勉強時間は増えているのに成績が変わらない。
その原因は努力の量ではなく、勉強の順番にあります。
成績が伸び悩む受験生には、授業を受けて満足する、複数の参考書に手を出す、入試問題をいきなり解く、という3つの共通点があります。
この記事では、武田塾大曽根校の校舎長が、この3つがなぜ遠回りになるのかと、今の勉強をどう直せばよいかを順番に説明します。
同じ内容はブレイクスルー佐々木さんの動画でも語られています。
結論:遠回りになる勉強は3つ
| やってはいけない勉強 | 何が起きるか | 直し方 |
|---|---|---|
| 授業だけ受けて満足する | 分かった気になるが、自分では解けない | 授業の後に必ず自力で解き直す時間を取る |
| 複数の参考書に手を出す | どれも中途半端で、覚えた量が積み上がらない | 1科目1冊に絞り、完璧にしてから次へ |
| 入試問題をいきなり解く | 基礎がないので解けず、時間だけが減る | 基礎の問題集を仕上げてから過去問へ |
共通しているのは、どれも「やった感」は大きいのに、できる問題が増えていない点です。
勉強した気になる作業ほど、成績には反映されません。
やってはいけない1:授業だけ受けて満足する
授業を受けている時間は、内容が整理されて説明されるので理解が進んだように感じます。
ところが翌日に同じ問題を自力で解くと、手が止まる。
これは珍しいことではなく、ほとんどの人に起こります。
成績が上がるのは「わかった」瞬間ではなく、「自分で解けた」瞬間です。 授業は理解のきっかけにすぎず、そこから自力で解けるようにする作業を自分でやらない限り、点数には変わりません。
授業を受けているなら、受けっぱなしにしないでください。
その日のうちに扱った問題を何も見ずに解き直す。
解けなければ解説を読み、翌日にもう一度解く。
この往復をして、はじめて授業の時間が成績になります。
やってはいけない2:複数の参考書に手を出す
新しい参考書を買うと、勉強が前に進んでいる感覚があります。
しかし同時に何冊も進めると、1冊あたりの反復回数が減り、どれも「一度見たことがある」で止まります。
受験に必要なのは、見たことがある知識ではなく、何も見ずに出てくる知識です。
参考書は次の基準で1冊に絞ってください。
- 1科目につき、今使う参考書は1冊だけと決める
- 決めた1冊は、掲載されている問題を全部自力で解けるまで次に進まない
- 解けなかった問題には印を付け、翌日と1週間後にもう一度解く
- 印がすべて消えたら、次のレベルの1冊へ進む
1冊を完璧にしてから次へ進むほうが、5冊を1回ずつ進めるより速く伸びます。 途中で新しい参考書が気になったら、今の1冊の印が全部消えているかを先に確認してください。
やってはいけない3:入試問題をいきなり解く
早く志望校の問題に触れたい気持ちは分かりますが、基礎の問題集が終わっていない段階で入試問題を解いても、ほとんど手が出ません。
解けない問題の解説を読む時間は、基礎の抜けを埋める時間より効率が落ちます。
入試問題を解く目的は段階によって違います。
| 段階 | 過去問の使い方 | 見るポイント |
|---|---|---|
| 志望校を決めたとき | 1年分を眺める(解かない) | 大問数・制限時間・記述か選択か |
| 基礎の問題集が終わったとき | 解いてみて差を測る | 手が出る大問がどれだけ増えたか |
| 志望校レベルの問題集が終わったとき | 時間を計って本気で解く | 合格最低点との差を大問ごとに出す |
| 分野別の対策が終わるたび | その分野の大問だけ解く | 対策が効いたかどうか |
いきなり解いてはいけないのは「時間を計って本気で解く」段階のことです。
志望校を決めた直後に形式を確認するために眺めるのは、むしろ早いほうがよい作業です。
3つを直すためのチェックリスト
今の自分の勉強が遠回りになっていないか、次の4つで確認してください。
- 昨日勉強した内容を、今日何も見ずに解けるか
- 今使っている参考書は、1科目につき1冊に絞れているか
- その1冊の中で、解けなかった問題に印が付いていて、消し込めているか
- 過去問を解く段階に、自分が今いるかどうかを説明できるか
1つでも答えられない項目があれば、そこが伸び悩みの原因です。
勉強時間を増やす前に、この4つを埋めるほうが点数は動きます。
チェックの結果を1週間ぶんメモに残しておくと、自分がどこでつまずいているかが見えてきます。
1が続けて答えられないなら、覚える量が一度に多すぎます。
1日にやる範囲を半分に減らし、翌日の解き直しをセットにしてください。
2と3が守れないなら、参考書を増やすことで不安を消そうとしている状態です。
今の1冊の印を消し切ることだけを当面の目標にしてください。
4が説明できないなら、志望校の出題形式をまだ見ていない可能性が高いので、まず1年分を眺めるところに戻ります。
よくある質問
学校の授業は受けなくてもいいのですか
授業そのものが悪いわけではありません。
問題なのは、受けただけで終わらせることです。
学校の授業は理解のきっかけとして使い、その日のうちに自力で解き直す時間を必ず確保してください。
定期テストの範囲は受験の基礎とも重なるので、切り離さずに使うほうが得です。
参考書を1冊に絞ると演習量が足りなくなりませんか
足りません、と感じるのは1冊をやり切る前の段階です。
1冊の問題を全部自力で解ける状態にすると、同じレベルの別の1冊はほとんど解けるようになっています。
演習量が足りないと感じたら、冊数を増やすのではなく、次のレベルの1冊へ進んでください。
過去問はいつから解き始めればいいですか
志望校が決まった時点で1年分を眺めるところから始めてください。
時間を計って本気で解くのは、志望校レベルの問題集が終わってからです。
私立大学志望なら本番の3〜4か月前、国公立大学志望なら共通テストの前に一度この段階に入っておくと、直前期に対策の時間を残せます。
まとめ
- 授業を受けただけでは成績は上がらない。自力で解き直すまでが1セット
- 参考書は1科目1冊に絞り、全問自力で解けてから次へ進む
- 入試問題は段階によって使い方が違う。基礎が終わる前に本気で解いても効果が薄い
- 勉強時間を増やす前に、昨日の内容を今日解けるかを確認する
大曽根校の校舎長として面談で最初に確認するのも、この3点です。
時間を増やす前に順番を直すほうが、同じ努力で点数が動きます。
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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