参考書を1冊終えたのに模試の点が変わらない。
原因は、たいてい進め方ではなく「終わったの基準」にあります。
難関大に受かる人は、参考書を最後のページまで進めることではなく、中身を何も見ずに説明できる状態にすることを終わりの基準にしています。
大曽根校で受験生から一番多く受ける相談が「参考書は進めているのに伸びない」です。
この記事では、難関大に合格していく生徒に共通してみられる参考書の使い方を3つに絞って説明します。
武田塾大曽根校の校舎長がまとめました。
読み終えたら、今週の勉強のやり方を1つ変えられます。
① 何も見ずに説明できるまでやる(セルフレクチャー)
セルフレクチャーとは、解いた問題を自分で自分に説明することです。
答えを見ずに、「なぜこの解法を使うのか」「どこで気づくのか」を口に出して説明します。
説明できない問題は、解けたつもりになっているだけです。
答えを見て納得した状態と、何も見ずに説明できる状態の間には大きな差があります。
入試で問われるのは後者です。
やり方は単純です。
- 問題を解く
- 答え合わせをして、解説を読む
- 解説を閉じ、その問題の解き方を声に出して説明する
- 詰まったら解説に戻り、詰まった箇所に印をつける
- 翌日、印をつけた問題だけをもう一度説明する
同じ参考書を使っていても、ここまでやる人とやらない人で結果が変わります。
参考書の差ではなく、1冊の使い込み方の差です。
説明する相手は自分で構いません。
声に出すのが難しい環境なら、ノートに手順を書き出しても同じ効果があります。
頭の中だけで済ませると、分かったつもりを見抜けません。
② 情報を1冊にまとめる
2つ目は、覚えるべきことを1冊に集めることです。
- 間違えた問題に、なぜ間違えたかを1行で書き込む
- 解説を読んで気づいた着眼点を、その問題の余白に書く
- 別の参考書や授業で得た補足も、同じ1冊に書き足す
こうしておくと、復習のときに開く本が1冊で済みます。
「どこに書いたか」を探す時間がゼロになり、直前期には自分の間違いだけを集めた最強の1冊になります。
書き込むときのコツは、解き方の手順ではなく判断の理由を書くことです。
「まず両辺を2乗する」ではなく「ルートが2つあるから両辺を2乗すると決めた」と書く。
次に似た問題を見たとき、同じ判断ができるようになります。
きれいなノートを別に作る必要はありません。
時間をかけてまとめノートを作っても、書き写した時点で満足してしまい、開かないことが多いからです。
参考書そのものをノートにしてください。
③ 復習の日を先に予定に入れる
3つ目が、実行できていない人が一番多い項目です。
難関大に受かる人は、新しく進む日と、戻って復習する日を最初から分けて計画しています。
進むだけの計画は、終盤で必ず破綻します。
1週目にやった内容が3週目には抜けているのに、確認する日がないからです。
大曽根校で使っている1週間の形は次のとおりです。
| 曜日 | やること |
|---|---|
| 月〜木 | 新しい範囲を進める(1日あたりの量を決めておく) |
| 金 | 月〜木の範囲を、何も見ずに説明できるか確認する |
| 土 | 説明できなかったところだけをやり直す |
| 日 | 予備日。遅れがなければ休むか、先週の範囲を見直す |
進む日を4日、戻る日を2日に配分するのが基本です。
この形にすると、1週間の終わりに「今週やった範囲は説明できる」という状態で次の週に入れます。
復習日を予定に入れていないと、遅れた分を復習日に食い込ませて、結局復習しないまま先に進みます。
**先に復習日を確保し、進む量のほうを調整してください。
**
3つが効く理由は、入試で問われる量にある
令和9年度の大学入学共通テストは、国語・地理歴史・公民・数学・理科・外国語・情報の各教科から出題されます。
主な試験時間と配点は次のとおりです。
| 科目 | 試験時間(配点) |
|---|---|
| 国語 | 90分(200点) |
| 地理歴史・公民 | 1科目60分(100点)/2科目130分(200点) |
| 数学① | 70分(100点) |
| 数学② | 70分(100点) |
| 理科 | 1科目60分(100点)/2科目130分(200点) |
| 英語 | リーディング80分(100点)/リスニング60分・うち解答時間30分(100点) |
| 情報Ⅰ | 60分(100点) |
出典:大学入試センター「令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト 出題教科・科目の出題方法等」
本試験は令和9年1月16日・17日です。
この科目数を、限られた時間で仕上げなければなりません。
だから「参考書を何冊やったか」ではなく「1冊をどこまで確実にしたか」が効いてきます。
同じ1冊を2周する時間と、新しい1冊を1周する時間は同じです。
前者のほうが説明できる問題は増えます。
科目数が多い入試ほど、この差が合計点に出ます。
よくある質問
セルフレクチャーは全部の問題でやる必要がありますか
全問はいりません。
一度で正解して、解き方も即答できた問題は飛ばして構いません。
対象は、間違えた問題と、正解したけれど時間がかかった問題です。
ここに絞ると、1回の復習にかかる時間が現実的な長さになります。
参考書に書き込むと売れなくなるので抵抗があります
受験が終わったあとの価値より、入試当日に使える1冊を作るほうが優先です。
書き込みを残したくない場合は、付箋に書いて該当ページに貼る方法でも同じ効果があります。
大事なのは、情報が1か所に集まっていることです。
参考書は何冊やれば難関大に受かりますか
冊数では決まりません。
志望校のレベルまで到達するのに必要な段階は科目ごとに違い、同じ大学でも今の学力によって必要な冊数は変わります。
今使っている1冊を説明できる状態にしてから、次の段階の1冊に進むという順番だけは共通です。
まとめ
- 参考書は「最後まで進めた」ではなく「何も見ずに説明できる」を終わりの基準にします
- 間違えた理由と判断の根拠は、別のノートではなく参考書そのものに書き込んで1冊にまとめます
- 新しく進む日と復習する日を最初から分けて計画します。目安は進む4日・戻る2日です
- 共通テストは科目数が多く、1冊を確実にした人ほど合計点で差が出ます
武田塾大曽根校の無料受験相談では、いま使っている参考書を持ってきていただければ、説明できる状態になっているかをその場で確認し、1週間の進む量と復習日の配分を一緒に決めます。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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