、総合的に様々な仕事を行い管理職を目指すというものです。

管理職、つまり銀行全体の仕事ができる必要があり幅広いスキルが求められるため、一般職よりも給料が高い傾向にあります。

ただしこちらは転勤が多く、地方の支店などに配属されそこで様々な経験を積むことが求められます。

また、求められるスキルが高いため応募条件に大卒が求められることがほとんどで、総合職を目指すならまずは大学卒業を目指すことになります。

現在は大学に進んでおくのがおすすめ

ご紹介した通り銀行員には高卒でもなることは可能ですが、それでも大学は卒業しておくことをおすすめします。

理由としてはやはり一般職の廃止が進んでいることが大きく、今後は更に一般職の業務が少なくなるということが挙げれれます。

デジタル化によりそもそも銀行に行かなくても様々な手続きが可能になったことや、AIの導入などで簡単な仕事は自動化が進んでおり、わざわざ一般職を設ける必要が無くなってしまったことが背景にあります。

その分採用はスキルが求められる総合職が中心となるため、今まで以上に高卒での採用は少なくなると考えられます。

単純に給与は総合職の方が良いという点や、大卒の資格は他の職種への就職にも役立つという点を加味しても、やはり大学には通っておくべきと言えるでしょう。

銀行員になるのに有利な大学や学部・学科は?

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もちろん、銀行員になるために絶対に行かなければいけない学部というものはありません。

しかし、採用試験や銀行に入ってから役立つスキルを学ぶことができる大学や学部を選んでおくと、選考を有利に進めることができるでしょう。

銀行員になるために有利な学部・学科

銀行はお金を扱う場所ですから、最も優先的に身につけるべきスキルは金融や経済と言えるでしょう。そのため、銀行員は「経済学部」や「商学部」などの学部出身者が多い傾向にあると言われています。

無難に銀行員を目指すのであれば、まずは経済学部を目指しておけば問題ないかと思われます。

他には「法学部」の出身者も多いです。

経営や取引などには多数の法律を熟知している必要がありますので、法学部出身者も重宝されるというわけです。

このように文系出身者が多い銀行員ですが、理系ではなれないかと言うとそんなことは全くありません。

むしろ銀行ではお金の流れを合理的に分析する必要があるため、数学やITに強い理系・情報系の人材への需要も高まってきています。

先程もご紹介したようにデジタル化やAI導入も活発に行われているため、それらの分野に強い理系学生のチャンスも広がっているのが現状です。

その他の例だとグローバル化に対応できるという強みを活かして国際系の学部・学科から就職したとう例もあります。

基本は経済学部を目指しておけば問題ありませんが、銀行自体様々なスキルを持った人材を必要としているため強みを活かせばどんな学部でも目指すことができるでしょう。

銀行員になるために有利な大学

まず、前提として銀行はかなりの学歴社会になっています。

実力さえあればどの大学でも採用のチャンスはあるものの、頭取や社長など経営のトップに立つ人物の多くが東大・京大などの一流大学出身者です。

社長クラスでなくともメガバンクでは早慶上智の採用が非常に多く、その次にGMARCHや関関同立からの採用が多くなっています。

特に東大や早慶などはメガバンク内にも学閥があり、少なからず採用にも影響を及ぼしていると考えられます。

単純に東大や早慶に入れば自分の先輩も多くの人が銀行に就職するため、OB・OGの人脈を活かせば就活を有利に進められるという利点もあります。

このように、どんな大学でも銀行員を目指すことはできますが、その一方で高学歴の大学の方が採用される確率も高く、その後の出世もしやすいのは確かです。

特にメガバンクを目指す場合には、東大や早慶、MARCHなどの経済学部を目指すと採用で有利になれるかもしれません。

今後の銀行と向いている人

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最後に、今後銀行がどうなっていくのかについて簡単にご紹介しておきます。

近年の銀行は先程ご紹介したデジタル化に加え、実力主義・成果主義が徹底されるようになってきています。

つまり、銀行に入ったからと言ってその時点で安定というわけではなく、その後も頑張り続けないと出世が難しい世界であると言えるのです。

特にデジタル化で簡単な仕事は無くなり本当にスキルを持った持った人材が求められるようになると思われますので、東大や早慶に入ったからと言って安心せず、理系・文系に関わらずしっかりとしたスキルを身につけることが重要になるでしょう。

そのため、入行後も一生懸命働いて自分のスキルを活かして行きたいという方に銀行はおすすめです。

銀行員になるために有利な大学・学部まとめ

銀行員は高卒でもなれますが、実際のところは大卒の採用が多いです。

また高卒の採用が多い一般職もどんどん廃止されてしまっているため、今後は更に大卒の採用が中心となるでしょう。

有利な学科は経済学部などが挙げられますが、数学に強い理系からの採用も多いです。

また、メガバンクを中心に銀行では学歴が重視される傾向にあるため、東大や早慶などの大学から採用される場合が多いです。

いかがでしたでしょうか。

銀行員を目指している方はぜひ、今回の記事を参考にして目指す大学や学部を決めてみてはいかがでしょうか。

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