「高1・高2の冬は、何をしておけばいいですか」。
武田塾大曽根校には、名古屋市内の高校に通う1・2年生と保護者の方から、毎年この時期に同じご相談が届きます。
先に結論を書きます。
高1・高2の冬にやることは、講座を足すことではありません。
入試までの残り時間を数字で把握したうえで、英語と数学の基礎参考書を1冊、この冬のあいだに終わらせることです。
冬は学校の授業が止まる時期があり、まとまった時間を1冊に投下できる数少ないタイミングだからです。
この記事では、大学入試の日程を公式資料で確認し、そこから逆算して冬に何を終わらせるかを決める手順をまとめます。
書いているのは、大曽根校で千種高校・名古屋高校をはじめとする近隣の高校生を担当している校舎長です。
大学入試の日程を数字で押さえる
まず、自分がいつ何をするのかを日付で確認します。
文部科学省の実施要項に書かれている内容です。
| 選抜区分・試験 | 時期 |
|---|---|
| 総合型選抜 | 入学願書の受付は9月1日以降、判定結果の発表は11月1日以降 |
| 学校推薦型選抜 | 入学願書の受付は11月1日以降、判定結果の発表は12月1日以降 |
| 大学入学共通テスト | 令和9年1月16日・17日(追試験は1月23日・24日) |
| 各大学の個別テスト | 令和9年2月1日から3月25日までの間 |
| 合格者の決定発表 | 令和9年3月31日まで |
出典:文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項/大学入試センター 令和9年度試験
ここで、よく誤解されている点を訂正しておきます。
「秋のうちに推薦で決まる」というイメージがありますが、学校推薦型選抜の出願は11月1日以降、結果の発表は12月1日以降です。
推薦を考えている場合でも、11月まで一般選抜の勉強を止めずに続けておかないと、結果が出なかったときに戻る場所がありません。
高2の冬から本番までは何日あるか
高2の12月から共通テストまでは、およそ13か月です。
日数にすると400日前後。
長く感じるかもしれませんが、内訳を見ると印象が変わります。
- 高3の10月から12月は、過去問と分野別の演習に使う時期
- つまり、参考書を進められるのは高3の9月末までとなる
- 高2の12月から数えると、参考書に使える期間はおよそ10か月
高3になってから受験勉強を始める人は、この10か月のうち最初の4か月を使わずに始めることになります。
高1・高2の冬に動く価値は、この差にあります。
高1の場合は、共通テストまでおよそ25か月です。
ここで英語の土台を作っておくと、高2で数学や理科に時間を回せます。
冬に終わらせる1冊を決める
冬にやることを1つに絞ります。
あれもこれもと手を広げると、どれも終わりません。
| 学年 | 優先する科目 | 終わらせるもの | 終わりの判定 |
|---|---|---|---|
| 高1 | 英語 | 英単語帳の既習範囲、または英文法の講義本 | 単語は1秒で意味が出る。文法は理由を説明できる |
| 高2 文系 | 英語・国語 | 英文法の問題集1冊、または英文解釈の入門書 | 初見の文にSVOCを振れる |
| 高2 理系 | 数学・英語 | 数学ⅠAⅡBCの基礎問題集1冊 | 解答を見ずに9割解ける |
「終わらせる」の定義をそろえておきます。
1周したことではありません。
日を空けて解き直しても正解できる状態です。
ここを甘くすると、春になって同じ参考書をやり直すことになります。
1日にやる量は、冬休みに入る前に決めてください。
残りページ数を日数で割り、少し余裕を持たせた数字を1日のノルマにします。
決めずに始めると、進まなかった日の分が最後に積み上がります。
共通テストの科目と時間を先に知っておく
高1・高2のうちに、本番で何を何分やるのかを知っておくと、科目ごとの重さの感覚がつかめます。
| 教科・科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 90分 | 200点 |
| 数学Ⅰ・数学A | 70分 | 100点 |
| 数学Ⅱ・数学B・数学C | 70分 | 100点 |
| 英語 リーディング | 80分 | 100点 |
| 英語 リスニング | 60分(うち解答時間30分) | 100点 |
| 理科・地理歴史・公民(1科目) | 60分 | 100点 |
| 情報Ⅰ | 60分 | 100点 |
出典:大学入試センター 令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等
英語はリーディングとリスニングで合計200点あります。
リスニングを後回しにする人が多いのですが、配点は100点で、地理歴史1科目と同じです。
高1・高2のうちから毎日短時間でも音声に触れておくと、高3で慌てずに済みます。
情報Ⅰも60分100点として実施されます。
国公立大学を志望するなら、年間計画のなかに対策の時間を入れておいてください。
講習を受けるかどうかの判断基準
冬になると、講座を追加するかどうかで迷う方が増えます。
大曽根校では、次の基準でお話ししています。
- いま使っている参考書が終わっていないなら、まずそれを終わらせる
- 講座を受けても、家で解き直す時間が確保できないなら、成果は出にくい
- 苦手な単元が1つに特定できていて、そこだけを短期で埋めたいなら、追加する価値がある
冬は時間が限られています。
新しいものを増やすと、いま持っているものが止まります。
増やす前に「止まるものは何か」を一度確認してください。
千種高校・名古屋高校の生徒によくある相談
千種高校は名古屋市名東区社台にあり、全日制に普通科と国際教養科を置いています。
ユネスコスクールやWWLの認定校として、海外研修プログラムも実施されています。
千種高校・名古屋高校のどちらも、学校の課題と定期テストの量が多い学校です。
そのため、大曽根校で受ける相談は次の2つに集まります。
- 「学校の課題で手一杯で、受験勉強の時間が取れない」
- 「学校の進度についていけているが、模試になると点が出ない」
前者は、課題と受験勉強を同じ重さで持とうとしていることが原因です。
週の初めに「今週はどちらを優先するか」を決めるだけで、消化不良は減ります。
後者は、定期テストが範囲の決まった暗記で乗り切れているために起きます。
範囲のない模試で点を取るには、単語・文法・計算といった土台を、テスト範囲と関係なく回し続ける時間が必要です。
冬休みは、その時間を作るのにちょうどよい期間です。
よくある質問
高1・高2の冬は1日何時間勉強すればよいですか
時間より、決めた1冊が終わるかどうかで判断してください。
残りページを日数で割った量を1日のノルマにして、それが終わったら止めて構いません。
時間だけを目標にすると、机に向かっているのに進んでいない状態になりやすいです。
部活が忙しくて冬休みも時間が取れません
まとまった時間が取れないなら、科目を1つに絞ってください。
英単語だけ、数学の計算だけでも、毎日続ければ春の状態が変わります。
複数科目を少しずつ進めるより、1つを終わらせるほうが結果に出ます。
志望校が決まっていなくても冬から動く意味はありますか
あります。
英語と数学の基礎は、どの大学を選んでも使います。
志望校が決まってから慌てて基礎に戻ると、過去問に使う時間がなくなります。
志望校は高3の春までに決められれば十分です。
まとめ
- 学校推薦型選抜の出願は11月1日以降、共通テストは令和9年1月16日・17日、個別テストは2月1日から3月25日まで
- 高2の12月から参考書に使える期間は、およそ10か月しかない
- 冬にやることは1つに絞る。英数の基礎参考書を1冊、日を空けても解ける状態まで仕上げる
- 講座を足す前に、いま止まっているものがないかを確認する
武田塾大曽根校の無料受験相談では、入試日から逆算した残り期間を一緒に数え、この冬に終わらせる1冊と1日の分量をその場で決めます。
志望校がまだ決まっていない高1・高2の方も、どうぞご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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