やる気が出ないから勉強できないのではなく、勉強していないからやる気が出ない。
順番は逆であることのほうが多いです。
受験勉強は長期戦です。
何か月も高いモチベーションを保ち続けられる人は、ほとんどいません。
大事なのは、やる気を高く保つ方法を探すことではなく、やる気が下がった日でも勉強量が落ちない形をあらかじめ作っておくことです。
この記事では、モチベーションに頼らずに勉強を続けるための仕組みの作り方と、それでも止まってしまったときの戻り方を手順で書きます。
名古屋・大曽根で受験生を指導している武田塾大曽根校の校舎長がまとめました。
読み終えたら、今日から変える行動が1つ決まります。
なぜモチベーションに頼ると崩れるのか
やる気は、体調・天気・模試の結果・友人関係で簡単に上下します。
自分でコントロールできない要素に、毎日の勉強量を預けている状態が危ないのです。
大曽根校で相談を受けていて多いのが、この形です。
- 模試の判定が悪かった日に一気にやる気が落ちて、3日間まったく手をつけなかった
- 定期テストが終わった解放感で1週間止まり、戻るのにさらに1週間かかった
- 部活を引退した直後に「これから頑張る」と決めたが、量を決めていないので数日でしぼんだ
どれも意志の弱さの話ではありません。
やる気を燃料にしている設計そのものが原因です。
歯を磨くのに気合いを入れる人がいないのと同じで、勉強も気合いを使わずに始められる形にすれば止まりません。
勉強を仕組みにする4つの要素
やる気に頼らない形にするには、次の4つを事前に決めます。
決めるのは1回で、あとは実行するだけです。
| 要素 | 決めること | 例 |
|---|---|---|
| 時間帯 | 毎日同じ時刻に始める | 帰宅後すぐの18時30分から |
| 場所 | 始める場所を固定する | 自習室の同じ席/家では机の上を空にしてから |
| 分量 | 1日にやる量を数で決める | 英単語50個、英文法2ページ |
| 開始の合図 | その直前にやる行動を決める | 制服から着替える/飲み物を置く |
このうち一番効くのは分量です。
「今日は頑張る」ではなく「今日は英単語50個と英文法2ページ」と決まっていれば、やる気の量にかかわらず終わりが見えます。
終わりが見えている作業は、始めるまでの抵抗が小さくなります。
分量は必ず、調子が悪い日でも終わる量にしてください。
調子がいい日の量を基準にすると、平均的な日に達成できず、達成できない日が続くと手をつけなくなります。
既存の習慣に新しい習慣をくっつける
新しい行動を単独で始めるより、すでに毎日やっている行動の直後に置くほうが定着します。
「いつやるか」を毎回考えなくて済むからです。
| すでにやっていること | 直後にくっつける勉強 |
|---|---|
| 朝ごはんを食べ終える | 英単語を10分 |
| 学校から帰って着替える | 数学の基礎問題を3問 |
| 夕食のあと食器を下げる | 古文単語を10分 |
| 歯を磨き終える | その日にやった英単語をもう1周 |
大事なのは、くっつける勉強を小さくすることです。
「帰ったら2時間勉強」ではなく「帰ったら数学3問」。
3問なら疲れていても始められますし、始めてしまえば続けられる日も出てきます。
始まりのハードルを下げることが目的なので、量が少ないことを気にする必要はありません。
ゼロの日を作らないことのほうが、1日の量より大事です。
止まってしまったあとの戻り方
それでも止まる日は来ます。
止まったあとに大事なのは、反省ではなく復帰の速さです。
大曽根校で伝えている手順は3つです。
- 原因探しをやめる。なぜ止まったかを考える時間は、そのまま止まっている時間です
- 一番軽い1つだけをやる。英単語10分でも、昨日の復習1ページでも構いません。ゼロを1に戻すことだけを目的にします
- 翌日から元の分量に戻す。取り返そうとして2倍にしないでください。2倍にすると終わらず、また止まります
「3日空けたから今週はもうダメだ」と1週間を捨てる人がいます。
空いた3日は戻りませんが、残りの4日は戻せます。
止まった日数を数えるより、次に何分やるかを決めるほうが得です。
残り日数で考えると、止まった日のコストが見える
令和9年度の大学入学共通テストの本試験は、令和9年1月16日・17日です(追・再試験は1月23日・24日)。
各大学の個別テストは令和9年2月1日から3月25日までの間に実施されます。
出典:大学入試センター、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」
共通テストの試験時間を見ると、1日の勉強時間の重みが具体的に分かります。
| 科目 | 試験時間と配点 |
|---|---|
| 国語 | 90分(200点) |
| 数学①/数学② | 各70分(各100点) |
| 英語リーディング | 80分(100点) |
| 英語リスニング | 60分・うち解答時間30分(100点) |
| 情報Ⅰ | 60分(100点) |
出典:大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等」
1日サボると、共通テストの数学1科目分の時間がまるごと消えます。
3日止まれば、共通テスト本番の全科目分に近い時間です。
責めるためではなく、止まった日の大きさを具体的な単位で見るために書いています。
やる気に左右されない形を作っておけば、この時間は自動的に積み上がります。
よくある質問
やる気が出ないとき、無理にでも机に向かうべきですか
無理をする必要はありませんが、量を最小にして着手だけはしてください。
英単語10分など、疲れていても終わる量を1つ決めておくと、ゼロの日がなくなります。
着手すると続けられる日もあり、続かなくてもその日の量は確保できます。
勉強を習慣にするにはどれくらいかかりますか
期間には個人差があり、何日で身につくと言い切れる根拠はありません。
日数を数えるより、時間帯・場所・分量・開始の合図の4つを固定して、達成できた日を記録するほうが確実です。
記録が続いている状態が、習慣になっている状態です。
模試の結果が悪くて勉強できなくなりました
判定は今の到達度を示すもので、これからの結果ではありません。
落ち込んでいる時間を短くするために、模試の日のうちに「次にやる1冊と1日分の量」を決めてしまってください。
次にやることが決まっていると、気持ちが戻るのを待たずに動けます。
まとめ
- やる気は勉強の原因ではなく結果です。やる気が下がっても量が落ちない形を先に作ってください
- 決めるのは4つ。時間帯・場所・分量・開始の合図。分量は調子の悪い日でも終わる量にします
- 新しい勉強は、すでに毎日やっている行動の直後にくっつけると定着します
- 止まったら原因を探さず、一番軽い1つだけをやって元の分量に戻します
武田塾大曽根校の無料受験相談では、1日の生活を聞き取ったうえで、どの時間帯にどの科目を何ページやるかまで一緒に決めます。
やる気の話ではなく、続けられる分量を決めるところから始めます。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
名古屋市北区・大曽根駅の予備校・個別指導塾|武田塾大曽根校
〒462-0810 愛知県名古屋市北区山田1丁目4-30 ファーストヒビノビル2F・4F
地下鉄名城線・JR中央線・名鉄瀬戸線 大曽根駅 徒歩1分
TEL:052-982-6603(受付 13:30〜22:00、日曜休)
Mail:ozone@takeda.tv