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システム英単語はどこまでやる|大曽根校が示す到達目安

高3になるまでの到達目標は、Essential Stageまでを何も見ずに答えられる状態にすることです。
Essential Stageは、標準的な入試問題に対応する語彙として編集されている範囲です。
ここまで固めておけば、高3の1年間を長文演習と過去問に使えます。

「システム英単語を使っているのですが、どこまで進めればいいのか分かりません」「後ろのほうまでやる必要はありますか」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、名古屋市内の高校に通う生徒からよく出る質問です。

この記事では、システム英単語のStage構成と、学年ごとの到達目安、1週間の回し方をまとめます。
書いているのは、大曽根校で英語の学習管理を担当している校舎長です。
単語帳の「完璧」を何で判定するかまで扱います。

システム英単語の構成

『システム英単語〈5訂版〉』は、必出2000語と多義語180語を収録した単語帳です(著者は霜康司氏・刀祢雅彦氏、B6判404頁)。
収録されているステージと、それぞれの対応レベルは次のとおりです。

ステージ 対応レベル
Fundamental Speaking/Listeningでも使用頻度の高い受験生必須の単語
Essential Speaking/Listening/Writingの重要語彙。標準的な入試問題に対応
Advanced 難関大の入試問題に対応
Final 最難関大の入試で差がつく
多義語 大学入試でも資格試験でもとにかく設問でよく問われる

出典:駿台文庫 システム英単語 特設サイト

編集方針も公表されています。
前半のFundamental Stageまでは、出現頻度に加えて学習の順序を考慮した単語が並びます。
後半のEssential Stage以降は、大学入試問題での頻度順です。
つまり、前から順にやることに意味がある作りになっています。
途中のStageから始めたり、飛ばしたりする使い方は想定されていません。

なお、より基礎から始めたい人向けに『システム英単語 Basic』があり、こちらはIntroductionとStartingを含む構成です。
中学英語からの積み直しが必要な場合は、Basicから入るほうが挫折しません。

高3までにどこまで進めるか

学年ごとの目安です。
志望校のレベルによって、AdvancedとFinalの扱いが変わります。

時期 到達目標
高1の終わり Fundamental Stageを一通り。まだ抜けがあってよい
高2の夏 Fundamental Stageを何も見ずに答えられる
高3になるまで Essential Stageまでを何も見ずに答えられる
高3の夏 志望校のレベルに応じてAdvanced、多義語まで
高3の秋以降 最難関大志望はFinalまで。それ以外は既習範囲の維持

Essential Stageまでを高3になるまでに固める理由は2つあります。

1つ目は、長文演習に入るための条件だからです。
単語が抜けている状態で長文を読むと、読解の練習ではなく単語調べの作業になります。
1文ごとに辞書を引く読み方では、読解の型は身につきません。

2つ目は、高3の時間の使い方です。
共通テストの英語はリーディングが80分100点、リスニングが60分(うち解答時間30分)100点で、出題範囲は英語コミュニケーションⅠ・Ⅱと論理・表現Ⅰです(大学入試センター 令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト)。
この分量を時間内に処理するには、単語を思い出す時間があってはいけません。
高3の1年間は、その処理速度を上げる練習に使う期間です。
単語帳を初めて開く時期ではありません。

1週間の回し方

単語帳は、1周目をゆっくり進めるより、速く何周も回すほうが定着します。
大曽根校で使っている形は次のとおりです。

  1. 1日100語を4日続ける。1語あたりにかける時間は数秒でよい
  2. 5日目と6日目は、その4日分の400語を復習する
  3. 7日目に、400語をまとめて確認テストする
  4. 正答率が8割に届かなければ、次の週も同じ範囲を続ける

1日100語という数字を見て多いと感じるかもしれませんが、覚えきることを目的にしていないので進みます。
1周目で覚える必要はありません。
7日で400語を4回見る形になるため、回数で定着させます。

覚え方の要点は3つです。

  • 赤シートで日本語訳を隠し、1語1秒で答える。出てこなければ即座に答えを見て次へ進む
  • 書いて覚えようとしない。書く時間があれば、その分だけ見る回数を増やす
  • ミニマル・フレーズを声に出す。単語単体ではなく、フレーズの形で覚えると長文で反応できる

「完璧」の基準

単語帳の到達度は、次の3つで判定します。

基準 判定の仕方
速さ 日本語訳が1秒以内に出る
正確さ 100語のテストで90語以上正解する
持続 1か月前にやった範囲でも同じ正答率が出る

3つ目の「持続」が抜けている人がほとんどです。
今週やった範囲は答えられても、2か月前の範囲を聞かれると出てこない。
この状態は、まだ終わっていません。
単語帳は、最後のページまで進んだ時点ではなく、どのページを開いても答えられる状態になった時点で終わりです。

そのため、新しい範囲を進める日と、既習範囲を見返す日を必ず分けてください。
大曽根校では、1週間のうち1日を既習範囲の維持に充ててもらっています。

進んでいない場合の巻き返し

いま単語の勉強が進んでいなくても、取り返しはつきます。
単語は他の分野と違い、順番の制約がなく、まとまった時間を投入すれば量がそのまま進むためです。

巻き返しの手順は次のとおりです。

  1. 現状を測る。Fundamental Stageから100語を抜き出してテストし、正答率を出す
  2. 正答率が5割未満なら、Fundamental Stageから。5割以上ならEssential Stageから始める
  3. 長期休みに1日200語のペースで進める。休み明けからは1日100語に戻す
  4. 週1回の確認テストを欠かさない。進度より正答率を優先する

やってはいけないのは、遅れを取り戻そうとして単語帳を別のものに変えることです。
新しい単語帳に移ると、それまでに触れた回数がゼロに戻ります。
今持っている1冊を最後まで使ってください。

よくある質問

システム英単語はFinal Stageまでやる必要がありますか

志望校によります。
Final Stageは最難関大の入試で差がつく語彙として編集されている範囲です。
標準的な入試問題への対応はEssential Stageまでで、難関大を目指す場合はAdvancedまでが目安になります。
まずEssential Stageまでを完璧にしてから、志望校に応じて先へ進んでください。

システム英単語とBasicはどちらを使えばよいですか

中学英語や高校英語の基礎に不安がある場合はBasicから始めます。
BasicはIntroductionとStartingを含む構成で、より基礎的な語から積み上げられます。
学校の英語で困っていないなら、通常版から始めて問題ありません。

名古屋の高校生は1日何語ずつ進めればよいですか

1日100語を4日進め、残りの3日で復習と確認テストに充てる形を大曽根校では標準にしています。
覚えきってから次へ進むのではなく、同じ範囲を1週間で4回見る形です。
1日20語ずつ丁寧に進める方法は、1周するまでに時間がかかりすぎて前半を忘れます。

まとめ

  • 高3になるまでの到達目標は、Essential Stageまでを何も見ずに答えられる状態です
  • Fundamental Stageは受験生必須、Essential Stageは標準的な入試問題、Advancedは難関大、Finalは最難関大に対応する範囲として編集されています
  • 1日100語を4日、残り3日で復習と確認テストという回し方で、回数によって定着させます
  • 完璧の基準は「1秒で出る」「100語中90語」「1か月前の範囲でも同じ正答率」の3つです
  • 遅れていても単語帳は変えないでください。触れた回数がゼロに戻ります

武田塾大曽根校の無料受験相談では、実際に単語テストを受けていただき、今どのStageから始めるべきかと、1週間あたりの語数をその場で決めます。
使っている単語帳をお持ちください。

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