「受験勉強のスタートが遅れました。今から始めて国公立に間に合いますか」。
6月に入ると、武田塾大曽根校の無料受験相談でこの質問が一気に増えます。
結論から書きます。
6月スタートでも国公立大学は狙えます。
ただし条件が2つあります。
受験に使う科目を6月中に確定させることと、基礎の参考書を夏が終わるまでに終わらせることです。
この2つが崩れると、秋以降に立て直す時間がありません。
この記事では、6月時点で残っている時間を数え、月ごとに何をどこまで終わらせるかを整理します。
書いているのは、大曽根校で国公立志望の生徒を担当している校舎長です。
入試の日程と科目は、大学入試センターと文部科学省の公表資料から引いています。
結論:残り時間は約33週、使える勉強時間は約1,000時間
6月1日から共通テスト初日までの日数を数えます。
令和9年度の大学入学共通テストは本試験が令和9年1月16日・17日です(大学入試センター 令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項)。
6月1日から翌年1月16日までは229日、およそ33週です。
ここに1日の勉強時間を掛けると、使える総時間が出ます。
次の表は、平日3時間・休日8時間で見積もった場合の試算です(記事内での計算であり、公表された数値ではありません)。
| 1日の勉強時間 | 1週間 | 33週の合計 |
|---|---|---|
| 平日2時間・休日6時間 | 22時間 | 約726時間 |
| 平日3時間・休日8時間 | 31時間 | 約1,023時間 |
| 平日4時間・休日10時間 | 40時間 | 約1,320時間 |
1,000時間という数字は、決して短くありません。
問題は長さではなく、その1,000時間を何に使うかです。
6月からのスタートで失敗する人の多くは、時間が足りなかったのではなく、志望校に必要のない勉強に時間を使っています。
6月に最初に決める3つのこと
順番が大切です。
次の3つを、勉強を始める前に決めてください。
- 志望校と学部を仮でよいので決める。国公立は学部で使う科目と配点が変わるため、決まらないと科目が絞れません
- 受験に使う科目を確定する。共通テストで何科目使うか、個別学力検査で何科目使うかを募集要項で確認します
- 科目ごとの現在地を測る。直近の模試の成績表と、手元の参考書がどこまで終わっているかを書き出します
この3つが決まると、残り33週を科目ごとに割り振れます。
大曽根校では、受験相談の1回目でここまでを一緒に決めています。
国公立志望は科目数を先に数える
国公立を目指すと決めた時点で、共通テストの科目数が私立と大きく変わります。
令和9年度の共通テストの主な試験時間と配点は次のとおりです。
| 教科・科目 | 試験時間 | 配点 |
|---|---|---|
| 国語 | 90分 | 200点(近代以降の文章3問110点、古典2問90点) |
| 数学①『数学Ⅰ,数学A』 | 70分 | 100点 |
| 数学②『数学Ⅱ,数学B,数学C』 | 70分 | 100点 |
| 理科(『物理』『化学』等)1科目選択 | 60分 | 100点 |
| 理科 2科目選択 | 130分(うち解答時間120分) | 200点 |
| 英語【リーディング】 | 80分 | 100点 |
| 情報『情報Ⅰ』 | 60分 | 100点 |
出典:大学入試センター 令和9年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項
科目数が多いので、全科目を同時に始めると全部が中途半端になります。
6月から始める場合は、配点の重い科目と、伸びるまでに時間がかかる科目を先に置きます。
英語と数学がこれに当たります。
地歴公民と情報は、後半に寄せても間に合う科目です。
6月から共通テストまでの月別の到達目標
大曽根校で6月スタートの生徒に示している、月ごとの区切りです。
| 時期 | 到達しておきたい状態 |
|---|---|
| 6月 | 志望校・使用科目・現在地を確定。英単語と英文法、数学の基礎問題集を開始 |
| 7〜8月 | 英語と数学の基礎参考書を終える。理科の基礎科目に着手 |
| 9月 | 志望校レベルの参考書へ進む。第1志望の過去問を1年分開いて形式を確認 |
| 10月 | 個別学力検査で使う科目の演習。地歴公民・情報の対策を開始 |
| 11月 | 共通テスト形式の演習を週1回入れる。時間配分を決める |
| 12月 | 共通テスト対策に比重を移す。併願校の過去問を1周する |
| 1月 | 共通テスト本番(16日・17日)。終了後は個別学力検査の過去問へ |
この表でいちばん重要な行は7〜8月です。
夏の終わりに英語と数学の基礎が終わっていない場合、志望校のレベルを下げるか、受験する方式を変えるかの判断が必要になります。
判断は早いほど選択肢が残ります。
個別学力検査は2月1日から始まる
共通テストが終われば受験が終わるわけではありません。
各大学が実施する個別テストの試験期日は令和9年2月1日から3月25日までの間、合格者の決定発表は3月31日までと定められています(文部科学省 令和9年度大学入学者選抜実施要項)。
共通テストの翌日から個別学力検査までには、まだ1か月以上あります。
この期間に記述式の演習を集中して積めるかどうかで、最終的な合否は動きます。
6月から始める人は、「共通テストまで」ではなく「3月まで」で計画を立ててください。
間に合わなくなる進め方
6月スタートで失速する例には、共通する型があります。
- 全科目を同時に少しずつ進める。1冊も終わらないまま秋を迎える
- 参考書を1周しただけで次のレベルへ進む。定着していないので、上のレベルで手が止まる
- 模試の判定を見て志望校を毎月変える。科目構成が変わるたび、勉強がやり直しになる
- 授業や講義動画を見る時間が長く、自分で問題を解く時間が短い
対処は共通しています。
1科目ずつ、1冊ずつ、終わったと言える状態まで仕上げてから次に進むことです。
終わったと言える状態とは、その参考書の問題を範囲を告げられずに出されても解ける状態を指します。
大曽根校では、この確認を毎週の確認テストで行っています。
よくある質問
高3の6月から始めて国公立大学に合格できますか
科目を絞り、夏までに英語と数学の基礎を終えられれば可能性は残ります。
6月時点で残っているのは約33週です。
逆に、9月時点で基礎が終わっていない場合は、志望校の変更か受験方式の変更を検討する時期になります。
判断の期限を決めておくことが、6月スタートでは特に重要です。
6月からだと何科目まで対応できますか
科目数を減らすのではなく、順番を決めます。
国公立は共通テストで多くの科目が必要になるため、削ることはできません。
配点が重く伸びるまでに時間がかかる英語・数学を6〜8月に置き、地歴公民や情報を10月以降に寄せる形で、同時進行の数を減らします。
塾に入るのは6月からでも遅くないですか
時期そのものよりも、入ってから何をするかが結果を決めます。
大曽根校では、入塾時期にかかわらず、志望校から逆算した参考書の順番と1週間ごとの範囲を決め、確認テストで定着を見ます。
6月に始める場合は、夏までの区切りをどこに置くかを最初の相談で決めます。
まとめ
- 6月1日から共通テスト初日(令和9年1月16日)までは229日、約33週
- 最初に決めるのは志望校・使用科目・現在地の3つ。この順番を変えない
- 英語と数学の基礎を夏の終わりまでに終える。地歴公民と情報は後半に寄せる
- 入試は3月25日まで続く。計画は共通テストまでではなく3月までで立てる
武田塾大曽根校の無料受験相談では、6月時点の現在地から共通テストまでの週数を数え、科目ごとに何をいつまでに終えるかを一緒に決めます。
志望校がまだ固まっていない段階でもご相談いただけます。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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