私立大学を何校受ければいいのか。
この質問には決まった正解がなく、決めきれないまま秋を迎える受験生が毎年います。
少なければ全落ちのリスクが上がり、多ければ対策も費用も追いつきません。
武田塾大曽根校の受験相談でも、10月から11月にかけて必ず出てくる相談です。
結論から書きます。
出願は校数ではなく、チャレンジ・実力相応・安全の3つの層に分けて組みます。
この記事では、その考え方と、出願前に必ず確認する4つの条件、そして検定料の実際の金額を公表資料からまとめます。
大曽根校の校舎長が、生徒と一緒に出願表を作るときの手順です。
読み終えると、自分の出願プランを紙に書ける状態になります。
結論:私立の出願は3つの層に分けて組む
私立大学の併願は、次の3層で考えます。
| 層 | どんな大学か | 大曽根校で伝えている目安 |
|---|---|---|
| チャレンジ校 | 第一志望を含む、いまの実力より上の大学 | 3方式程度 |
| 実力相応校 | 普段どおりの力を出せば合格が見込める大学 | 3方式程度 |
| 安全校 | いまの実力なら合格が固い大学 | 3方式程度 |
「3方式程度」と書いたのは、いまの私立入試が大学単位ではなく方式単位で数えるものになっているためです。
同じ大学に一般方式と共通テスト利用方式の両方で出願すれば、それで2つと数えます。
校数ではなく方式の数で管理してください。
安全校の合格を先に確保できるかどうかで、第一志望の試験当日の落ち着きが変わります。
ここを削ると、費用は減っても本番の精度が下がります。
出願数を決める前に確認する4つの条件
数を決める前に、次の4つを出願表に書き出します。
ここを見ずに数だけ決めると、あとで動かせなくなります。
- 試験日:連続受験は最大でも3日まで。移動と体調を考えると、間に1日空ける組み方が現実的です
- 試験会場:学外会場の有無。名古屋市内で受けられる方式があるなら、移動の負担が大きく変わります
- 検定料:方式ごとに金額が違います。同時出願の割引がある大学もあります
- 合格発表日と入学手続の締切日:安全校の手続き締切が第一志望の発表より前だと、入学金を先に納める必要が出ます
4つ目を見落とすと、費用が想定より大きくなります。
安全校を選ぶときは、偏差値だけでなく発表日程も見てください。
検定料は方式によって違う
費用は実際の金額で把握しておくほうが判断しやすくなります。
公表されている数字を並べます。
まず共通テストです。
大学入試センターの受験案内では、検定料は受験教科数で決まります。
| 区分 | 成績の閲覧を希望する場合 | 希望しない場合 |
|---|---|---|
| 3教科以上を受験する場合 | 18,300円 | 18,000円 |
| 2教科以下を受験する場合 | 12,300円 | 12,000円 |
支払方法を問わず、一律188円の手数料がかかります。
出典:大学入試センター 令和9年度大学入学共通テスト 受験案内
次に私立大学です。
名城大学が公表している一般選抜の入学検定料は次のとおりです。
| 方式 | 入学検定料 |
|---|---|
| A方式(3教科型) | 35,000円 |
| F方式(共通テストプラス型) | 25,000円 |
| K方式(傾斜配点型) | 25,000円 |
| C方式(共通テスト利用型・前期) | 20,000円 |
同じ試験日でA・F・Kの3方式に出願すると、合計85,000円が65,000円になるセット割があり、C方式を加えた場合も65,000円になると案内されています。
出典:名城大学 受験しやすくなった新一般選抜
ここで押さえてほしいのは金額そのものではなく、方式によって数千円から1万円以上の差があり、大学によって同時出願の扱いも違うという点です。
志望校の入試要項で、方式ごとの検定料と割引の有無を必ず確認してください。
共通テスト利用方式は一般方式より安いことが多く、受験日を増やさずに合格の機会を増やせます。
出願が少なすぎるとき・多すぎるときに起きること
どちらにも具体的な不都合があります。
出願が少なすぎる場合は、1つの試験の結果が全体を決めることになります。
体調不良や出題傾向の変化を吸収できません。
安全校がないまま第一志望の日を迎えると、そのこと自体が緊張の原因になります。
出願が多すぎる場合は、対策が薄くなります。
私立は大学ごとに出題形式が違うため、受験校が増えるほど過去問を解く時間が必要になります。
そこに移動と宿泊が重なると、第一志望の直前期に休養が取れません。
連続受験が4日以上続く組み方は、その時点で見直してください。
大曽根校で使っている決め方の手順
出願表は次の順番で作っています。
| 順番 | やること |
|---|---|
| 1 | 第一志望と、その併願になる大学を書き出す |
| 2 | 各大学の方式・試験日・会場・検定料・発表日・手続締切を1行にまとめる |
| 3 | 試験日を並べ、連続3日を超える箇所を外す |
| 4 | 3つの層それぞれに方式が入っているか確認する |
| 5 | 合計の検定料を出し、保護者と共有する |
大事なのは2の段階です。
ここまで書き出せば、あとは機械的に決まります。
頭の中で考えているうちは決まりません。
出願は保護者の方と一緒に決める部分でもあります。
検定料と受験にかかる交通費は、生徒だけで判断できる金額ではありません。
表にして共有するところまでを、出願準備の作業と考えてください。
よくある質問
私立大学は何校受けるのが平均ですか
平均の数字を目安にするより、志望校の難易度と自分の学力差、そして日程と費用の条件で決めるほうが確実です。
大曽根校では、チャレンジ・実力相応・安全の3層それぞれに3方式程度を目安にお伝えしています。
共通テスト利用方式だけで併願してもいいですか
安全校の確保としては有効です。
試験日が増えず、検定料も一般方式より安く設定されていることが多いためです。
ただし共通テスト利用は合格に必要な得点率が高くなりやすいので、それだけで安全校を組むのは勧めません。
一般方式と組み合わせてください。
安全校はどのレベルから選べばいいですか
模試の判定だけで決めず、過去問を1年分解いてから決めてください。
判定が良くても出題形式が合わない大学はあります。
解いてみて余裕を持って合格点を超えるなら、安全校として機能します。
まとめ
- 私立の併願はチャレンジ・実力相応・安全の3層で組む。数え方は校数ではなく方式の数
- 出願前に、試験日・会場・検定料・発表日と手続締切の4つを表に書き出す
- 共通テストの検定料は3教科以上で18,000円、私立は方式によって20,000円から35,000円ほどの幅がある
- 連続受験が4日以上になる組み方と、安全校を削る組み方は見直す
武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望校と現在の学力をうかがったうえで、出願表の作り方と3つの層の組み方を一緒に決めます。
保護者の方とご一緒でもご相談いただけます。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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