皆さんこんにちは!
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大学受験予備校・個別指導塾の 「武田塾 塚口校」講師の岩渕です。
突然ですが、皆さんは理学部数学科という学科があることを知っていますか?
理学部数学科では、論理の厳密さや抽象度の高さが特徴的である純粋数学を中心に学びます。
ここで、数学科を卒業した後に、学んだことを活かせる仕事には具体的にどのようなものがあるのかと疑問に思った人もはいるのではないでしょうか?
そこで今回は、理学部数学科を卒業した学生が、学んだことを活かしてどのような進路を歩むのかについてお話していこうと思います。
数学科で学んだことを活かせる仕事
保険業界
数学科を卒業した人が、保険業界で活躍できる仕事として挙げられるのがアクチュアリー(保険数理士)です。
保険商品は、その種類や対象者の年齢によって、毎月の保険料や保険金に対する掛け金の割合が異なります。
そして、それらの適正な金額を算出する専門職がアクチュアリーです。
確率論や統計学などの数理的手法を用いて、保険や年金に関わる諸問題を解決し、財政の健全性の確保と制度の公正な運営に務めることを主な業務とする専門職です。
また、保険会社だけではなく、企業の資金運用や官公庁にも関わります。
アクチュアリーとして働くためには、公益社団法人日本アクチュアリー会が実施する試験に合格する必要があります。
一次試験では、受験生は基礎科目5科目(数学、生保数理、損保数理、年金数理、会計・経済・投資理論)を受験し、合格すると準会員となります。
二次試験では、 受験生は「生保コース」「損保コース」「年金コース」の中から一つを選択し、選んだコースの専門科目2科目を受験します。
そして、二次試験に合格した者はプロフェッショナリズム研修を受け、理事会の承認を受けた者が日本アクチュアリー会の正社員となります。
アクチュアリー試験の平均合格率は15〜20%となっており、極めて難関な試験といえるでしょう。
金融業界
数学科を卒業した人が、金融業界で活躍できる仕事として挙げられるのがクオンツです。
クオンツとは「Quantitative」いう英単語から派生した用語で"数量的"という意味を持ちます。
クオンツは、金融業界での経験から培われた直感や感覚ではなく、高度な数学・物理学を駆使して捉えます。
これにより株価・企業業績などの定量的な情報を分析して将来の市場を予測したり、投資戦略や金融商品の開発・考案を行ったりする専門職です。
クオンツになるための資格はありませんが、
・プログラミングスキル
・経済学の知識
・データを分析するための高度な数学
・物理学的手法(確率解析、 偏微分方程式、 フーリエ解析,、時系列分析、 機械学習など)
が必要とされます。
そして、クオンツとして活躍する人のほとんどは、理系の修士・博士課程修了者であるとされます。
また、クオンツは日本の金融機関において大企業でしか募集していません。
その上に、採用人数が少ないため、クオンツになることは狭き門であるとされています。
教育業界
数学科を卒業したのちに、中学・高校で数学の教師として活躍する人もいます。
学校の教師になるためには、教員免許を取り、教員採用試験に合格する必要があります。
教員免許を取得するためには、大学で必要な数の教職科目を履修します。
さらに教育実習生として実際に学校へと出向き、教科指導、授業参観、学級活動などを行う必要があります。
また、中学・高校で教師になるために必要な教員免許には一種免許状、専修免許状があり、それぞれ学士、修士の学位を取る必要があります。
教員採用試験では、6月から7月に一次試験、8月から9月に二次試験が行われます。
筆記試験や人物試験の結果から、教師としての資質や能力が備わっているのかを評価します。
そして、教員採用試験に合格し、採用が内定すれば実際に教員として学校で働くことができます。
研究者
大学院の博士課程後期まで進み、博士号をとってから数学の研究者になる人もいます。
数学の研究者は、自身の専門分野において、いまだに解決されていないとされている問題に対しての研究します。
そして、その証明を論文にまとめ、その論文を定期的に所属学会で発表します。
そして、論文の内容の正当性が評価されると業績として専門誌に掲載されます。
また、数学者として有名になれば書籍の執筆活動や講演会を行うこともあります。
数学の研究者の多くは、研究のみを行って生計を立てていく事が難しいこととされています。
そのため研究活動と並行して、大学の教授や高等専門学校での教師として学生を相手に指導しています。
研究所や研究機関で数学の研究員として雇われている人は少数です。
大学の教授として働く場合、大学1,2年生には基礎的な数学を教え、大学3、4年生には専門的な数学を教え、大学院生には最先端の数学を教えます。
数学の研究者になるためには大学院へ進学し、博士課程後期を修了する必要があります。
また、大学の教授になるためには助教、講師、准教授、教授と少しずつステップアップしていく必要があります。
博士課程を修了してから大学の教授になるまで10年から15年かかる場合が多いとされています。
そのうえ、
・教授のポストが少ないこと
・圧倒的な知識量と論理的思考力が求められるということ
から教授になることは非常に狭き門であると考えられます。
~最後に~
今回は数学科を卒業した後の進路についてお話させて頂きました。
今回の記事で紹介したような大学で学んだ高度な数学を活かした仕事だけではありません。
数学科ならではの論理的・抽象的思考力、物事を深く追求する姿勢を活かした仕事もあります。
そのため、数学科を卒業後の進路は無限の可能性を秘めていると思います。
この記事が理学部数学科を目指す受験生にとって将来を考えるきっかけになったら嬉しいです。
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