高1のうちから名古屋大学を目指したい。
でも、何から始めればいいのか分からない。
武田塾大曽根校の受験相談で、高1の生徒と保護者の方から毎年いただく相談です。
先に結論を書きます。
高1でやることは、英語と数学の基礎を1冊ずつ終わらせることだけです。
志望学部が決まっていなくても、この2科目は名古屋大学のどの学部でも必要になります。
逆に、高1のうちに志望学部の配点を知っておくと、高2以降の時間の使い方が変わります。
この記事では、名古屋大学の学部別の配点と、高1から高3までの学年別の進め方をまとめます。
数字は大学が公表している入学者選抜要項に載っているものです。
愛知の受験生を毎年見ている大曽根校の校舎長がまとめました。
名古屋大学は9学部
名古屋大学は名古屋市千種区不老町に本部を置く国立の総合大学で、一般選抜前期日程は文学部・教育学部・法学部・経済学部・情報学部・理学部・医学部・工学部・農学部の9学部で実施されます(名古屋大学 令和9年度 入学者選抜要項)。
高1の段階で学部を1つに絞る必要はありません。
ただし「文系か理系か」と「二次試験で理科を2科目使うか」は、高1の終わりまでに決めておくと後が楽になります。
学部で配点がまったく違う
名古屋大学の配点は学部ごとに大きく違います。
令和9(2027)年度の一般選抜前期日程の配点です。
| 学部・学科 | 共通テスト | 個別学力検査 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 文学部 | 950 | 1,200 | 2,150 |
| 教育学部 | 950 | 1,800 | 2,750 |
| 法学部 | 950 | 600 | 1,550 |
| 経済学部 | 950 | 1,500 | 2,450 |
| 情報学部 自然情報学科 | 950 | 1,100 | 2,050 |
| 情報学部 人間・社会情報学科 | 950 | 1,100 | 2,050 |
| 情報学部 コンピュータ科学科 | 950 | 1,300 | 2,250 |
| 理学部 | 900 | 1,500 | 2,400 |
| 医学部 医学科 | 950 | 1,800 | 2,750 |
| 医学部 保健学科 | 950 | 1,650 | 2,600 |
| 工学部 | 635 | 1,300 | 1,935 |
| 農学部 | 950 | 1,550 | 2,500 |
読み取ってほしいのは次の3点です。
- 法学部は個別学力検査が600点で、共通テスト950点のほうが重い唯一の学部です。しかも個別学力検査の内訳は数学200点・外国語200点・小論文200点で、小論文が課されます
- 工学部は共通テストが635点に圧縮されます。内訳は国語200点・地歴公民100点・数学100点・理科100点・外国語100点・情報35点です。共通テストの中では国語の比重が最も大きくなります
- それ以外の学部は、共通テスト950点に対して個別学力検査が1,100点から1,800点。二次試験のほうが重い構造です
つまり、名古屋大学の対策は「二次試験で戦える学力をつくること」が土台になります。
共通テストの対策から始めるのは順番が逆です。
高1のうちにやること
高1でやることは2つだけです。
| 科目 | 高1で終わらせる目標 |
|---|---|
| 英語 | 英単語帳を1冊、例文ごと覚える。英文法の基礎参考書を1冊終える |
| 数学 | 数学ⅠAの基礎問題集を1冊、解法を説明できる状態にする |
「基礎から始めるの」と思うかもしれません。
ですが、高1の段階では学校でまだ習っていない単元があり、授業のスピードについていくだけで理解が追いつかないことがよくあります。
難しい問題集に手を出す前に、基礎の問題集を1冊完璧にするほうが、結果的に速く伸びます。
完璧にする、というのは「答えが合った」ではありません。
解法の方針を自分の言葉で説明でき、なぜその公式を使うのかを言えることです。
英文法なら、選んだ選択肢が正解である理由を根拠つきで話せることです。
ここまでやって初めて、1冊終わったと言えます。
高1で理科を先取りする必要はありません。
学校の進度に合わせて、定期テストの範囲を確実に理解しておけば十分です。
高2でやること
高2は、志望学部の方向を決めながら、英数を二次のレベルに近づける学年です。
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高2の春 | 数学ⅡBCの基礎問題集に入る。英文法を一通り終え、英文解釈の参考書へ進む |
| 高2の夏 | 志望学部の候補を2つに絞る。理系は理科の基礎問題集を1科目分始める |
| 高2の秋 | 志望学部の配点を要項で確認し、重い科目に時間を寄せる |
| 高2の冬 | 英語の長文演習に入る。理系は数Ⅲの学習を始める |
高2で必ずやってほしいのが、志望学部の配点を自分の目で確認することです。
法学部志望なら小論文の対策が必要だと分かりますし、工学部志望なら共通テストの国語を後回しにしすぎてはいけないと分かります。
この確認を高3の春までしないまま進むと、直前期に対策の時間が足りなくなります。
高3でやること
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高3の春 | 二次試験で使う科目の標準レベルの問題集に入る |
| 高3の夏 | 過去問を1年分だけ解いて、必要な得点率との差を測る |
| 高3の秋 | 分野別の対策と過去問演習。共通テストの演習も並行して始める |
| 高3の冬 | 共通テストの得点を仕上げ、終了後は二次の過去問へ切り替える |
高3の夏に過去問を1年分解くのは、点数を取るためではありません。
今の自分と合格ラインの距離を数字で知り、秋以降の勉強の優先順位を決めるためです。
ここで解かずに秋を迎えると、何を優先すべきかが分からないまま演習量だけが増えていきます。
なお、共通テストには全学部で情報Ⅰが含まれます。
配点は学部により35点から50点です。
小さい配点ですが、対策をまったくしないと落としやすい科目なので、高3の秋には手をつけてください。
現役合格でつまずきやすい3点
大曽根校で名大志望の生徒を見ていて、現役生がつまずきやすいのは次の3つです。
- 基礎の問題集を「終わらせた」だけで先に進む。解けなかった問題を放置したまま次の参考書に移ると、二次試験のレベルで止まります
- 学校の課題と受験勉強を同じ重さで持つ。両方を毎日やろうとして、どちらも中途半端になります。週単位でどちらを優先するかを決めてください
- 志望学部の配点を見ないまま全科目を均等に勉強する。配点の重い科目に時間を寄せるだけで、同じ勉強時間でも合計点は変わります
3つとも、やる気ではなく手順の問題です。
何を、いつまでに、どの状態にするかを紙に書けば防げます。
よくある質問
高1から名古屋大学を目指すなら何から始めればよいですか
英単語帳1冊と英文法の基礎参考書1冊、数学ⅠAの基礎問題集1冊です。
この3冊を高1のうちに終えられれば、高2で英文解釈と数学ⅡBCに進めます。
志望学部が決まっていなくても、この3冊はどの学部でも必要になるので迷わず始めてください。
名古屋大学は共通テストと二次試験のどちらが重要ですか
学部によって違います。
法学部は個別学力検査600点に対して共通テスト950点で共通テストが重く、教育学部と医学部医学科は個別1,800点で二次が重い構造です。
工学部は共通テストが635点まで圧縮されます。
多くの学部で二次試験のほうが重いため、対策の順番としては二次試験で使う科目が先です。
高1のうちに志望学部を決めるべきですか
決めきる必要はありません。
ただし高1の終わりまでに「文系か理系か」と「二次で理科を2科目使う可能性があるか」は考えておいてください。
工学部と医学部医学科は二次の理科が2科目必要です。
理科2科目が必要かどうかで、高2の時間配分が変わります。
まとめ
- 名古屋大学は9学部。配点は学部ごとに大きく違い、法学部は共通テストが重く、教育学部と医学部医学科は二次が重い構造です
- 高1でやることは英単語・英文法・数学ⅠAの基礎を1冊ずつ終えることだけです
- 高2で志望学部の配点を要項で確認し、重い科目に時間を寄せます
- 高3の夏に過去問を1年分解いて、合格ラインとの距離を数字で測ってください
武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望する学部の配点を一緒に確認し、高1の今から高3の入試までに何冊の参考書をどの順番で終えるかを1枚の計画にしてお渡しします。
志望学部が決まっていない高1生でも大丈夫です。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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