こんにちは、武田塾西宮北口校の北野です。
この西宮北口周辺の地域って、お父さんやお母さんがとても良く勉強できた人が多い地域で、
三者面談をしていると
大学受験なんてやることやれば受かる!
って考えてたりすることが多いなと感じます。
そして、今の生徒の親世代は1990年代に大学受験を経験した方が多く、その当時の受験生は今よりも多かったので、
今はだれでも大学受験で簡単に受かるだろうと思っていたりもします。
実際、全国で見た場合の合格倍率は下がりました。
しかし、
これは一概には言えないのですが、
場合によっては難しくなっていると感じるのが北野の見解です。
最近の傾向も踏まえながら書いていくので、参考程度に見ていただければ幸いです。
VS
簡単になったか検証してみる
人口のデータを見てみよう
1990年:18歳人口:200万人:大学入学者50万人
2010年:18歳人口:120万人:大学入学者60万人
です。
ここで仮に偏差値50を大学入学者の真ん中だとすると、
1990年の偏差値50は、25万位(200万人中)
2010年の偏差値50は、30万位(120万人中)
つまり、 1990年には偏差値50の大学に、同世代の人口の下位175万人を上回らなければならなかったのに、
2010年では偏差値50の大学には、同世代人口の下位90万人を上回れば入れます。
この数値だけ見ると、明らかに簡単になったようにみえますね。
問題傾向を見てみよう
まずは英語
長文1つあたりの登場単語数。試験時間に変化は無し。
(91年) → (08)
京都大学前期 681語→1181語
早稲田大(文)840語→3725語
慶応義塾大(法)1853語 → 4014語
明治大(政経)943語→1991語
同志社大(法)1132語→3126語
東京女子大 1295語→3070語
センター試験 約2500語→約5000語
※センターのみ試験全体の登場単語数
英語に関してはかなり読む量は増えています。
実際の難易度も英語に関しては格段に上がってきている印象を受けます。
文書の単語レベル、構造把握、要約や英作のレベル、すべてにおいて上回ってきています。
このデータは08年ですが、08年以降はだいたいこんな感じで推移しています。
そして来年度から、センター試験は共通テストに進化します。
文章量はさらに増えるというのが既に明らかになっています。
大問数は変わらないですが、第1問と第2問の発音アクセントと文法問題が文章読解に変更になるからです。
英語以外の科目はどうか?
数学は難化しています。
現在のセンター試験のレベルは、地方国公立の問題とほぼ同じくらいのレベルになってきている気がします。
特に数2B!! 時間的にも厳しいですし、年度によって左右はしますが、かなり高難度の問題も散見されます。
そして1990年代より、やはり問題数は増えています。
ちょっと問題を比較してみました。
1993年センター試験
2012年センター試験
2012年と比較したのは、この年のⅡBは極めて高得点が難しい厄介な年だからです(ただし平均点は例年並)。
分量が尋常ではない上にセンター数学史上No.1とも評される超難問が紛れ込んでいるという鬼畜さです。
2012年は東大合格者の平均が91(理一)、87(理二)、97(理三)であり(河合塾調べ)、
このレベルの受験生が60分フルに使っても9割とることが容易ではなかったことがわかります。
あまりに短い時間であり、完答するにはとてつもないスピードが要求されます。
センター数学は数学Ⅱ・数学Bというカテゴリになった1997年から難化し、
ゆとり教育が叫ばれ出した2003年くらいからはさらにもう一段難化し、非常に厳しい試験となりました。
それ以外の科目も総じて若干問題数は増えています。
レベル自体は大きく変わった印象はないですが、問題の傾向分析が予備校などでも進み、
基礎が出来ていなければ聞き方を少し変えてくる問題が増えたので付け焼き刃の子は厳しくなったと感じるかもしれません。
総評:難易度も分量も総じて厳しくなっている。
ここまで、見てきましたが、人口は減って倍率は減っても難易度が上がってきているのは間違いなさそうです。
さらに、ここから追加情報を加えていきます。
都市部と地方の格差
これは非常に大きな問題です。
大学全入時代というだけあって、受験者数は減り、大学の数は増えました。
地方の大学は、実は定員割れを起こしている大学も多く、もはや経営危機に陥っている大学もあります。
大学は、勉強するところではなく、就職予備校のような意識が広がったこともあり
都市部(特に関東、関西の都市部)により集中する傾向が2000年くらいから顕著になってきました。
なので、都市部の特にそこそこ名前の通った大学は大きく倍率が下がらず、
問題だけが難しくなるという昔よりもハードモードになったのは間違いないです。
さらに国の地方創生の流れが強くなり始めた2010年以降は、都市部の大学に圧力がかかり、定員数に対して制限が課されました。
そして、ここ最近、 すでに皆様ご存じの通り大学側に本格的にペナルティが課されるようになりました。
(定員の110%を超えると、大学補助金カット)
実際に日大がペナルティをもらい、大学関係者は震えあがったのです。
その結果、関西、関東の都市部の大学は倍率があがり、まさかの浪人生数はグッと増えたのが現状です。
都市部の大学のランクが全体的に上がった。
これは倍率よりも合格最低点を見たほうがわかりやすいです。
もちろんすべての大学、学部が上がったわけではないですが、全体的に最低点は上がってきています。
特に顕著だったのは近大と龍谷大。
近大の公募は
2017年 142/200
2018年 162/200
と1年で20点も上昇。
龍谷大の国際学部は
2017年 139/200
2018年 168/200
と1年で30点も上昇。
ここまでのケースは稀ですが、昨年の合格最低点が全く当てにならない非常事態です。
これは正直、ひどすぎる…
関関同立クラスの難化により、ランクを落として受験する学生が増えました。
その結果、
産近甲龍や摂桃追神まで、軒並み合格最低点はあがりました。
関西や関東において、一定のレベルを超える大学は、ちょっと勉強しただけでは受からなくなってきているのは明らかです。
ちなみに大阪学院大学(偏差値40前半の大学)も2018年度は合格最低点が20点くらい上がっています。
偏差値の高くない大学でも厳しくなってない?
そうなんです。これにはトリックがあります。
偏差値が50以下の大学は、正直生き残りをかけて壮絶なバトルを繰り広げています。
その行き着いた先が、事前に生徒を確保しようということでした。
つまり、公募試験や指定校推薦、AO入試で一定数の生徒を確保する動きが加速したのです。
ということは、一般の枠が減ります。
当然、一般試験では倍率が上がります。
例えば20年前、追手門大学は比較的入りやすい大学だったように思います。
しかし、今年は倍率10倍を超えてきました。 こんなことってありなんですか?というレベルです。
結論
1990年代と比較して現在の入試は簡単になったか?
→ここ最近は関西、関東の都市部の私立大学は軒並み難化している。(と思う)
国公立は、倍率は若干下がったが、問題は難化しているのでなんとも言えない。
地方の大学は、だいたい易化している。(特に私学)
関西の私学を受ける場合は早めの対策が必要
問題のレベルや合格最低点は上がっているので、ちょっとやっただけでは合格が難しい!
特に英語や数学は時間がかかる科目なので、
基本事項だけでも早めから対応しなければ間に合わない!!
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