「英語だけ成績が上がらない」「中学のときは得意だったのに、高校に入ってから何をやればいいのか分からない」。
武田塾大曽根校の受験相談で、高2の秋から冬にいちばん多く出る相談です。
結論から書きます。
英語は単語、文法、英文解釈、長文の順に積み上げる科目です。
長文が読めないのは長文の練習が足りないからではありません。
長文を作っている一文を訳せていないから読めないのです。
この記事では、高2で英語が止まる原因と、そこから入試までに何をどの順番で進めるかを整理します。
大曽根校の校舎長が、受験相談と特訓で高2生を見てきた内容をもとにまとめました。
読み終えたときに、来週から自分が開く1冊が決まっている状態を目指します。
長文が読めない原因は長文にはない
模試の英語で点が取れないとき、多くの高2生は「長文の練習が足りない」と考えます。
そして長文問題集を買い、解いて、答え合わせをして、また次の長文へ進みます。
これで伸びる人はほとんどいません。
長文は短い一文の集まりです。
一文を正確に訳せるなら、その集まりである長文も読めます。
逆に一文が訳せないなら、何題長文を解いても訳せない一文が増えるだけです。
では一文は何でできているか。
単語と熟語と文法です。
ここが入っていない状態で長文を読むと、知らない単語を推測で埋めながら読むことになります。
推測で読んだ文章は、内容が合っているかどうかを自分で判断できません。
模試の点数が回ごとに大きく上下する高2生は、たいていこの状態です。
英語は4つの段階を順番に積む
大曽根校で高2生に示している積み上げの順番です。
| 段階 | やること | この段階で身につくもの |
|---|---|---|
| 1 単語・熟語 | 入試用の単語帳を1冊、見た瞬間に意味が出る状態にする | 英文の中身を推測せずに読める |
| 2 文法 | 文法の講義系1冊と問題集1冊を、答えの理由を言える状態にする | 語順と形から意味を決められる |
| 3 英文解釈 | 一文の構造をとって訳す練習を1冊分積む | 修飾関係の複雑な文を崩さず訳せる |
| 4 長文 | 語数の短いものから、志望校の語数まで段階的に上げる | 時間内に読み切って設問に答えられる |
順番を飛ばすと、次の段階の効果が出ません。
文法が入っていない状態で英文解釈をやると、解説に書いてある文法用語が分からず、解説を読む作業で終わります。
英文解釈を飛ばして長文に入ると、単語は全部知っているのに意味が取れない文が残り続けます。
大事なのは、各段階を「やった」ではなく「できる」で終えることです。
単語帳を1周したかどうかではなく、いま開いて100語テストをしたら何語答えられるか。
ここが基準になります。
学校の予習のやり方を変える
高2の英語で時間を最も使っているのは、多くの場合、学校の予習です。
教科書の長文を、辞書を引きながら日本語に訳してノートに書く。
これが宿題として出ている高校は少なくありません。
この作業自体を否定するつもりはありません。
ただ、これは学習ではなく調べ物です。
辞書で調べた単語は、調べた瞬間に分かった気になり、翌日には残っていません。
そして入試も模試も辞書を持ち込めません。
辞書を引く力ではなく、頭の中に辞書がある状態が必要です。
大曽根校で高2生に伝えているのは次の2点です。
- 予習で調べた単語は、その場でノートの端に書き写して、翌日と1週間後にもう一度自分でテストする。調べて終わりにしない
- 予習にかける時間の上限を先に決める。上限を超えたら残りは授業で拾う。予習が長引いて単語帳の時間が消えるのがいちばん損
学校の授業を軽く見るという話ではありません。
予習に使う時間を削って、その分を単語と文法に回すという時間配分の話です。
高2の冬から入試までに残された時間
大学入学共通テストの本試験は、1月中旬の土曜と日曜に行われます。
令和9年度の本試験は1月16日と17日、追・再試験は1月23日と24日です(大学入試センター 令和9年度試験)。
高2の12月に立っている人から見ると、共通テストまでは13か月ほどです。
長いようですが、高3の夏以降は理科や社会、志望校の過去問に時間を取られます。
英語の基礎に使える時間は、実際には高3の春までと考えたほうが現実的です。
共通テストの英語がどんな試験かも先に知っておいてください。
リーディングが80分で100点、リスニングが60分(うち解答時間30分)で100点です。
配点は均等で、『英語』を選択する受験者は原則としてリーディングとリスニングの両方を受験します(令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等、大学入試センター)。
読む力とリスニングが同じ重さで見られます。
単語を音で覚えていない人は、ここで一気に差がつきます。
単語帳の音声を使って、意味と一緒に音も入れておいてください。
高2の冬から高3春までの進め方
大曽根校で高2生に渡している時期別の目安です。
志望校のレベルで前後しますが、順番自体は変わりません。
| 時期 | 主にやること | 終わりの基準 |
|---|---|---|
| 高2 12月〜1月 | 単語帳の1周目を終える。文法の講義系を並行して読む | 単語帳の前半で8割答えられる |
| 高2 2月〜3月 | 単語の抜けを埋めながら文法問題集を1冊終える | 誤答の理由を自分の言葉で説明できる |
| 高3 4月〜5月 | 英文解釈を1冊。並行して熟語を始める | 初見の一文の構造を書き込める |
| 高3 6月〜7月 | 短めの長文問題集に入る。単語は毎日継続 | 語数400〜600語を時間内に読める |
この表で伝えたいのは、高2の冬にやることは単語と文法だという1点です。
ここを飛ばして長文や過去問に手を出すと、高3の夏に基礎へ戻ることになり、結果として一番遠回りになります。
高2の冬にやりがちな遠回り
受験相談でよく見かける進め方です。
当てはまるものがあれば、来週から変えてください。
- 参考書を何冊も並行して少しずつ進める。1冊が終わらないので、できるようになった実感が出ない
- 模試の前だけ長文を解く。単語は模試が終わると止まる
- 単語帳を最初から順に読むだけで、テストをしない。読むのは覚える作業ではありません
- 志望校が決まっていないことを理由に、英語の勉強を後回しにする。英語はどの大学でも使うので、志望校が決まる前に進められる唯一の科目です
よくある質問
高2の12月から英語を始めて間に合いますか
間に合います。
共通テストまで13か月あり、英語の基礎に使える時間は高3の春までと考えても4か月あります。
単語帳1冊と文法問題集1冊は、この期間で十分に終わる分量です。
間に合わなくなるのは、始める時期ではなく順番を飛ばしたときです。
単語と文法はどちらを先にやるべきですか
同時に進めてください。
単語は毎日の暗記、文法は週ごとに範囲を決めた演習と、性質が違うので並行できます。
どちらか一方しか進められない状況なら、単語を優先します。
文法の解説文を読むにも単語が必要だからです。
英文解釈は本当に必要ですか
必要です。
英文解釈は、一文の中でどの語がどの語を修飾しているかを決める練習です。
学校の授業に英文解釈という科目はないので、自分で1冊やらないと抜けたまま高3を迎えます。
長文の意味が「なんとなく」でしか取れない状態は、ここが原因のことがほとんどです。
まとめ
- 長文が読めない原因は長文ではなく、単語・文法・一文の解釈にある
- 進める順番は単語、文法、英文解釈、長文。飛ばすと次の段階の効果が出ない
- 高2の冬にやることは単語と文法。長文と過去問は高3に回してよい
- 共通テストの英語はリーディングとリスニングが同じ配点。単語は音でも覚える
武田塾大曽根校の無料受験相談では、いま使っている単語帳と文法書を見せてもらい、どの段階でつまずいているかをその場で確認します。
そのうえで、次に開く1冊と1週間の分量を一緒に決めます。
志望校がまだ決まっていない高2生でもご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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