コラム

「ながら勉強」は効率が良い?メリット・デメリットを解説

2020年01月23日(木)

音楽を聴きながら、ラジオを聴きながら、YouTubeやテレビを流しながら…など、「ながら勉強」を普段からしている学生さんは多いのではないでしょうか?

ながら勉強は、学生間だけでなく、先生や塾講師の間でも賛否両論ある勉強方法です。
「音楽を聴きながら勉強した方が頭に入る」「うるさくて集中できない」「歌詞や音に気を取られそう」など、様々な意見がありますが、結局ながら勉強することは良いことなのでしょうか?悪いことなのでしょうか?

今回は、そうした「ながら勉強」に関する疑問や、メリットデメリットを武田塾が解説していこうと思います。

「普段、ついついながら勉強をしてしまう」「自分に合った勉強法が良くわからない」という方は、ぜひご覧になってみてはいかがでしょうか。

「ながら勉強」をしている学生は多い?

勉強道具とイヤホン

結論から言うと、ながら勉強は、いい意味でも悪い意味でも勉強に影響を与えてきます。

音楽を聞いたりテレビや動画を見たりと、なにか他のことをしながら勉強する「ながら勉強」、実は多くの学生さんが取り入れている勉強法なんです。

例えば、適度な音楽を聴きながらの勉強は集中できるという話はよく耳にしますよね。

確かに音楽には脳をリラックスさせる効果があると言われており、勉強の効率アップも期待できそうです。

まずは、ながら勉強のメリットデメリットをそれぞれ解説します。

ながら勉強のメリットは?

デメリットばかりが気になってしまうながら勉強法ですが、ながら勉強法ならではのメリットも存在します。

うまく活用すれば、自分の勉強効率を更に上げることができるかもしれません!

ながら勉強のメリット①リラックスした状態で勉強できる

「リラックスした状態で勉強に臨める」
これは特に音楽を聴きながら勉強する時に当てはまるメリットです。

先ほどもご紹介したように音楽には脳をリラックスさせる効果があります。

雨の音などの環境音には集中力を高めてくれる効果があると言われることもあるように、ゆったりとした音楽など適度な雑音は脳を落ち着かせ、集中力を高めてくれます。

これは勉強だけでなく、サッカーや野球選手などのウォーミングアップにも音楽が流れることがあり、医療現場の手術などでも音楽が流れていることがあります。
過度に緊張しないようにするために、音楽をかけて緊張をほぐすという考え方です。

また、勉強の場合は、周りの話し声などが気になる環境でイヤホンやヘッドホンで音楽を聞くことで、勉強の邪魔になる雑音をシャットアウトすることもできるでしょう。

ながら勉強のメリット②時間を効率的に使うことができる

ながら勉強は、音楽を聴きながら以外にも「お風呂に入りながら」「ストレッチしながら」等、色々な方法があります。

難関大学に合格した人の話を聞くと、意外とお風呂に入りながら勉強していたという人も少なくありません。

お風呂の時間や食事の時間、寝る前の筋トレやストレッチなどの時間に勉強をすることで、時間を有効的に使えるというメリットが存在します。

流石にテレビを見たりゲームをしながら勉強するのは時間を効率的に使っているとは言えないですが、それ以外にもながら勉強法で勉強時間を生み出すチャンスはたくさん眠っています。

メリット③モチベーション維持・リラックスに繋がる

好きな音楽を聴いたり、リラックスした状態で勉強すると、モチベーションの維持にも繋がります。

例えば、明るい音楽は眠気覚ましにも良いので、朝から勉強をしたいと思っている学生さんの中には取り入れている方も多いのではないでしょうか?

また、お風呂に入りながら授業の振り返りをして、そのあと机に向かってわからない所を思い出したりなど、ながら勉強でも効率よく普段の学習に繋げることができます。

ながら勉強のデメリットは?

本とヘッドホン

ながら勉強のデメリットはやはり集中して勉強しにくいという点に尽きるでしょう。

ながら勉強は基本的にデメリットが多いので、これらのデメリットがあるということをよく理解しておくことが大切です。

デメリット①効率が悪くなる

人間は1つのことに対して集中して取り組んだ方が効率が良くなるのは言うまでもありません。

ながら勉強をすると脳の半分を別の作業に使ってしまうため、勉強効率が悪くなってしまいます。

テレビが点いていたり音楽が流れている部屋でも集中して勉強できるという人もいるかもしれませんが、集中して勉強している時は結局テレビや音楽のことは頭に入っていないことがほとんどです。

音楽を聞いてリラックスするなど具体的な理由が無い限りは、ながら勉強はしない方が良いでしょう。

デメリット②受験本番で集中できない可能性がある

いつもいつも音楽を聞いたりしてながら勉強をしていると、その環境でしか集中できなくなってしまうということもあります。

受験本番では流石にながら勉強はできないので、音楽や人の声が無い環境で自分の全力を出せるように練習しておくことも大切です。
「〇〇しながらじゃないとどうしても集中できない!」という方は、通常の環境でも実力を十分に発揮できるようにしておきましょう。

しかし、だからと言って無理に自分が集中できない環境で勉強をし続けるのはよくありません。
試験本番の雰囲気にある程度慣れておく程度にとどめておいて、試験本番でもスイッチを入れて望めるようにしておきましょう。

効率的な「ながら勉強」の活用法は?

結論として、やはりながら勉強法は使いどころによっては効率を下げてしまう勉強法です。

特に、激しい音楽やテレビ・ゲームなど集中力を削いでしまうものは絶対にNGです。

ゆったりとした音楽でも、歌詞のある曲だと余計な情報が脳に入ってきてしまうのでおすすめできません。

しかしリラックス目的で音楽を聞いたり、時間を有効活用するためにお風呂で勉強したりすれば「ながら勉強」を有効的に活用できるかもしれません。

ながら勉強の音楽は小さめに

音楽を聴きながら勉強するときは、大音量でガンガン流さないようにしましょう。
BGMとして、小さめに、作業用の歌詞のないジャズやピアノなどがオススメです。

「無音だと逆に色んなことに気が散ってしまって、とても勉強に集中できません」という方は、BGMをかけてリラックスし、少しずつ集中力を上げていけるようにしましょう

また、無音が嫌だからと音楽に逃げるのではなく、例えばリビングで勉強して環境を変えてみるなど、自分が集中できる環境を探してみて下さい。

ながら勉強におすすめの教科は?

勉強には他のことをしながらでもできる教科他のことをしながらではできない教科が存在します。

多少個人差があると思いますが、武田塾的に、音楽と相性の良くない教科と相性の良い強化をご紹介します。

ながら勉強におすすめの教科

例えば、単純な計算問題を解いたり漢字練習をするなど、同じことを繰り返し行うだけの作業はそこまで頭を使わないのでながら勉強に向いています。

これらの勉強は集中力よりも繰り返しやって慣れることが大切なので、他のことをしながらでもそれほど効率が落ちることは無いでしょう。

人によっては、数学や化学などの理系の問題を大量に解く際に音楽を聴いて集中力を引き上げる…という方もいるようです。

ながら勉強と相性が悪い教科

逆に、国語・英語の長文問題、リスニング、単語勉強などなど頭を使ってしっかりと理解することが必要な科目や暗記科目はながら勉強に向いていません。

計算問題は公式や数字との戦いですが、文系科目は音楽があると邪魔になってしまいます。
長文読解など、自分の知識との勝負になってしまう内容のものを行う場合は、ながら勉強を控えた方がいいでしょう。

ながら勉強法まとめ

ながら勉強は、本当にそれで集中できるのであれば取り入れてOKですし、ながら勉強で気が散ってしまうなら取り入れるべきではありません。

お風呂の時間に勉強することで時間を有効的に活用できたり、特定の教科の勉強で音楽を聞くことで集中力やモチベーションをアップさせたりと、スキマ時間を活用したりすることもできるのがながら勉強のメリットでもあります。

特に基本的な計算問題や漢字練習など単純作業ならながら勉強でも効率を落とさず勉強することができます。

「いつの間にか、なんの曲が流れていたのかもわからなくなった」というぐらいに集中できれば、ながら勉強に合っているといえるのではないでしょうか?

ぜひ今回の記事を参考に、ながら勉強をうまく活用してみてはいかがでしょうか。

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