英文法の問題集を1冊やり切ったのに、模試の文法問題で点が伸びない。
武田塾大曽根校の受験相談で、高2の冬から高3の春にかけてよく聞く悩みです。
原因の多くは、解き方ではなくレベル選びと解き直しの手順にあります。
この記事では『関正生の英文法ポラリス』シリーズの対象レベルの違いと、1冊を「終わった」と言える状態まで持っていく手順を、大曽根校の校舎長が説明します。
使っている参考書がポラリス以外でも、解き直しの手順はそのまま使えます。
結論を先に書きます。
ポラリスは講義を読んでから解く問題集です。
だから、解いて丸つけをして終わりにすると効果が半分になります。
解説を読む、印をつけて解き直す、暗記事項を切り分ける。
この3つをセットにして初めて1冊分の力がつきます。
英文法ポラリスはどんな参考書か
『大学入試問題集 関正生の英文法ポラリス[1 標準レベル]』は、関正生さんが書いた大学入試向けの英文法問題集です。
KADOKAWAから出ています。
A5判308ページ、定価は1,430円(税込)です(KADOKAWA 書誌ページ)。
問題がいきなり並んでいるのではなく、単元ごとに解説が先にあり、そのあとに問題が続く構成です。
全6章で、時制・助動詞・仮定法・態、不定詞・動名詞・分詞、関係詞・比較・疑問・否定・倒置、前置詞・接続詞・冠詞・代名詞・形容詞・副詞、文型、熟語と語法という順に並んでいます。
「講義を読んでから解く」構成なので、問題集としてだけ使うと本の半分を捨てることになります。
ここが、使い方でいちばん差が出るところです。
レベルは3段階から選ぶ
ポラリスはレベル別に分かれています。
公式の書誌ページに書かれている対象レベルは次のとおりです。
| 巻 | ページ数 | 定価(税込) | 対象レベル |
|---|---|---|---|
| [0 基礎レベル] | 224ページ | 1,430円 | 英文法の基礎を固める段階 |
| [1 標準レベル] | 308ページ | 1,430円 | 教科書〜共通テスト、日東駒専など |
| [2 応用レベル] | 320ページ | 1,430円 | 共通テスト完成〜GMARCH・関関同立・国公立大学レベル |
出典:KADOKAWA [0 基礎レベル]/[1 標準レベル]/[2 応用レベル]
このうえに[3 発展レベル]もあります。
選び方はシンプルです。
志望校のレベルに合わせるのではなく、今の自分が解けるレベルに合わせます。
[1 標準レベル]を解いて正答率が半分を下回るなら、その前に講義系の参考書か[0 基礎レベル]に戻ったほうが早く進みます。
逆に、いきなり[2 応用レベル]に手を出して1問ずつ解説を読み込む状態になっているなら、レベルが合っていません。
大曽根校では、共通テストの『英語』を目標にしている生徒には[1 標準レベル]を、私立や国公立の個別試験で文法問題が出る大学を志望する生徒には[2 応用レベル]までを想定して計画を組みます。
なお共通テストの『英語』はリーディング80分100点、リスニング60分(うち解答時間30分)100点で、独立した文法問題は出題されません(大学入試センター)。
それでも英文法をやる理由は、長文を正確に読むために必要だからです。
解説を先に読み、閉じて説明する
各単元の頭にある解説は、問題を解くための道具です。
次の順で使ってください。
- 解説を読む
- 本を閉じて、その単元の中心になる考え方を声に出して言う
- 言えなかったら解説に戻る
- 言えたら問題に進む
「本を閉じて言う」がポイントです。
読んで分かった気になっている状態と、自分の言葉で説明できる状態はまったく違います。
説明できないまま問題に進むと、正解しても理由が残りません。
説明する相手はいなくてかまいません。
声に出すか、紙に3行で書くだけで十分です。
大曽根校の自習室でも、単元の要点を紙に書き出してから問題に入る生徒のほうが、同じ時間で先に進んでいます。
印をつけて解き直す
丸つけのときに、正解・不正解の2種類だけで印をつけないでください。
3種類に分けます。
| 印 | どんな状態か | 次にやること |
|---|---|---|
| ○ | 理由を説明したうえで正解した | 解き直し不要 |
| △ | なんとなく選んで正解した | ○と同じ扱いにせず必ず解き直す |
| × | 不正解だった | 解説に戻り、講義部分も読み直す |
△をつくることが、この方法の本体です。
4択問題は、根拠がなくても4回に1回は当たります。
○と×だけで管理すると、当たった△が復習の対象から外れ、模試や過去問で同じところを落とします。
解き直しは、△と×の問題だけを対象にします。
全問をもう一度解く必要はありません。
2周目で△と×が消えたら、その単元は終わりです。
分からないところは講義系の参考書で埋める
ポラリスの解説は簡潔です。
苦手な単元だと、読んでも腑に落ちないことがあります。
そこを「そういうものだ」と流すと、次の単元で必ずつまずきます。
やることは1つです。
手元に講義系の英文法の参考書を1冊置いておき、腑に落ちない単元だけそちらで読む。
問題集と講義系を1冊ずつ持って、行き来しながら進める形が、いちばん止まりません。
調べる範囲は広げすぎないでください。
目的はその問題を解けるようにすることです。
文法の背景まで掘り下げるのは、受験が終わってからでも間に合います。
暗記事項は本から切り離して覚える
英文法の問題集には、理屈で押さえる部分と、覚えるしかない部分が混ざっています。
- 理屈の部分:時制の使い分け、関係詞の選び方、比較の構文の作り方
- 暗記の部分:熟語、語法、前置詞とセットで使う動詞、慣用表現
このうち暗記の部分は、問題集の中に置いたままでは覚えられません。
ページの中に埋まっているので、通しで見返すことができないからです。
ルーズリーフやノートの左に英語、右に日本語を書いて、そのページだけを毎日見る形に切り分けてください。
大曽根校で過去問演習に入った生徒がつまずくポイントも、たいていここです。
文法の考え方は身についているのに、熟語と語法が抜けている。
切り離して覚える作業を後回しにした結果です。
1冊が終わったと言える基準
「1周した」は終わりではありません。
次の3つが揃った状態を、1冊が終わったと呼びます。
- 全問について、選んだ理由を口で説明できる
- △と×の印が残っていない
- その単元の暗記事項を、本を見ずに書き出せる
この状態になると、長文を読むときに文構造で迷う時間が減ります。
逆に、この状態を飛ばして次の参考書に進むと、レベルを上げても同じところで止まります。
よくある質問
英文法ポラリスは何レベルから始めればよいですか
志望校ではなく、今の自分の正答率で決めます。
[1 標準レベル]を解いて正答率が半分を下回るなら[0 基礎レベル]か講義系の参考書に戻ります。
[1 標準レベル]でおおむね解けるようになってから[2 応用レベル]に進んでください。
1周終わったら次の参考書に進んでよいですか
△と×の印が残っている間は進まないでください。
1周目で正解した問題の中にも、根拠なく当てたものが混ざっています。
△と×が消え、全問について理由を説明できる状態になってから次に進むと、レベルを上げても止まりません。
英文法をやっても長文が読めるようになりません
英文法の問題が解けることと、英文を構造で読めることは別の力です。
文法が一通り終わったら、英文解釈の参考書に進んでください。
文の骨組みを取る練習をして初めて、覚えた文法が長文で使える形になります。
まとめ
- ポラリスは解説を読んでから解く構成。問題だけ解くと本の半分を使っていない
- レベルは志望校ではなく今の正答率で選ぶ。公式の対象レベルは0が基礎、1が教科書〜共通テスト、2が共通テスト完成〜難関私大・国公立
- 丸つけは○△×の3種類。なんとなく正解した△を必ず解き直す
- 暗記事項は本から切り離して、毎日見返せる形にまとめ直す
武田塾大曽根校の無料受験相談では、今使っている英文法の参考書を見ながら、レベルが合っているか、どこから解き直すかを一緒に決めます。
1冊目が途中で止まっている方も、どこまで戻れば再開できるかをその場でお話しします。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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