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英語長文が読めない原因|大曽根校が教える精読の手順

英語長文の問題集を毎日解いているのに、点数が思ったように上がらない。
設問を解いたあとに解説を読むと「そう書いてあったのか」と毎回なる。
武田塾大曽根校の受験相談で、高2・高3の生徒から最も多く出る相談です。

この記事では、その原因になりやすい「フィーリング読み」の見分け方と、直すための3つの手順をまとめます。
単語帳を増やしたり、長文の冊数を増やしたりする前に確かめてほしい内容です。
大曽根校の校舎長が、実際に生徒の答案と和訳を見ながら伝えている順番で書きました。

読み終えたあとには、今日の1題から何を変えればいいかが決まります。

結論:長文が読めない原因は単語力ではなく読み方

英語長文が読めない原因は、単語の知識不足よりも「フィーリング読み」であることのほうが多いです。
フィーリング読みとは、文の構造を取らずに、目に入った単語の意味をつなげて内容を推測しながら読んでいる状態を指します。

この読み方でも、話題が身近で単語が簡単な文章なら、内容一致問題がある程度は当たります。
だから本人は「読めている」と思ってしまいます。
ところが抽象的な話題や、修飾が長い文が出た瞬間に、意味の推測が外れて一気に崩れます。
長文の点数が問題によって大きく上下する人は、まずここを疑ってください。

フィーリング読みかどうかを確かめる5つの質問

次の5つに1つでも「いいえ」があれば、フィーリング読みの可能性があります。
大曽根校の受験相談では、生徒に実際にこの順で聞いています。

確認すること できていない状態
1文の主語と動詞をすぐ指せるか 文が長くなると主語を見失う
that が何の that か言えるか 接続詞・関係代名詞・指示語の区別をしていない
代名詞が何を指すか答えられるか it や they を訳さず飛ばしている
修飾のかかり先を説明できるか 後ろの句がどの名詞にかかるか考えていない
設問の根拠を本文の行で示せるか 「たぶんこれ」で選んでいる

3つ以上「いいえ」があるなら、長文の冊数を増やしても伸びにくい段階です。
問題集を1冊追加するより、今使っている長文を1題ずつ精読するほうが早く伸びます。

制限時間があるから「なんとなく」では届かない

共通テストの英語は、時間の余裕が大きい試験ではありません。
大学入試センターが公表している令和9年度の実施要項では、試験時間と配点は次のとおりです。

教科・科目 試験時間 配点
英語 リーディング 80分 100点
英語 リスニング 60分(うち解答時間30分) 100点
国語 90分 200点
数学Ⅰ・数学A 70分 100点
情報Ⅰ 60分 100点

出典:大学入試センター 令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項

リーディングは80分です。
この中で複数の英文を読み、設問に答えます。
フィーリング読みは、迷ったときに前に戻って読み直す回数が増えるため、時間を大きく削ります。
速く読むために構造を無視しているつもりが、結果として遅くなっているわけです。

正確に読めるようになってから速度を上げる。
この順番でしか、制限時間内に読み切る力はつきません。

フィーリング読みを直す3つの手順

直し方は3段階です。
順番を入れ替えると効きません。
上から順に進めてください。

手順1:品詞・句・節を言葉で説明できるようにする

最初にやることは、品詞と句・節の理解です。
当たり前に思えますが、ここが曖昧なままだと参考書の解説そのものが読めません。
「この to 不定詞は形容詞的用法で前の名詞にかかる」と書いてあっても、形容詞の働きが説明できなければ、解説を読んでも納得していないまま次に進むことになります。

確認の仕方は簡単です。
次の3つを、自分の言葉で説明できるか試してください。

  • 名詞・形容詞・副詞は、文の中でそれぞれ何の役割をするか
  • 句と節の違いは何か
  • 名詞節・形容詞節・副詞節は、それぞれ文のどこに置かれるか

説明に詰まった項目があれば、英文法の総合参考書の該当ページに戻ります。
1日で終わる作業です。
ここを飛ばしたまま英文解釈に進むと、SVOCを振る作業が「答えを写す作業」になります。

手順2:SVOCを振って構造を取る

次に、1文ずつ構造を取る練習をします。
やり方は、英文にS・V・O・Cと修飾のかっこを自分で書き込み、そのあとで解説と照合するだけです。

大曽根校で生徒に伝えているチェックポイントは3つあります。

  • 主語と動詞を最初に確定させる。修飾が長い文ほど、先に骨組みを見つける
  • that・as・it が出たら、そのつど働きを言葉にする
  • 訳しにくいと感じた箇所は飛ばさず、印をつけて残す

このとき、易しい英文で始めることが大事です。
志望校の過去問のような難しい英文でいきなり構造を取ろうとすると、構造が取れないのか単語を知らないのかが切り分けられません。
教科書レベルか、それより少し易しい英文で「当たり前に正確に訳せるか」を確かめてください。

手順3:全文和訳で答え合わせをする

問題を解いたあと、本文の全文和訳を自分で書きます。
書いたら解説の訳と1文ずつ照らし合わせます。

これは面倒な作業です。
長文1題で30分から1時間かかります。
それでもやる価値があるのは、自分がどこを勘違いしていたかが一つ残らず表に出るからです。
設問だけ合っていて中身を誤解していた文は、和訳をしなければ絶対に見つかりません。

照合したあと、外した原因を次の3つに分類してください。

外した原因 次にやること
単語・熟語を知らなかった 単語帳に戻る。知らない語だけ書き出す
構造を取り違えた 英文解釈の参考書で同じ形を復習する
構造も単語も分かるが訳がぎこちない 直訳のまま次へ進んでよい。優先度は低い

原因の分類まで済ませて、はじめて次の1題に進みます。

1週間の進め方の目安

大曽根校で生徒に組んでもらっている1週間の形です。
学校の課題がある前提で、長文は毎日1題にしていません。

曜日 やること
月・水・金 長文1題を解く。そのあと全文和訳と原因の分類まで行う
火・木 前日に外した文の構造を復習する。英単語と英文法は毎日続ける
土 週に読んだ長文を音読する。訳を見ずに意味が浮かぶまで
日 予備日。終わらなかった分をここで回収する

長文を毎日解くより、解いた1題を使い切るほうが伸びます。
週3題でも、全文和訳まで通せば1か月で12題分の構造が身につきます。

大曽根校でよく見るつまずき方

受験相談で答案を見ていると、つまずき方はだいたい2つに分かれます。

1つ目は、単語帳を何周もしているのに長文が読めないタイプです。
この場合、単語の意味は出てくるのに、文中でどの語がどこにかかるかを考えていません。
やることは単語ではなく構造です。

2つ目は、解説を読んで納得して終わっているタイプです。
解説を読んだ直後は分かった気になりますが、同じ構造の文が次に出たときにまた止まります。
納得したあとに自分で訳し直すところまでやると、次から止まらなくなります。

どちらも、追加で買う参考書は必要ありません。
今持っている長文の問題集の使い方を変えるだけです。

よくある質問

英語長文は毎日1題解いたほうがいいですか

冊数より、1題をどこまで使い切るかが先です。
全文和訳と原因の分類まで通すなら週3題で十分に力がつきます。
毎日解いて解説を読むだけの進め方より、週3題で構造を取り切るほうが結果は早く出ます。

全文和訳は本当に必要ですか

長文の点数が安定しない段階では必要です。
設問が合っていても内容を誤解している文は、和訳をしなければ見つかりません。
長文が安定して読めるようになったら、和訳は「詰まった文だけ」に減らして構いません。

単語は覚えているのに長文が読めないのはなぜですか

語の意味は分かっても、文の中でどの語がどこにかかるかを判断していないためです。
主語と動詞を先に確定させ、修飾のかかり先を毎回言葉にする練習に切り替えてください。
単語帳の周回を増やしても、この部分は埋まりません。

まとめ

  • 英語長文が読めない原因は、単語力よりも構造を取らない「フィーリング読み」であることが多い
  • 共通テストのリーディングは80分・100点。読み直しが増えるフィーリング読みは時間の面でも不利になる
  • 直す順番は、品詞と句・節の確認、SVOCを振る練習、全文和訳での答え合わせの3つ
  • 長文の冊数を増やすより、解いた1題を使い切るほうが伸びる

英文解釈そのものの進め方と参考書の順番は、別の記事でまとめています。
あわせて読んでみてください。

自分の読み方がフィーリング読みかどうかは、実際に和訳を見てもらうのがいちばん早い確かめ方です。
武田塾大曽根校の無料受験相談では、いま使っている長文の問題集を持ってきていただければ、その場で1文の構造を一緒に取り、次の1か月で何をやるかを決めます。

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