『大岩のいちばんはじめの英文法【超基礎文法編】』は、問題集ではなく講義本です。
だから正しい使い方は「解く」ではなく「読んで、本を閉じて、自分の言葉で説明する」になります。
1日1〜2講のペースで、4日進めて2日で復習する。
この形で回すと、1か月で1周できます。
「買ったけれど、どう進めればいいのか分からない」「一通り読んだのに、文法問題集に入ったら解けない」。
武田塾大曽根校の受験相談で、高1・高2生から毎年出てくる相談です。
この記事では、この本の1日の手順、1週間の割り振り、やりがちな失敗、そして「終わった」と言える基準を整理します。
大曽根校の校舎長が、英語を最初から立て直す生徒に実際に渡している手順です。
この本の構成を先に把握する
進め方を決める前に、何が入っている本なのかを確認してください。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 著者 | 大岩秀樹 |
| 判型・ページ数 | A5判・240ページ |
| 定価 | 1,100円(税込) |
| 構成 | 全25講。第0講「品詞」の前に特別講義「授業~その前に~」、第21講の後に特別講義「形容詞のカタマリ」 |
| 後半の内容 | 第22〜25講が比較と仮定法 |
| 巻末 | 五十音順およびA-Z順の索引 |
| アプリ | 対応する無料アプリで確認テストと音声学習ができる |
出典:出版社の公式書籍ページ
240ページを25講で割ると、1講あたり10ページ弱です。
1日2講なら20ページ。
英語が苦手な状態から始めても、1日1時間あれば進められる分量です。
帯には中学レベルからの総復習とありますが、扱っているのは中学内容だけではありません。
各単元の基本的な部分が高校範囲まで入っています。
仮定法過去と仮定法過去完了の違いを即答できない人は、学年に関係なく1周する価値があります。
1日の進め方
1講あたり、次の5ステップで進めます。
- その講を最後まで読む。途中で止まらず通しで読む
- 本を閉じて、白紙にその講の内容を書き出す。図でも箇条書きでもかまわない
- 書けなかったところだけ読み直す
- その講の後ろにあるチェック問題を解く。正解したかどうかではなく、なぜその答えになるかを口に出して説明する
- その講の例文を、日本語訳とセットで音読する
時間の目安は1講25〜30分です。
2講進めるなら1時間。
読むだけなら10分で終わりますが、それでは身につきません。
時間の大半は2と4に使います。
2の「本を閉じて書き出す」が、この本の使い方の中心です。
読んでいる最中は誰でも分かった気になります。
閉じて書けるかどうかで、実際に頭に残ったかが分かります。
1週間の割り振り
大曽根校で高1・高2生に渡している1週間の形です。
| 曜日 | やること |
|---|---|
| 月〜木 | 新しい講を1日2講ずつ進める(4日で8講) |
| 金 | その週の8講から、説明できなかったところだけを復習する |
| 土 | その週の8講を通しでテストする。例文を見て文法事項が言えるかを確認 |
| 日 | 予備日。遅れを取り戻すか、休む |
このペースなら、25講は約3週間で1周できます。
1周目で完璧にする必要はありません。
1周してから2周目に入り、2周目で説明できない講だけを潰します。
進める速度より、戻る仕組みがあるかどうかのほうが重要です。
金曜と土曜を復習に充てておくと、抜けたまま先に進むことがなくなります。
やりがちな失敗5つ
大曽根校で確認テストをしていて、実際によく見かける使い方です。
この本を簡単だと決めてかかる
高校の授業では、英語の基礎を一通り確認する機会が意外と少ないものです。
学年が上でも、品詞や文型の理解が抜けたまま来ている生徒はいます。
ページの見た目が易しいことと、内容が易しいことは別です。
チェック問題が正解できたら理解できたと思う
各講の後ろにあるチェック問題は四択です。
四択は、消去法や勘でも当たります。
正解したかどうかではなく、問題の右側にある解答の根拠を全部自分の言葉で説明できるかを基準にしてください。
読んで分かったつもりで終わる
説明が丁寧な本なので、読んでいる間は理解できた気になります。
ですが、読んだだけの内容は数日で抜けます。
各講ごとに「読んで、閉じて、説明する」を必ず入れてください。
例文を飛ばす
各テーマに例文が用意されています。
例文と訳をセットで覚えるかどうかで、その後の伸び方が変わります。
この本の例文にはSVOCの色分けがついているので、文型を意識しながら読むと、次の段階の英文解釈が楽になります。
1つの文法事項につき例文が1つ浮かぶ状態を目指してください。
第0講と巻末の付録を飛ばす
第0講は品詞の説明です。
形容詞と副詞の違いを説明できない状態で先に進むと、後半の関係詞や分詞で必ず止まります。
品詞の理解は、複雑な文法を理解するための前提です。
巻末には索引がついています。
あとで文法問題集を解いていて分からない項目が出たとき、この索引から該当の講に戻れます。
1周したら終わりではなく、辞書のように使い続けてください。
「終わった」と言える基準
次の3つが揃ったら、次の参考書に進んでかまいません。
- 目次を見て、各講の内容を口で説明できる
- チェック問題の解答の根拠を、すべて自分の言葉で言える
- 例文を見て、その文法事項が何かをすぐ答えられる
ページを最後までめくったことは、終わったことではありません。
上の3つで確認してください。
次にやること
この本を終えたら、文法問題集に進みます。
文法問題集は、覚えた知識を選択肢の形で使えるようにするための本です。
ここで解説の日本語が分からないなら、それは大岩の該当の講に戻るサインです。
文法問題集の後は英文解釈です。
共通テストの『英語』はリーディング80分100点、リスニング60分(うち解答時間30分)100点で、出題範囲は「英語コミュニケーションⅠ・Ⅱ」と「論理・表現Ⅰ」です(大学入試センター 令和9年度大学入学共通テスト)。
80分で長文を読み切るには、1文ずつ構造を取る力が要ります。
その土台がこの本で作る品詞と文型の理解です。
よくある質問
大岩のいちばんはじめの英文法は何日で終わりますか
1日2講のペースで、復習日を含めて約3週間です。
25講を4日進行・2日復習の形で回すと、1周目が3週間、説明できない講だけを潰す2周目が1週間で、1か月が目安になります。
チェック問題が全部解けたら次の参考書に進んでいいですか
四択が解けるだけでは足りません。
解答の根拠を自分の言葉で説明できること、目次を見て各講の内容を口で言えること、例文を見て文法事項が答えられることの3つが揃ってから進んでください。
高3から始めても意味がありますか
意味があります。
文法問題集や長文で止まる原因の多くは、品詞と文型の理解が抜けていることです。
高3なら1日3〜4講で2週間ほどで通せます。
時間がないときほど、土台に戻るほうが早く済みます。
まとめ
- この本は問題集ではなく講義本。「読んで、閉じて、説明する」で進める
- 1日1〜2講、4日進めて2日復習。25講は約3週間で1周できる
- チェック問題の正解では終わらない。解答の根拠を自分の言葉で言えるかが基準
- 第0講の品詞と巻末の索引を飛ばさない。後半でつまずく原因になる
武田塾大曽根校の無料受験相談では、今の英語の状態を確認したうえで、この本から始めるべきか、次の段階に進むべきかを一緒に判断します。
1周したのに文法問題集で止まっている、という相談も歓迎です。
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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