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高3の模試の選び方と年間スケジュール|名古屋の受験生へ

「模試はどれを受ければいいですか」。
高3の6月から9月にかけて、武田塾大曽根校の受験相談でいちばん多い質問です。
案内が学校からも塾からも届くので、気づくと毎月どこかの模試を受けている、という状態になりがちです。

この記事では、高3が受ける模試を3種類に分けて、志望校ごとの選び方と、入試日程から逆算した年間の受け方を整理します。
大曽根校の校舎長が、国公立志望と私立志望の生徒それぞれに伝えている内容です。
読み終えると、自分が今年受けるべき模試を紙に書き出せる状態になります。

結論から書きます。
高3が受ける模試は「共通テスト型」「記述型」「大学別」の3種類です。
志望校の入試で課される形式に合わせて選び、同じシリーズを年間で追いかけます。
種類を増やすことに意味はありません。

高3の模試は3種類に分けられる

模試の名前は多くても、中身は次の3つに整理できます。

種類 出題形式 主な目的 受けるべき人
共通テスト型 マークシート。共通テストと同じ時間・配点 時間配分と得点率の確認 共通テストを使う人全員
記述型 記述・論述。国公立の個別試験に近い 部分点の取り方と答案の書き方 国公立志望、記述のある私立志望
大学別(オープン模試・実戦模試) 特定大学の過去問に似せた形式 志望校の中での自分の位置の確認 難関国公立・難関私立志望

共通テスト型は、時間内に解き切れるかを測る試験です。
共通テストの『英語』はリーディングが80分100点、リスニングが60分(うち解答時間30分)100点、理科と地理歴史公民は1科目60分100点、2科目なら130分200点と決まっています(大学入試センター 出題教科・科目の出題方法等)。
この時間の中で解く練習は、本番と同じ形式でしかできません。

記述型は、答えが合っているかだけでなく、途中の書き方で点が変わります。
数学の記述や国語の論述は、自己採点では甘くなりがちなので、他人に採点してもらえる機会そのものに価値があります。

大学別模試は、母集団がその大学の志望者に限られます。
全体の中での偏差値ではなく「その大学を受ける人の中で何番目か」が分かるので、難関大志望者には情報量がまったく違います。

志望校別の受け方

志望校の入試形式によって、優先する模試は変わります。

志望 共通テスト型 記述型 大学別
国公立(一般的な大学) 年3回程度 年2回程度 実施があれば1回
難関国公立 年3回程度 年2回程度 必ず受ける
私立(一般選抜のみ) 年2回程度 必要に応じて 実施があれば1回
私立(共通テスト利用も出す) 年3回程度 不要なことが多い 実施があれば1回

国公立志望は、共通テストと個別試験の2種類の試験を受けます。
だから模試も2種類必要です。
共通テストで足切りや配点の比重が大きい大学ほど、共通テスト型を早い時期から受けておく意味があります。

私立志望の場合、最優先は志望校の過去問です。
模試は過去問の代わりにはなりません。
それでも共通テスト型を受ける価値はあります。
基礎が抜けている単元が、科目ごとに数字で出るからです。
共通テスト利用方式に出願する予定があるなら、なおさら形式に慣れておく必要があります。

進研模試・全統模試・駿台全国模試・東進模試のように、模試には実施団体ごとのシリーズがあります。
受験する層が違うので、同じ実力でも出る偏差値は変わります。
だから、複数のシリーズを混ぜて比べても意味がありません。
1つのシリーズを年間で追いかけて、その中での変化を見てください。

模試は年に何回受ければよいか

高3の模試は、多くても年6回から8回が目安です。
理由は3つあります。

  • 1回の模試は、当日と復習で合計2日から3日を使う。月1回受けると、年間で1か月分の勉強時間が模試に消える
  • 受けた直後に復習を終えないまま次の模試が来ると、受けっぱなしの回が積み上がる
  • 判定は母集団と時期で動く。回数を増やしても、判定の精度は上がらない

「受けた模試の数」は成績に関係しません。
関係するのは「復習まで終えた模試の数」です。
大曽根校では、次の模試までに前回の復習を終えられない生徒には、模試の数を減らすことを提案しています。

入試日程から逆算した模試の受け方

入試の日程は文部科学省の実施要項で決まっています。
令和9年度は、共通テストの本試験が令和9年1月16日・17日、追試験が1月23日・24日です(大学入試センター 令和9年度試験)。
各大学が実施する個別テストは令和9年2月1日から3月25日までの間に行われ、合格者の決定発表は3月31日までとされています(文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項)。

この日程から逆算すると、模試の役割は時期ごとに変わります。

時期 模試の役割 この時期にやること
4月〜6月 現在地の確認 基礎の抜けを単元単位で洗い出す
7月〜8月 志望校との距離の確認 夏に埋める範囲を模試の結果から決める
9月〜10月 出願校を決める材料集め 大学別模試を受け、過去問を1年分解く
11月〜12月 形式への適応 共通テスト型で時間配分を固める
1月以降 模試は終わり 過去問と苦手分野の演習だけ

出願の判断に使えるのは、9月から11月の模試です。
学校推薦型選抜の判定結果は令和8年12月1日以降、総合型選抜は令和8年11月1日以降に発表されます。
募集要項は令和8年12月15日までに各大学が発表します。
つまり秋は、模試の結果と募集要項の両方を見ながら出願校を固める時期になります。

模試を受けた後の3ステップ

模試の価値は、受けた日ではなく次の1週間で決まります。
大曽根校では次の順番でやってもらっています。

  1. その日のうちに自己採点する。マークシートは記憶が残っているうちに、記述は問題用紙に残した答案を見ながら
  2. 3日以内に、間違いを「知らなかった」「知っていたが解けなかった」「時間が足りなかった」の3つに分類する
  3. 1週間以内に、「知らなかった」の範囲だけを参考書に戻って埋める

分類が大事です。
「知らなかった」なら参考書に戻る、「解けなかった」なら演習量を増やす、「時間が足りなかった」なら解く順番を変える。
原因が違えば打ち手も違います。
まとめて「復習する」と決めると、たいてい何も終わりません。

判定より先に見る3つの数字

返却された成績表で、まず見てほしいのは判定ではありません。

  • 科目ごとの得点率。志望校の配点が重い科目から順に確認する
  • 単元ごとの正答率。全体の偏差値より、どの単元が抜けているかのほうが行動に直結する
  • 大問ごとの時間配分。解ききれなかった大問があれば、実力ではなく順番の問題かもしれない

判定は、母集団と時期に左右されます。
夏までは既卒生が多く参加する模試ほど判定が厳しく出ますし、秋以降は志望校を固めた人だけが受けるので分布も変わります。
判定は参考程度に見て、行動を変えられる数字に時間を使ってください。

大曽根校で高3に伝えている注意点

  • 模試の申込は、志望校の入試形式を確認してから決める。形式が違う模試を受けても、練習にはならない
  • 学校で全員が受ける模試がある場合は、それを軸にする。自分で申し込む分は年2回から3回に絞る
  • 模試の前日に詰め込まない。実力を測る試験なので、素の状態で受けたほうが情報が正確になる
  • 成績表は捨てずに時系列で並べる。同じシリーズなら、単元別の正答率の変化がそのまま成長の記録になる

よくある質問

高3は模試を何回受けるのが適切ですか

学校で受ける分を含めて、年6回から8回が目安です。
1回あたり当日と復習で2日から3日を使うため、これ以上増やすと勉強時間が模試に食われます。
次の模試までに前回の復習が終わらないなら、回数が多すぎるサインです。

私立専願でも共通テスト模試を受ける意味はありますか

あります。
共通テスト型は全科目の基礎の抜けが単元ごとに数字で出るので、基礎力の点検に使えます。
共通テスト利用方式に出願する予定があるなら、時間配分の練習としても必要です。
ただし志望校の過去問より優先することはありません。

模試の判定がE判定でも志望校を変えないほうがよいですか

夏までのE判定で志望校を変える必要はありません。
判定は母集団と時期で動くうえ、この時期はまだ範囲が終わっていない科目があるからです。
判断の材料にするのは9月から11月の模試と、志望校の過去問を解いたときの得点です。

まとめ

  • 高3の模試は共通テスト型・記述型・大学別の3種類。志望校の入試形式に合わせて選ぶ
  • 回数は年6回から8回が目安。増やすより、復習まで終える回を増やす
  • シリーズは1つに絞って年間で追いかける。違うシリーズの偏差値を比べても意味がない
  • 成績表は判定より、科目別の得点率・単元別の正答率・大問ごとの時間配分を見る

武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望校の入試形式と配点を確認したうえで、今年受ける模試の種類と回数、そして模試の復習にあてる時間の取り方を一緒に決めます。
すでに何度か模試を受けている方は、成績表をお持ちいただければ、単元別の正答率から次に戻る参考書までその場でお話しします。

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