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武庫川女子大学の入試 化学の傾向と対策

 武庫川女子大学の化学

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近年の化学出題の様子

 年度により多少の出題範囲の偏りに変化はありますが、難易度としては大きな変動は無いように感じます。今回は武庫川女子大学の化学の問題構成や特徴、攻略のために必要な参考書について、2017年度入試(一般A)の化学を対象に考えていきたいと思います!!

問題構成

  2017年度化学(一般A入試)は試験時間60分で、大問は5つに対し設問が26問、理論・無機・有機の広い範囲から浅く出題されています。センター試験が例年25.26問と、ほとんど変わらないですが、1問ごとの難易度はセンター試験より易しいので、総合して易しい問題構成だと言えます。

 

大問ごとの構成は下にまとめておきます。

   1,小問集合(正誤判定) 

  理論、無機、有機の広い範囲から、基本的なことを問われています。『正しい組み合わせを選べ』や『誤っているものを選べ』のように多様な問われ方をしているので、正確な知識要求されていると言えます。

   2,小問集合(計算問題) 易~やや易

  主に理論分野からの出題になっています。上述の通り、多少なりとも計算が含まれていますが、決して難しいものではなく比較的易しめになっています。

   3,無機(知識問題) やや易~標準

  無機分野の基本的な部分での出題です。複数の元素の性質に関して問われているので、自分なりに複数の「知識の結び付け」が必要であり、重要になってきます。

   4,理論,有機(知識,計算) 標準

  2017年の理論は滴定や気体の状態方程式を用いた計算問題、有機はエステルに関する知識問題が出題されました。前半の3問に比べ、問題条件が若干複雑になっています。

   5,実験操作問題 標準~やや難

  化学的酸素要求量(COD)に関する問題です。本来、化学を勉強するうえでCODについて詳しく勉強することはありません。問題文中にCODの定義が示されているので、問題文を正しく読み取り,必要な情報を当てはめる力が必要です。

おすすめ参考書

  武庫川女子大学の化学で合格点を取るために必要なのは

   『正確な基礎知識』,『問題文を正確に理解する力』の2つだと思います。

  5月から勉強を始める場合,この参考書を使ってみてください!

  「リードLightノート化学基礎・化学」

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  この問題集は化学初学者にも対応しています。問題の難易度も高すぎるものはなく、基本知識は1通り網羅しているので、大問1,2での問題にも確実に答えられます。また後半にかけて、化学を解く上で欠かせない計算問題も充実しているので、苦手な分野の計算演習を積むこともできのでお勧めの1冊です。

  「宇宙一わかりやすい高校化学」シリーズ

高校化学

 問題集だけでは、もちろん分からないところも出てきます。そこで講義系参考書の出番です。この参考書は名前の通り、化学を勉強するうえで「いかにして受験生が詰まることなく勉強できるか」に焦点を当てて作られています。絵を頻繁に入れたり、覚えるための語呂合わせを提示したり...。もちろん合うかどうかは受験生1人1人で異なるので、一度書店で目を通してみてください。

  「鎌田の理論化学の講義」シリーズ

大学受験Doシリーズ

 こちらは宇宙一わかりやすい高校化学シリーズに対し、比較的化学に抵抗がない人向けのイメージがあります。理論説明が少し少なくなっている分、センターの過去問や大学2次試験問題からの抜粋問題が演習用として掲載されています。化学で8割9割以上を目指す人におすすめしたいです。

 

 武庫川女子大学が第一志望の人は上の問題集の内容を遅くとも9月末までに完成出来れば、合格に必要な割合はキープできるかと思います。もちろん間に合わなくても、他の参考書に進むのではなく、あくまで1冊の問題集を完璧にすることを意識してください。

 これが終わったあとはセンター化学を数年分解いてみてください。武庫川女子大学の化学はセンター試験と難易度も形式もよく似ており、よい演習材料になります。また、今自分が苦手な分野がないかの確認や時間配分も同じ60分なので時間感覚を養う練習にもなるので、1石3鳥です!

 センター化学の点数の出来次第で今後の対応が変わってくるので、ここでのコメントはとどめておきます。

総評

  武庫川女子大学の化学には奇問(難しすぎて誰も解けない問題)はなく、正しい勉強法で得た知識、思考法を持ってすれば、7割8割もそう難しくはないかと思います。にもかかわらず、合格点に満たない人が少なからずいます。まずは「基礎知識がちゃんと身に付いているか」、「問題文の意味をちゃんと理解できるか」を確認しましょう。不安な人は早いうちから基礎(上の問題集など)に戻って復習をしてみてください。

 また、今年はセンター最終年ということで、多くの人が滑り止めとして私立大学を受験するため、武庫川女子大学も合格最低点が上がると予想されます。過去問数年分を解き、例年の合格点を1割以上、欲を言えば1割5分以上取れる状態にしておくのが望ましいです。

 

こちらの記事を書いたのは卒業生の北條先生です

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