コラム

大学受験の面接対策を徹底解説!事前の準備が成功のカギを握る。

2018年10月27日(土)

総合型選抜(旧・AO入試)推薦入試では、いかに面接で良い印象を残せるかが合格のカギを握っています。

良い印象を残すためには、筆記試験と同じく事前の準備・対策が欠かせません。

そこで今回は、大学受験面接に成功するポイントをご紹介します!
この記事を参考に、しっかりと面接対策をして本番に臨みましょう。

志望動機と自己PRの作り方

詳細動画①はこちら

大学受験の面接において高確率で聞かれる質問はいくつかありますが、その中でも特に大事だと言われているのが「志望動機」「自己PR」です。

自分が面接官の立場になった時を想像してみてください。

全国に約800校もある大学の中から、なぜこの大学を選んだのか?そして、大学に入ってどういうことをやりたいのか?その学生がこれまでにどんな人でどのようなことをしてきたのか?そういった部分が曖昧な学生を入学させようとは思いませんよね。

つまり、面接に成功する第一歩がこの「志望動機」「自己PR」なのです。

深く深く掘り下げる

実際のところ、大学を受験する理由というのは人によってバラバラです。

「どうしても学びたいことがある!」
「偏差値的にこの大学がちょうど良かったから…」
「第一志望は別の大学で、滑り止めとして受ける」

上記のように、誰もが熱い想いをもって大学を受験するわけではなく、「志望動機と言われても特にない…」という人は少なくありません。

ですが、面接で「志望動機は特にありません」なんて答えたら、一発でアウトです。

少し時間はかかってしまいますが、しっかりと志望動機を掘り下げていきましょう。

まずは志望大学のことをよ~く調べてください。大学の公式HPをチラッと調べただけなど情報収集が浅い人は、志望動機の答えにもその浅さがそのまま表れてしまいます。

面接官はこれまでに何百人、何千人と面接をしてきた百戦錬磨のプロなので、いくら流暢な文言で飾ろうとも一発で情報収集の浅さを見抜いてしまうでしょう。

〇その大学にどんな教授がいるのか
→その教授は何を専門としているのか
→その教授から何を学びたいのか
→その教授から学んだことを将来にどう活かしていきたいのか

この辺りを突き詰めて、分厚い志望動機を作り込んでいきましょう。

自己PRと関連付ける

志望動機と同じく、面接で避けて通ることができないのが「自己PR」です。

大学について深く調べていくうちに何とか志望動機を作り込むことができたとしても、自己PRが全く思い浮かばないと悩んでいませんか?それは当然であり、人は自分のことを知るのが一番難しいのです。

魅力的な自己PRを作るコツとしては、具体的なエピソードを盛り込むと良いでしょう。

また、先ほど紹介した「志望動機」と関連付けて構成することで、軸がしっかりとした質疑応答が可能になります。

例えば…

「私の長所は、好奇心旺盛なところです。気になったことはとことん調べ上げ、高校1年生の夏休みにはプログラミングの勉強に没頭し、オリジナルゲームを作りました。その経験からプログラミングにますます惹かれていき、いつしかプログラミングで人の役に立つものを作りたいと思うようになりました。貴学の○○教授のもとで「社会に役立つプログラミング」を学びたいと思っております。

といったように、具体的なエピソードを絡めながら、その大学を志望するに至った流れを話すことで、オリジナリティのある唯一無二の魅力的な自己PRができるようになるでしょう。

大学が求める人材を意識する

志望動機や自己PRを作る上で重要になってくるのが、「大学が求める人材」です。

その大学がどういった人材を求めているのか。例えば地方大学の医学部であれば、将来的にその地域で医者として働いてほしいという願望があります。

大学それぞれに「学生に求める将来像」というものがあるので、何を学びたいかだけではなく、その学びを大学や社会にどのように還元していくのか、といったところまで大学側に伝えなければなりません。

ここまで考えて準備しておくことができれば、他と圧倒的な差をつけることができるはずです。

多くの学生が「学びたい理由」だけで終わってしまいますが、それだけでは大学側にはメリットがないとも言えるので、「学んだことをどう活かしてどのように貢献していきたいのか」まで伝えることで、大学にとって有益な存在であるというアピールに繋がるでしょう。

台本通りはNG!話し方のコツとは?

さて、ここまで紹介してきた内容で、大学受験の面接対策における重要な部分「志望動機」や「自己PR」の作り方については分かってきたかと思います。

面接対策のために細かく作り込むことは悪くないですが、一言一句丸暗記しようとはしないでください

普段とは全く違う不自然な喋り方になったり、用意してきた言葉をただ喋るロボットのような問答になってしまうと、せっかく完璧に作り込んだ内容だとしてもかえって悪印象を与えかねません。

自分の言葉で話そう

答えを丸暗記しておくと単純な質問には対応できますが、予想していなかった質問を聞かれると答えに詰まってしまいます。

また、予想していた質問でも緊張で覚えていた文章を忘れてしまうことがよくあり、丸暗記したものを忘れてしまうと途端に何も言えなくなってしまうので、良い印象は持たれません。

大切なのは柔軟に対応できることです。原稿を用意するのは良いですが、それだけにこだわらず、自分の言葉で話せるようにしましょう

少しくらいつっかえたり言い間違えたりしても問題ありません。細かく丸暗記するのではなく、答えのキーワードだけを記憶しておき、あとは出来る限りその場で文章を組み立てて話すようにしてください。

結論は最初に話そう

面接時はただでさえ緊張しているので話したいことがまとまらず、うまく相手に伝えられないことも多いです。

そのため、せめて何を言いたいのかはハッキリ伝えられるよう、結論を最初に述べる話し方を心がけましょう。

結論を最初に話すことで、聞く側も何が言いたいのかわかるので、その後が多少わかりにくい文章でも伝えたいことは十分に伝わるはずです。

ゆっくりはっきり話そう

ゆっくり、はっきりと話すことは基本中の基本ですが、わかっていても緊張で早口になってしまいがち。

どんな人でも本番では緊張で早口になってしまうので、普段の練習では必要以上にゆっくりと読むことを心がけましょう。

どうしても早口になってしまう方は、句読点で間を開けることを意識してみてください。話し方自体が早くても句読点で間をあけることによって聞き取りやすくなります。

面接は最初の1分が勝負!

詳細動画①はこちら

大学受験だけでなく就職活動の面接でも言われることですが、面接は最初の1分が勝負です。

面接開始から1分間で第一印象は決まり、一度相手に与えた印象はちょっとやそっとのことじゃ変わることはありません。

〇おどおどせずに堂々と入室する
〇元気よくハキハキと挨拶をする
〇初めの自己紹介で「よろしくお願いします」と言う

まずはこれさえできていれば、第一印象はバッチリでしょう。

繰り返し練習して自信をつける

大学受験の面接は、将来の進路を左右するような重要なものなので、どんな人でも少なからず緊張してしまいます。

緊張することは決して悪いことではありませんが、緊張しすぎて頭が真っ白に…なんてことにならないためには、ひたすら練習あるのみです。

練習の段階でも台本通りに話そうとするのではなく、あくまで絶対に伝えたい重要なキーワードや話の流れだけを頭に入れておき、あとはなるべ自分の言葉で話すよう意識してみてください。

言葉遣いや丁寧な表現も気にしすぎる必要はありません。面接官が見ているのはあなたの大学に対する熱意なので、話の表面ではなく内容をしっかりと伝えられるようにしましょう。

スマホで録画してチェック

繰り返し何度も何度も練習あるのみですが、自分1人で完結してしまうのではなく、家族や先生、塾の講師などに協力してもらいながら練習するのをおすすめします。

1人での自主練習ではどうしても一方通行に話すだけなので、話を聞いて質問をしてくれるような相手と会話をしながら練習しましょう

そうして何度も繰り返すうちに、何を聞かれても無意識的に話せるようになってくるはずです。

ただ、練習相手をしてくれる人がいつでもいるとは限らないので、そういった時は自分が話している様子をスマホで録画してチェックしてみてください。

話すトーンやスピード、表情はどうですか?客観的に見てみると、自分が思っているよりも暗かったり硬かったり、意外な発見があるかもしれません。

『ハキハキ堂々と笑顔で話す』これだけでも相手に与える印象は大きく変わるので、ぜひその辺りも意識して練習してみてください。

よく聞かれる王道の質問

答えの丸暗記はダメですが、頻出の質問を想定して練習をしておくことは大切です。

大学受験の面接でよく聞かれるような王道の質問をいくつかご紹介しますので、自分ならどう答えるか考えながらみていきましょう。

志望動機・大学に関する質問

志望動機は絶対に聞かれますが、その他大学についてどう思っているか聞かれることがあります。

オープンキャンパスなどで見学に行った場合には、その時の印象も言えるようにしておくと良いかもしれません。

学校生活に関する質問

高校時代に何を頑張ったか、思い出はあるか、高校の特徴はどんなところかなど、高校生活に関することも定番の質問です。

頑張ったことなどはあまり見栄を張らずに、正直に答えるようにしましょう。

入学後に関する質問

大学に入学してからやりたいことも、良く聞かれる質問の1つです。

志望動機の作り方をご紹介した時にもお伝えした通り、大学のことを事前にしっかりと調べておき、その大学の特色やカリキュラムと絡めて答えられるようにしておくと良いでしょう。

その他の頻出質問

最近のニュースに関すること最近読んだ本に関する質問もよく聞かれます。

そもそもAO入試などは勉強以外にも幅広い興味・関心を持っているかどうかが問われるので、本番1週間前くらいからテレビや新聞などで時事問題チェックしておくと良いかもしれません。

長所と短所を聞かれることも多いので、必ず自己分析をしておく必要があります。

また最後には「その他に自己アピールはありますか?」と聞かれることがあり、必ず答えなければならないわけではありませんが何か言い残したことがあれば積極的に発言しましょう。

大学受験の面接対策を徹底解説!|まとめ

第一志望の大学ではない場合でも、事前にしっかりと情報収集して志望動機自己PRを作り上げていくなど、面接対策を怠ってはいけません。

また、面接において最も重要なのは自分の言葉で話すことです。
答えを暗記すると忘れてしまったときに何も言えなくなってしまうため、その場で文章を組み立てられるように何度も練習しておきましょう。

面接官に良い印象を与えるために、まずは笑顔で堂々とハキハキ話すことを心がけてください。

関連記事

あなたに合った勉強法を教えます!

無料受験相談に行ってみる