問題集は何周もしている。
授業も真面目に受けている。
それなのに理科の点が上がらない。
武田塾大曽根校の受験相談で、理系の高2から高3が持ってくる悩みの多くがこれです。
この記事では、物理・化学・生物に共通して起きる「伸びが止まる勉強の型」を3つに分けて、それぞれの直し方を書きます。
理系の生徒を指導している大曽根校の校舎長がまとめました。
あわせて、共通テストの理科の科目選択と時間の決まりも整理します。
読み終えると、自分がどの型にはまっているかと、明日から変える1点が決まります。
結論を先に書きます。
理科が止まる原因は、勉強量ではなく手順にあります。
条件を書き出さない、解法だけを覚える、範囲の外まで調べて手が止まる。
この3つのどれかにはまっていることがほとんどです。
理科が伸びない原因は3つに絞れる
| 原因 | よく出る症状 | 直し方 |
|---|---|---|
| 条件を書き出さずに考えている | 図がない、単位を書かない、初見の問題で手が止まる | 解き始める前に条件を紙に写す |
| 解法を覚えて理由を覚えていない | 同じ問題は解けるが、数字や設定が変わると解けない | 使った法則と、その法則が使える条件を口で言う |
| 範囲の外まで調べて手が止まる | 1問に30分以上かかる、進む量が少ない | 教科書に載っていない疑問は付箋にして先に進む |
以下、順に説明します。
原因1 条件を書き出さずに考えている
理科の問題は、文章で与えられた条件を、図や式に置き換えるところから始まります。
ここを頭の中だけでやろうとすると、条件を1つ落としただけで答えが変わります。
物理でいちばん分かりやすいのが力学です。
物体にはたらく力をすべて書き出さないと、運動方程式が立ちません。
しかも「最初に1枚図を描いて満足する」のも危険です。
物体が斜面を離れた瞬間、糸が切れた瞬間、向きが変わった瞬間で、はたらく力は変わります。
場面が変わるたびに図を描き直してください。
化学なら、反応前と反応後の物質量を表にする作業がこれにあたります。
生物なら、実験の条件と対照実験の差がどこにあるかを書き出す作業です。
科目が変わっても、やることは「文章を、目に見える形に置き換える」で共通しています。
大曽根校では、簡単な問題ほど図と表を書いてもらいます。
難しい問題で急に書けるようにはならないからです。
書かなくても解ける段階から書く習慣をつけておくと、初見の問題で手が止まらなくなります。
原因2 解法を覚えて理由を覚えていない
問題集を何周もしているのに初見の問題が解けない。
この状態の人に「今の問題、どんな考え方を使いましたか」と聞くと、たいてい答えられません。
解答の流れを覚えているだけで、その流れを選んだ理由が残っていないからです。
数字や設定が少し変わると、どの流れを使えばいいか分からなくなります。
直し方は1つです。
丸つけのあとに、次の2つを口で言ってから次の問題に進んでください。
- この問題で使った法則・公式は何か
- その法則・公式が使えるのは、どういう条件が揃っているときか
2つ目が本体です。
物理のエネルギー保存則は摩擦や非弾性衝突があると単純には使えません。
化学の平衡の式は、条件が揃っていないと立ちません。
条件とセットで覚えていないと、使ってはいけない場面で使ってしまいます。
問題集を進める前に、教科書か講義系の参考書でその単元の定義と法則を読み直す時間を取ってください。
基礎の理解を飛ばして問題数を積んでも、覚える解法の数が増えるだけです。
原因3 範囲の外まで調べて手が止まる
理科は掘り下げると面白い科目です。
特に化学は「なぜそうなるのか」を追いかけると、高校の範囲を超えたところまで行けてしまいます。
好奇心は大事ですが、受験勉強の時間の中では優先順位があります。
1問に30分以上かかっているなら、それは勉強ではなく調べ物になっている可能性が高いです。
基準を1つ決めてください。
教科書と学習指導要領の範囲に載っていない疑問は、その場では追わない。
付箋に書いて残しておき、その単元が終わってから、あるいは受験が終わってから調べる。
この線引きがあるだけで、進む量がはっきり変わります。
疑問には「今の問題を解くために必要な疑問」と「今はまだ早い疑問」があります。
前者は必ず解決してから進む、後者は保留する。
この2つを分けるのは、慣れないうちは自分では難しいので、大曽根校では特訓の中で一緒に仕分けしています。
共通テストの理科は選び方と時間が決まっている
科目選択と時間の枠は、勉強の配分を決める前提になります。
共通テストの理科は次のとおりです(大学入試センター 出題教科・科目の出題方法等)。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 出題科目 | 『物理基礎/化学基礎/生物基礎/地学基礎』『物理』『化学』『生物』『地学』の5科目 |
| 選択できる数 | 5科目のうちから最大2科目 |
| 基礎科目の扱い | 4つの出題範囲のうち2つを選択解答(配点は各50点) |
| 1科目選択 | 60分・100点 |
| 2科目選択 | 130分(うち解答時間120分)・200点 |
| 出願 | 受験する科目数は出願時に申し出る |
2科目を選ぶ場合は、解答した順に第1解答科目・第2解答科目として扱われます。
大学によっては、どちらの科目の成績を使うかの指定があります。
志望校の要項を確認してから、当日の解く順番を決めてください。
理系で2科目を使う場合、120分で2科目分を解ききる練習が必要です。
片方の科目に時間を使いすぎて、もう片方が最後まで届かないという失点は、実力ではなく配分の問題です。
科目別に見た「まずやること」
原因は共通していても、直す順番は科目によって変わります。
| 科目 | まずやること | 後回しにしてよいこと |
|---|---|---|
| 物理 | 力の書き出しと、法則が使える条件の確認 | 難問の別解の暗記 |
| 化学 | 理論分野の計算の型を固める | 無機・有機の細かい例外 |
| 生物 | 用語の定義を自分の言葉で言えるようにする | 実験考察の応用問題 |
化学は理論・無機・有機に分かれますが、理論の計算が固まっていないと無機と有機の学習効率が落ちます。
生物は暗記科目と言われますが、用語を覚えただけでは考察問題が解けません。
定義を自分の言葉で説明できるところまで持っていくのが先です。
よくある質問
理科の問題集は何周すれば成績が上がりますか
周回数ではなく、1問ごとに「使った法則」と「その法則が使える条件」を口で言えるかで判断します。
3周しても言えないなら、周回のやり方が写経になっています。
逆に1周で言える状態になっているなら、次のレベルの問題集に進んでかまいません。
物理と化学、どちらから固めるべきですか
どちらか一方を先に仕上げるより、両方の基礎を並行して進めるほうが結果的に早く終わります。
ただし時間が限られているなら、配点が同じでも伸びが見えやすい科目から手をつけてください。
どちらが先かは志望校の配点と現在の得点で変わるので、受験相談で一緒に決めています。
教科書に載っていない内容まで勉強したほうがよいですか
受験勉強としては後回しでかまいません。
教科書と学習指導要領の範囲に載っていない疑問は付箋に書いて残し、その単元を終えてから調べてください。
1問に30分以上かかっている状態が続いているなら、調べ物と勉強が混ざっているサインです。
まとめ
- 理科が止まる原因は、条件を書き出さない・解法だけ覚える・範囲の外まで調べる、の3つ
- 直し方は、簡単な問題から図と表を書く、法則が使える条件を口で言う、範囲外の疑問は付箋にする
- 共通テストの理科は5科目のうち最大2科目。2科目なら130分(解答時間120分)で200点
- 科目ごとに先にやることが違う。物理は力の書き出し、化学は理論の計算、生物は用語の定義
武田塾大曽根校の無料受験相談では、いま使っている理科の問題集を見ながら、3つの原因のどれにはまっているかを一緒に確認し、次に戻る単元と1週間の進め方を決めます。
共通テストで理科を何科目使うか迷っている段階でもご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
名古屋市北区・大曽根駅の予備校・個別指導塾|武田塾大曽根校
〒462-0810 愛知県名古屋市北区山田1丁目4-30 ファーストヒビノビル2F・4F
地下鉄名城線・JR中央線・名鉄瀬戸線 大曽根駅 徒歩1分
TEL:052-982-6603(受付 13:30〜22:00、日曜休)
Mail:ozone@takeda.tv