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高校入学前にやる勉強|新高1の参考書を大曽根校が解説

高校が決まったあとの数か月は、高校3年間で最も自由に使える時間です。
部活も定期テストもまだ始まっていません。

この時期に何をやるかで、高1の1学期の順位が変わります。
結論を先に書くと、やるべきなのは英語と数学の先取りです。
学校から配られる問題集ではなく、説明が詳しい市販の参考書を使ってください。

この記事は、高校が決まった愛知の中学3年生と保護者の方に向けて、入学までに開く参考書と使い方を整理したものです。
武田塾大曽根校の校舎長が、毎年この時期に受験相談で話している内容をまとめました。
読み終えたときに、春休みにやる1冊が決まっている状態を目指します。

高校の勉強はここで一度つまずく

中学までと高校では、勉強の量とスピードが変わります。
大曽根校で高1生から聞く声で多いのは次の3つです。

  • 英語の授業が長文中心になり、教科書の予習に時間を取られる
  • 数学が急に抽象的になり、授業で聞いた瞬間は分かるが家で解けない
  • 古文が何を言っているか分からないまま、定期テストで暗記に走る

この3つには共通点があります。
学校が配る問題集は演習用で、説明が短いことです。
授業を聞いた前提で作られているため、家で自分だけで読み直しても復習になりません。

だから入学前に、説明が詳しい参考書を1冊ずつ持っておく意味があります。
授業で分からなかったところを、その日のうちに自分で解決できる状態を作るためです。

入学前に開く5冊

大曽根校で新高1生にすすめている構成です。
書名は代表的なものを挙げています。

科目 参考書 役割
英語 システム英単語Basic 高校英語の土台になる語彙を先に入れる
英語 大岩のいちばんはじめの英文法 高1で習う文法をひととおり先に読む
数学 やさしい高校数学 授業を受ける前でも読める説明で予習する
数学 入門問題精講 基礎に絞った問題で解く練習をする
古文 富井の古典文法をはじめからていねいに 助動詞など高校で急に増える文法を先に見る

英語は単語と文法を並行します。
単語だけ進めても英文は読めず、文法だけ進めても読む材料がありません。

数学は説明を読む本と、問題を解く本を分けます。
『やさしい高校数学』で理解し、『入門問題精講』で手を動かす。
同じ範囲を2冊で往復すると、授業を受ける前でも定着します。

古文は入学前に触れておく価値が高い科目です。
中学で古文をほとんど扱っていない生徒が多く、高1の最初の授業でいきなり文法用語が出てきます。
ここで置いていかれると、3年間ずっと苦手なままになりがちです。

英文解釈は高1の後半でよい

一文の構造を取って訳す「英文解釈」は、長文を読めるようにするうえで欠かせない分野です。
学校の科目としては存在しないため、自分でやらないと抜けます。

ただし入学前に始める必要はありません。
単語と文法がある程度入ってから取り組んだほうが、同じ1冊でも効果が出ます。
目安は、単語帳の前半が答えられて、文法の講義系を一周した頃です。
高1の後半から高2にかけて始めれば十分間に合います。

先に知っておいてほしいのは、定期テストのために教科書の長文を丸暗記する勉強に意味がないということだけです。
訳を覚えても、初めて見る英文は読めません。

参考書の使い方は「1冊を完璧に」

参考書を何冊そろえるかより、1冊をどこまで仕上げるかが結果を分けます。
大曽根校で伝えている基準は次の3つです。

  • 1周ではなく、答えの理由を説明できるまで戻る
  • 進める前に、前回の範囲を自分でテストする。テストして初めて覚えたかどうかが分かります
  • 1日の分量を先に決める。「時間がある日にたくさん」ではなく「毎日同じ量」のほうが残ります

入学前の数か月で5冊すべてを終える必要はありません。
英語の2冊を8割まで進められれば、高1のスタートは十分に有利になります。

大学入試から逆算して高1を考える

高校入学の時点で、大学入試の形はもう決まっています。
先に知っておくと、高1の勉強の意味が変わります。

大学入学共通テストは「情報Ⅰ」を含む6教科での出題です。
英語はリーディングが80分で100点、リスニングが60分(うち解答時間30分)で100点と、配点が均等です(令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等、大学入試センター)。
本試験は1月中旬の土日で、令和9年度は1月16日と17日です(大学入試センター 令和9年度試験)。

国公立大学を目指す場合、必要な科目数はさらに増えます。
たとえば名古屋大学の一般選抜前期日程は、学部により共通テストで6教科8科目または7教科8科目を課し、情報Ⅰにも配点が置かれています(名古屋大学 令和9年度入学者選抜要項)。

科目数が多いということは、高3で全部を仕上げるのは無理だということです。
英語と数学を高1・高2のうちに終わらせておけるかどうかで、高3の使える時間が決まります。
入学前の先取りは、その最初の一歩にあたります。

よくある質問

入学前にどのくらい勉強すればよいですか

1日1時間から1時間半を目安にしてください。
長時間やることより、毎日開く習慣を入学前に作ることのほうが効きます。
英語の単語15分、文法30分、数学30分といった配分で十分です。

学校から配られる問題集だけではだめですか

学校の問題集は演習用で、解説が短いものが多いです。
授業を聞いた前提で作られているため、家で自分だけで読み直したときに解決しづらいという弱点があります。
説明の詳しい参考書を1冊持っておくと、分からなかった日にその日のうちに戻れます。

高校が決まってすぐ勉強を始めると息切れしませんか

入学前は部活も定期テストもないので、負荷は高3より軽い時期です。
むしろ入学後は忙しくなり、まとまった時間が取りにくくなります。
この時期に1日1時間を続けておくと、入学後は同じ習慣を維持するだけで済みます。

まとめ

  • 高校の勉強でつまずきやすいのは英語の長文、数学の抽象化、古文の文法の3つ
  • 入学前は英語(単語・文法)、数学(説明用・演習用)、古文(文法)の5冊が目安
  • 何冊そろえるかより、1冊を説明できるまで仕上げるほうが結果につながる
  • 共通テストは情報Ⅰを含む6教科。高3で全科目を仕上げるのは難しいので、英数を早く終える

武田塾大曽根校の無料受験相談では、進学先の高校の進度に合わせて、入学前の数か月で終えられる分量と1日の配分を一緒に決めます。
高校が決まったばかりの中学3年生と保護者の方も対象です。

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