1日1時間の勉強を削るかどうかは、その日だけ見れば小さな差です。
ですが7か月続けると210時間になります。
1日3時間勉強する人の70日分、つまり2か月半に相当する時間です。
入試の日付は動かないので、この210時間は誰かが返してくれるものではありません。
「毎日ちゃんとやっているつもりなのに、模試の結果が変わらない」。
武田塾大曽根校の受験相談で、名古屋市北区・東区・守山区の高校生からよく出る相談です。
話を聞くと、勉強していない日があるのではなく、毎日少しずつ削れていることが多いです。
この記事では、1日1時間の差が入試までに何時間になるのかを計算し、その時間で何ができるのかを具体的に示します。
そのうえで、1時間をどこから作るのかを大曽根校の校舎長がまとめます。
1日1時間の差は入試までに何時間になるか
まず、残り月数ごとの累計時間です。
1か月を30日として計算しています。
| 残り期間 | 1日1時間の累計 | 1日3時間勉強する人の何日分か |
|---|---|---|
| 3か月 | 90時間 | 30日分 |
| 5か月 | 150時間 | 50日分 |
| 7か月 | 210時間 | 70日分 |
| 10か月 | 300時間 | 100日分 |
| 12か月 | 360時間 | 120日分 |
高3の6月から大晦日までなら7か月で210時間、高2の今から高3の入試までなら1年半で540時間です。
数字にすると、1日1時間は「小さな差」ではありません。
共通テストの本試験は1月16日・17日、国公立大学の前期日程は2月25日からと定められています(文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項)。
この日付は動きません。
動かせるのは、そこまでに積む時間だけです。
210時間で何ができるのか
累計時間を「時間」のまま見ても実感は湧きません。
やれることに換算します。
| やること | 1回あたりの目安 | 210時間でできる量 |
|---|---|---|
| 過去問1科目1年分(解答+復習) | 3時間 | 70科目年分 |
| 過去問3科目1年分(解答+復習) | 9時間 | 約23年分 |
| 英単語帳1冊の周回 | 15時間 | 14周 |
| 数学の基礎問題集1冊 | 60時間 | 3冊半 |
| 共通テスト本番の全科目 | 約11時間 | 19回分 |
共通テストの試験時間は、国語90分、地理歴史・公民が1科目60分(2科目130分)、数学①と数学②が各70分、理科が1科目60分(2科目130分)、英語がリーディング80分とリスニング60分、情報Ⅰが60分です(大学入試センター 令和9年度試験)。
フルセットで受けるとおよそ11時間半になります。
210時間は、本番と同じ長さの演習を19回できる時間です。
この量を積んだ人と積んでいない人が、同じ日に同じ問題を解きます。
1日1時間はどこから消えているのか
大曽根校で生徒の1日を聞き取ると、削れている1時間はだいたい次のどれかです。
- スマートフォンを見る時間が、休憩のたびに10分ずつ伸びている
- 帰宅してから勉強を始めるまでに、着替え・食事・入浴で30分以上空いている
- 「今日は何をやるか」を机に座ってから決めていて、決めるのに15分かかる
- 移動時間と学校の休み時間を、勉強に使う候補として最初から数えていない
- 眠くなってから寝るまでの1時間が、机に向かってはいるが手が動いていない
共通しているのは、時間を「取られている」のではなく「置き場所を決めていない」ことです。
予定に入っていない時間は、意識しない限り消えます。
1時間を作る手順
削れている1時間を取り戻す方法は、根性ではなく段取りです。
次の順番で試してください。
- 今週1日分の時間の使い方を、30分単位で紙に書き出す。記憶で書かず、その日のうちに書く
- 書き出した中から、勉強に置き換えられる30分の枠を2つ探す
- その枠で「何をやるか」を前の日の夜に決めておく。参考書名とページ番号まで書く
- 枠の時間になったら、決めたものを開く。何をやるか考える時間をゼロにする
- 1週間続けたら、できた枠とできなかった枠を数える。できなかった枠は場所を変える
ポイントは3番です。
やることを前の日に決めておくと、机に座ってから決める15分が消えます。
1日15分でも、7か月で52時間になります。
移動時間と休み時間は、英単語と一問一答の置き場所にしてください。
まとまった時間を必要としない教材をここに寄せておくと、机に向かう時間を長文や数学に使えます。
時間を増やす前に確認したいこと
時間を増やすことだけを目標にすると、机に向かっている時間は長いのに内容が薄い状態になりがちです。
増やした時間を成果に変えるには、次の2つが必要です。
- 1週間単位で「何を終わらせるか」を決めておくこと。時間ではなく終わらせる量で管理します
- 終わったかどうかを確かめる手段を持つこと。参考書を1周したかではなく、その範囲を何も見ずに解けるかで判断します
大曽根校では、宿題として出した範囲を毎週の確認テストで測っています。
時間をかけたかどうかではなく、解ける状態になったかどうかを基準にするためです。
よくある質問
1日1時間を増やすのと、勉強のやり方を変えるのはどちらが先ですか
やり方が先です。
同じ1時間でも、覚えたかどうかを確かめないまま進める1時間と、確かめながら進める1時間では残る量が違います。
やり方を決めてから時間を増やすほうが、増やした分がそのまま成果になります。
部活があって時間が取れません。どうすればよいですか
まとまった時間が取れない時期は、移動時間と休み時間に置ける教材(英単語、古文単語、一問一答)を先に決めてください。
1日30分でも、引退までの半年で90時間になります。
引退後に0から始める人との差はここでつきます。
勉強時間は1日何時間が目安ですか
志望校と現在の学力で変わるので、一律の目安はありません。
決め方は逆算です。
志望校の入試までに終わらせる参考書を並べ、1冊にかかる時間を足し、残り日数で割ると1日に必要な時間が出ます。
この計算をすると、必要な時間が今の生活に収まるかどうかが先に分かります。
まとめ
- 1日1時間の差は7か月で210時間、1年半で540時間になります
- 210時間は、共通テストと同じ長さの演習を19回できる時間です
- 削れている1時間は、置き場所を決めていない時間です。前の日に何をやるか決めるだけで15分が戻ります
- 時間を増やす前に、終わらせる量と確かめる手段を決めてください
武田塾大曽根校の無料受験相談では、いまの1日の使い方を書き出したうえで、志望校から逆算して1日に必要な時間を計算し、どの枠に何を置くかを一緒に決めます。
部活と両立できるか不安な段階でもご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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