『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』は、大岩秀樹先生が書いた「名人の授業シリーズ」の1冊です。
第0講「品詞」から第25講「仮定法」までの25講に、特別講義2つを加えた240ページの構成になっています。
英文法を講義形式で最初から説明する、いわゆる講義系の参考書です。
「英文法をどこから始めればいいか分からない」「文法問題集を買ったけれど、解説の日本語が分からない」。
武田塾大曽根校の受験相談で、高1・高2生から毎年出てくる相談です。
この記事では、この参考書がどんな本で、誰に向いていて、どこまでやれば次に進んでよいのかを整理します。
大曽根校の校舎長が、英語が苦手な状態から始める生徒に実際に渡している順番で書いています。
この参考書の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 書名 | 大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 |
| 著者 | 大岩 秀樹 |
| シリーズ | 名人の授業シリーズ |
| ページ数 | 240ページ |
| 定価 | 1,100円(税込) |
| 構成 | 25講+特別講義2つ(授業~その前に~/形容詞のカタマリ) |
| その他 | 巻末に五十音順索引、対応アプリで確認テストと音声学習に対応 |
出典:大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】 出版社の公式ページ
収録されている単元
公式ページに載っている講の並びです。
品詞から始まり、仮定法で終わります。
| 講 | 単元 |
|---|---|
| 第0講 | 品詞 |
| 第1〜2講 | 動詞 |
| 第3講 | 基本5文型 |
| 第4〜5講 | 時制 |
| 第6〜7講 | 助動詞 |
| 第8講 | 受動態 |
| 第9〜10講 | 疑問詞と疑問文/命令文・感嘆文 |
| 第11〜13講 | 不定詞 |
| 第14講 | 動名詞 |
| 第15〜18講 | 分詞/分詞構文 |
| 第19〜21講 | 関係代名詞/関係副詞 |
| 第22〜23講 | 比較 |
| 第24〜25講 | 仮定法 |
高校で1年かけて扱う範囲が、この1冊にまとまっています。
順番も、前の講が次の講の土台になるように並んでいます。
だから途中の講から読むより、第0講から順に読むほうが結果的に早く終わります。
この本が向いている人・向いていない人
- 向いている人:英文法を一度も体系的に習っていない高1・高2生/文法問題集の解説が読めない人/英語の成績が下げ止まっている人
- 向いていない人:すでに文型・準動詞・関係詞を説明できる人/共通テストの文法問題で安定して得点できている人
判定は簡単です。
「不定詞の3用法をそれぞれ説明してください」と聞かれて答えられなければ、この本から始めて損はありません。
答えられるなら、この本ではなく次の段階の文法問題集に進んでください。
英語が苦手な生徒ほど、いきなり分厚い文法問題集を買います。
あの種の本は「文法を一度学んだ人が確認するための本」です。
習っていない状態で解いても、解説が読めずに時間だけが減ります。
順番が逆になっているだけで、本人の能力の問題ではありません。
英文法は「覚える」だけの科目ではない
英文法というと暗記のイメージがあります。
表現やイディオムは確かに覚えるものですが、文法そのものは仕組みです。
日本語で考えると分かりやすいです。
私たちは日本語の文法を体系的に習っていなくても、日本語を正しく使えています。
使うことと、仕組みを説明できることは別の営みです。
英語は「使う量」が日本語ほど確保できないので、仕組みのほうを先に押さえます。
この本を使うときは、「国語の文法を学ぶ気持ちで英文法を学ぶ」と考えると、読み方が変わります。
「かたまり」で考えると訳が変わる
この本を読むと「○○のかたまりをつくる」という説明が繰り返し出てきます。
たとえば分詞は形容詞のかたまりをつくる、関係代名詞も形容詞のかたまりをつくる、といった説明です。
これが分かると、長文を読むときの訳の精度が上がります。
- 形容詞は名詞を説明するもの。だから「形容詞+名詞」は「〜な○○」と訳す
- 分詞が形容詞のかたまりをつくるなら、「分詞+名詞」も同じく「〜な○○」と訳せる
- 同じ -ing でも、形容詞のかたまりをつくる現在分詞と、名詞として働く動名詞は役割が違う
受験英語のゴールは、長文を読んで設問に答えることです。
読むときは頭の中で日本語に置き換えています。
その置き換えの精度が、そのまま得点に出ます。
単語をいくら覚えても訳がぶれる人は、この「かたまり」の理解が抜けていることが多いです。
どこまでやれば終わりか
参考書を「読み終えた」と「終わった」は違います。
大曽根校では、次の状態になったら次の1冊へ進んでよいと伝えています。
| 確認すること | 目安 |
|---|---|
| 各講のテーマを説明できるか | 分詞・仮定法など、講のタイトルを見て内容を口で説明できる |
| 講末の問題の根拠を言えるか | 正解した問題でも「なぜこれが答えか」を説明できる |
| 品詞を答えられるか | 英文中の語について、品詞と働きを指摘できる |
読み飛ばしてよい講はありません。
特別講義2つも含めて、すべて読んでください。
第0講の品詞は地味に見えますが、後半の分詞・関係詞の理解がここで決まります。
自分ひとりで「説明できるか」を確かめるのは難しいので、家族でも友人でも、誰かに向かって声に出して説明してみてください。
詰まったところが、まだ理解できていないところです。
よくある質問
大岩のいちばんはじめの英文法はいつ使えばよいですか
英語をこれから立て直す高1・高2生なら、いちばん最初に使う文法の本として適しています。
英単語の暗記と並行して進めて構いません。
高3から始める場合も、文法が分かっていない自覚があるなら遠回りに見えて最短です。
この1冊で大学入試の英文法は足りますか
足りません。
この本は文法の仕組みを理解するための講義系の参考書です。
理解したあとに、文法問題集で解けるようにする段階が必要になります。
仕組みの理解を飛ばして問題集から入ると解説が読めないので、この順番が要ります。
読んだのに英語の点数が上がりません。何が足りないのですか
「読んだ」で止まっている可能性が高いです。
講のテーマを自分の言葉で説明できるか、講末の問題の根拠を言えるかを確認してください。
どちらかが言えないなら、同じ講に戻ります。
参考書は冊数ではなく、1冊をどこまで説明できるようにしたかで結果が変わります。
まとめ
- 『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』は、第0講「品詞」から第25講「仮定法」までの25講+特別講義2つ、240ページの講義系参考書です
- 英文法を体系的に習っていない高1・高2生が最初に使う1冊として向いています
- 「○○のかたまりをつくる」という考え方が身につくと、長文の訳の精度が変わります
- 終わりの基準は「読み終えた」ではなく「各講を説明できる」ことです
武田塾大曽根校の無料受験相談では、今の英語の状態を確認したうえで、この1冊から始めるべきか、次の文法問題集へ進んでよいかを一緒に判断し、いつまでに終えるかの期限まで決めます。
英語をどこから立て直すか迷っている高1・高2生はご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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