英文解釈とは、英文1文の構造を正しくつかみ、正確に訳す訓練のことです。
英文法を終えたあと、長文問題集に入る前にはさむ段階です。
ここを飛ばして長文に進むと、単語は分かるのに文の意味がつかめないという状態から抜け出せません。
「英文法の参考書が1冊終わった。次は長文でいいですか」。
武田塾大曽根校の受験相談で、高2の冬から高3の春にかけて必ず出てくる質問です。
答えは「長文の前に英文解釈です」。
この記事では、英文解釈が何をする勉強なのか、なぜ長文より先なのか、そして1週間どう進めるかを書きます。
大曽根校の校舎長と、英語を担当している講師が生徒に伝えている手順そのものです。
英文解釈とは何をする勉強か
英文解釈は「1文を正確に訳す訓練」です。
単語の意味を並べて雰囲気で読むのではなく、次の3つを毎回はっきりさせます。
- どれが主語で、どれが動詞か(SVOCの把握)
- どのカタマリがどこにかかっているか(修飾関係)
- 訳したときに日本語として筋が通るか
英単語と英文法は「部品」です。
英文解釈は、その部品を組み立てて1文の意味を作る作業にあたります。
部品が揃っていても組み立て方を習っていなければ、文は読めません。
なぜ長文より先に英文解釈なのか
英語長文は、1文の集まりです。
1文を正確に読めない状態で長文を解いても、次のことが起きます。
- 設問に合いそうな選択肢を、なんとなくの雰囲気で選ぶ
- 答え合わせが「正解の暗記」になり、次の長文に活きない
- 読めなかった原因が単語なのか文法なのか構造なのか、自分で判別できない
英文解釈を1冊やっておくと、長文の答え合わせが「この文の構造を取り違えた」というところまで具体的になります。
復習の質が変わるので、同じ長文問題集でも伸び方が違ってきます。
英文解釈に進んでよいかの目安
次の3つが揃っていれば、英文解釈に進んでかまいません。
| 確認する項目 | 到達の目安 |
|---|---|
| 英単語 | 基礎レベルの単語帳を1冊、見た瞬間に意味が出る状態 |
| 英文法 | 問題集の答えだけでなく、他の選択肢が違う理由を説明できる |
| 品詞の区別 | 名詞・形容詞・副詞のはたらきの違いを言葉で説明できる |
このうち1つでも欠けていると、英文解釈の解説を読んでも「そう書いてあるから」で終わってしまいます。
特に3つめの品詞の区別は、英文法の勉強で飛ばしがちなところです。
不安があれば、英文法の総復習に1〜2週間戻ってから進んでください。
英文解釈の進め方は4ステップ
1文につき、次の順番で進めます。
- 自分でSVOCを振る。形容詞のカタマリ、副詞のカタマリをカッコでくくる
- その構造のまま、直訳で訳を書く。きれいな日本語にしようとしなくて大丈夫です
- 解答解説と照らし合わせる。訳が合っていたかではなく、構造の取り方が合っていたかを見ます
- 違っていた箇所は、なぜそう取るのが正しいのかを解説の言葉で確認し、もう一度自力で訳し直す
大事なのは4です。
答えを見て納得したところで止めると、次に同じ構造が出ても取れません。
必ず、解説を閉じた状態でもう一度訳すところまでやってください。
進めるペースは、1日4〜6文が目安です。
1文に時間をかけて構造を書き込むほうが、多くの文をこなすより効果があります。
訳が正しいか自分で確かめる方法
自分の訳が合っているかどうかは、次のやり方で判定できます。
自分より英語が苦手な人に、なぜその訳になるのかを説明してみることです。
- 「ここがS、ここがVで、このtoから後ろは前のnameにかかっています」と言えるか
- 「なんとなくこう読んだ」以外の理由を出せるか
説明できないところが、そのまま自分の弱点です。
人に説明する相手がいなければ、ノートに文章で書いても同じ効果があります。
レベル別の参考書の目安
大曽根校で使っている英文解釈の段階です。
1冊を完璧にしてから次に進みます。
| 段階 | 位置づけ | 代表的な参考書 |
|---|---|---|
| 導入 | 英文法から解釈へつなぐ | 『肘井学の読解のための英文法が面白いほどわかる本』 |
| 基礎 | SVOCを振って直訳する練習 | 『入門英文解釈の技術70』 |
| 標準 | 中堅私大・地方国公立レベルの文構造 | 『基礎英文解釈の技術100』 |
| 応用 | 難関大レベルの抽象的な英文 | 『ポレポレ英文読解プロセス50』 |
自分のレベルより上の本から始めるのが、いちばん多い失敗です。
応用レベルの本は、基礎の解釈と単語・熟語が終わっている人が使って初めて効果が出ます。
至学館高校の生徒から受ける相談
至学館高等学校は名古屋市東区大幸南にあり、3学科6コースが置かれています。
普通科にアドバンス・留学・進学・スポーツサイエンスの4コース、家政科に生活デザインコース、商業科に総合ビジネスコースがあります(至学館高等学校 学科・コース紹介)。
大曽根校には至学館高校の生徒も通っています。
よく受けるのは次の2つです。
- 「学校の授業では長文をやっているが、自分では読めている気がしない」:授業と別に、英文解釈を1冊進める時間を週に確保します
- 「部活が忙しく、まとまった勉強時間が取れない」:英文解釈は1日4文からでも進みます。長文より短い時間で区切れるので、部活期の教材として向いています
コースによって授業の進度は違いますが、英単語・英文法・英文解釈・長文という順番はどのコースでも変わりません。
よくある質問
英文解釈と英語長文は同時に進めてもよいですか
英文解釈が終わっていない段階では、同時に進めないほうが早く仕上がります。
解釈を1冊終えてから長文に入ると、長文の復習で「どこを取り違えたか」が分かるようになります。
すでに長文を始めている場合は、長文の量を減らして解釈の時間を作ってください。
英文解釈にはどのくらいの期間がかかりますか
1日4〜6文のペースで、基礎レベルの1冊がおよそ1〜2か月です。
ただし1周では定着しません。
2周目は構造の取り方だけを確認する形で回すと、時間を短くできます。
英文解釈をやっても長文が読めるようになりません
原因は3つのどれかです。
単語が抜けている、解釈の本のレベルが自分に合っていない、解説を読んで納得した時点で止めている。
とくに3つめが多いので、解説を閉じてもう一度自力で訳し直す手順を入れてください。
まとめ
- 英文解釈は「1文を正確に訳す訓練」。英文法の次、長文の前にはさむ段階です
- 進める順番はSVOCを振る、直訳する、解説と照合する、閉じてもう一度訳す、の4ステップです
- 自分の訳の根拠を人に説明できるかどうかが、定着しているかの判定基準です
- 参考書は1冊を完璧にしてから次へ。レベルを飛ばすと解説が身につきません
武田塾大曽根校の無料受験相談では、今の英語の到達点を確認したうえで、英文解釈に進んでよい段階かどうかを判断し、どの参考書をいつまでに終えるかの計画を一緒に決めます。
長文が読めない原因が分からず止まっている人は、まずその原因を切り分けるところからご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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