模試の価値は、受けた日ではなく、受けた後の1週間で決まります。
復習をしない模試は、半日を使って自分の弱点の一覧表を作り、それを見ずに捨てているのと同じです。
「模試は受けているのですが、結果が返ってきたら判定だけ見て終わりです」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、名古屋市内の高校に通う受験生からよく聞く話です。
成績表が返るのは1か月ほど先なので、それを待っているあいだに問題の記憶は消えてしまいます。
この記事では、模試を受けた当日から1週間のあいだに何をするかを、順番に書きます。
書いているのは、大曽根校で受験生を担当している校舎長です。
失点を4つに分ける方法と、そこから次の1か月の計画をどう直すかまで扱います。
復習は成績表を待たずに始める
模試の復習で最初に決めるべきことは、開始のタイミングです。
成績表が返ってきてからでは遅すぎます。
理由は単純で、問題を解いていたときの思考が思い出せなくなるからです。
「この問題でどこまで方針が立って、どこで詰まったか」は、当日なら覚えています。
1か月後には、正解と自分の答えの違いしか残りません。
原因の特定ができなくなります。
大曽根校では、模試を受けた当日のうちに自己採点まで終えるよう伝えています。
試験が終わって疲れている日ですが、ここで30分使うかどうかが、その模試から得られるものを大きく変えます。
当日・翌日・1週間後にやること
やることを時期で分けます。
| 時期 | やること | 目安時間 |
|---|---|---|
| 当日 | 自己採点する。詰まった箇所に印をつける | 30〜60分 |
| 翌日 | 落とした問題を4つに分類する。解き直す | 2〜3時間 |
| 3日後 | 解き直した問題をもう一度、何も見ずに解く | 30分 |
| 1週間後 | 分類の結果から、次の1か月の計画を直す | 30分 |
| 成績表が返ったら | 分野別の正答率を見て、自分の分析と照合する | 30分 |
3日後の再確認を入れるのがこの表の要点です。
翌日に解説を読んで解き直した問題は、解説の記憶で解けているだけのことがあります。
日を空けてもう一度解いて初めて、身についたかどうかが分かります。
失点を4つに分類する
復習の中心は、解き直しではなく分類です。
落とした問題を次の4つに分けてください。
| 分類 | 状態 | 次にやること |
|---|---|---|
| 知らなかった | 用語・公式・解法自体を知らない | 参考書のその単元に戻る |
| 覚えていなかった | 一度やったが思い出せなかった | 復習の間隔を短くする |
| 使えなかった | 知っていたが問題に適用できなかった | 同じ形の類題を演習する |
| 時間が足りなかった | 解けたはずだが手が回らなかった | 解く順番と時間配分を練習する |
同じ「1問落とした」でも、この4つで次にやることが変わります。
分類をせずに解き直しだけをすると、全部を「使えなかった」として演習量を増やす対応になりがちです。
実際には「覚えていなかった」が多い受験生が大半で、その場合に必要なのは演習ではなく復習の間隔を詰めることです。
「解けるはずなのに解けなかった」という感覚を持ったなら、それは復習のやり方を見直す合図です。
参考書を1周した状態で止まっていないか、日を空けた再テストをしているかを確認してください。
判定より先に見る3つの数字
成績表が返ってきたら、判定の欄より先に次の3つを見てください。
- 科目ごとの得点率。志望校の配点に照らして、どの科目に時間を寄せるべきかが分かります
- 分野別の正答率。同じ英語でも、語彙で落としているのか文法で落としているのかで対策が変わります
- 前回からの変化。偏差値ではなく、素点と得点率の変化で見ます。母集団が違えば偏差値は動くためです
判定は、その模試の母集団と志望者数で決まる相対的な数字です。
判定が悪くても、志望校の配点で重い科目が伸びているなら方向は合っています。
逆に判定が良くても、配点の重い科目が止まっているなら手を打つ必要があります。
模試から次の1か月の計画を直す
分類が終わったら、次の1か月の計画に反映します。
手順は次のとおりです。
- 4つの分類のうち、どれがいちばん多かったかを科目ごとに出す
- 「知らなかった」が多い科目は、参考書の進度を優先する。演習は増やさない
- 「覚えていなかった」が多い科目は、進度を止めて復習の回転を上げる
- 「使えなかった」が多い科目は、同じレベルの問題集で演習量を増やす
- 「時間が足りなかった」が多い科目は、時間を計った演習を週1回入れる
- 次の模試の日付を確認し、それまでに何を終えるかを1行で書く
6番目まで書いて、初めて復習が終わりです。
分析だけして計画に反映しなければ、次の模試でも同じところで落とします。
共通テストを受ける人が模試で確認すべきこと
共通テストを使う受験生にとって、模試は時間配分の練習の場でもあります。
令和9年度の共通テストの試験時間は、英語リーディングが80分100点、リスニングが60分(うち解答時間30分)100点、『数学Ⅰ,数学A』が70分100点、『数学Ⅱ,数学B,数学C』が70分100点、国語が90分200点、『情報Ⅰ』が60分100点です(大学入試センター 令和9年度大学入学共通テスト)。
本試験は令和9年1月16日・17日に行われます。
模試のたびに、大問ごとにかかった時間を記録してください。
得点だけを見ていると気づきませんが、時間の使い方は模試を重ねるごとに改善できます。
最後まで手が回らない大問がある人は、そこに時間が足りていないのではなく、手前の大問で使いすぎていることがほとんどです。
よくある質問
模試の復習はどのくらい時間をかければよいですか
翌日に2〜3時間、3日後と1週間後にそれぞれ30分が目安です。
全科目を完璧に復習しようとすると終わらないので、志望校の配点が重い科目から手をつけてください。
全部やろうとして手つかずになるより、2科目を最後まで終えるほうが効果があります。
判定が悪かったときはどう受け止めればよいですか
判定は母集団と志望者数で決まる相対的な数字なので、そこだけを見て志望校を変える判断はしないでください。
見るべきは、配点の重い科目の得点率が前回より上がっているかどうかです。
方向が合っていれば、判定は後からついてきます。
模試の問題は解き直した後も取っておくべきですか
問題と自分の答案は取っておいてください。
3か月後に同じ問題をもう一度解くと、当時できなかった問題ができるようになっているかが分かります。
大曽根校では、模試の答案を科目別にまとめて保管し、次の模試の前日に見返してもらっています。
まとめ
- 復習は成績表を待たず、模試を受けた当日の自己採点から始めます
- 当日・翌日・3日後・1週間後の4回に分けると、記憶が残っているうちに原因を特定できます
- 失点は「知らなかった」「覚えていなかった」「使えなかった」「時間が足りなかった」の4つに分けます
- 成績表では判定より先に、科目ごとの得点率・分野別正答率・前回からの変化を見ます
武田塾大曽根校の無料受験相談では、返ってきた模試の成績表を一緒に見ながら失点を4つに分類し、次の模試までの1か月で何を進めるかを決めます。
答案と成績表をお持ちください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
名古屋市北区・大曽根駅の予備校・個別指導塾|武田塾大曽根校
〒462-0810 愛知県名古屋市北区山田1丁目4-30 ファーストヒビノビル2F・4F
地下鉄名城線・JR中央線・名鉄瀬戸線 大曽根駅 徒歩1分
TEL:052-982-6603(受付 13:30〜22:00、日曜休)
Mail:ozone@takeda.tv