入試が近づくと、多くの受験生が不安になります。
「本番で頭が真っ白になったらどうしよう」「ここまでやってきたことが足りているのか分からない」。
武田塾安城校でも、直前期はこの相談が増えます。
結論を先に書きます。
受験前の不安は消すものではなく、種類を分けて別々に扱うものです。 勉強で解決する不安と、勉強では解決しない不安が混ざっているから、手の打ちようがなく感じます。
この記事では、不安を2種類に分ける考え方、直前期にやるべき勉強の優先順位、当日に向けた準備、そして保護者の方向けの関わり方をまとめます。
書いているのは校舎長の宮下純弥です。
不安は2種類に分けると手が打てる
受験生が抱える不安は、大きく2つに分かれます。
| 種類 | 中身 | 解決の方向 |
|---|---|---|
| 学力への不安 | 苦手科目が仕上がっていない、過去問で点が届かない | 勉強で埋める。何を何点分やるかを具体化する |
| 結果への不安 | 落ちたらどうしよう、周囲の期待が重い | 勉強では消えない。準備と受け方でコントロールする |
多くの人が苦しむのは、この2つを分けていないからです。 学力への不安は手を動かせば減りますが、結果への不安は手を動かしても残ります。
残るのが普通だと知っておくだけで、だいぶ楽になります。
学力への不安:具体化すると小さくなる
「英語が不安」は漠然としていて、手が付けられません。
ここを分解します。
- どの大問で点を落としているか
- 落としている原因は語彙か、文法か、読む速度か、設問処理か
- 合格最低点との差は何点分か
分解すると、たいてい「思っていたより範囲が狭い」ことが分かります。 不安が大きく見えるのは、輪郭がぼやけているからです。
結果への不安:受け方でコントロールする
落ちる可能性をゼロにはできません。
できるのは、落ちたときのダメージを小さくする準備です。
- 併願校を、日程と難易度を散らして組んでおく
- 「ここなら通える」と思える大学を1つ入れておく
- 出願と受験の日程を紙に書き出し、動線を先に決めておく
確実に押さえられる併願校が1つあるだけで、本命の試験での気持ちの持ちようが変わります。 併願校の選び方は別記事にまとめています。
直前期の勉強:伸びしろが大きいところから
残り期間が短くなるほど、何をやるかの選択が効いてきます。
優先順位はこの順です。
1. 模試と過去問の「できなかった問題」の復習
最後の数か月でいちばん点になるのは、一度間違えた問題をできるようにすることです。 新しい教材に手を出すより効率がいいです。
成績表を開いて、正答率が高いのに自分が落とした問題から潰していきます。
2. 志望校の出題形式に合わせた演習
志望校の過去問を見て、次の点を確認します。
- 選択式か記述式か
- 英語は文法中心か長文中心か、英作文や和訳があるか
- 大問ごとの時間配分をどう組むか
形式に慣れていないだけで落とす点は、直前でも取り戻せます。
3. 基礎事項の最終確認
単語、古文単語、公式、年号。
直前期にいちばん失点が出るのは、実は基礎事項です。 毎日短時間でいいので、回し続けてください。
やらないほうがいいこと
- 新しい参考書を始める。 終わらないまま本番を迎え、不安が増えます
- 解けない難問に長時間かける。 配点に対して時間が合いません
- 勉強時間を削って生活リズムを崩す。 直前期の睡眠不足は当日の処理速度に直結します
本番に向けた準備
自分のルーティンを決めておく
緊張をなくすことはできません。
できるのは、緊張していても同じ動作ができるようにしておくことです。
- 試験開始前に見るページ(単語帳の特定のページなど)を決めておく
- 解く順番を決めておく(得意な大問から入るなど)
- 見直しの手順を決めておく
これらは、普段の演習から毎回同じ順番でやっておくと本番で再現できます。
持ち物と当日の動きは前日までに確定する
受験票、筆記用具、時計、昼食、上着、当日見る教材。
前日の夜に慌てて準備すると、それ自体が不安の材料になります。
会場までの経路と所要時間も、前日までに調べておいてください。 余裕をもって到着できる時間に家を出る計画にします。
体調管理も対策のうち
直前期に体調を崩すと、残りの日数がまるごと削られます。
睡眠時間を確保する、手洗いを徹底する、無理な夜更かしをしない。
当たり前のことですが、直前期にこれを崩す人が毎年います。
保護者の方へ
お子さんの不安が強い時期に、ご家庭でできることがあります。
成績の話より、生活の話を
成績の確認を毎日されると、本人の不安はほぼ確実に増えます。 模試の結果について話す日を決めておいて、それ以外の日は生活面(睡眠、食事、体調)を支える側に回るほうが、結果的にうまくいくことが多いです。
比べる言葉を避ける
きょうだいや友人と比べる言葉は、励ましのつもりでも本人には重く届きます。
比べるなら本人の過去と比べてください。
「前より続いているね」は、安心につながる言葉です。
併願校の話は早めに、落ち着いた時期に
併願校や費用の話は、直前期ではなく、できるだけ早い時期に済ませておくのが望ましいです。
直前に進路の前提が動くと、勉強に集中できなくなります。
相談は保護者の方だけでも構いません
安城校の無料受験相談は、保護者の方だけでのご来校も受け付けています。
本人に伝え方が難しいと感じるとき、第三者から話したほうが通ることもあります。
LINEでも相談を受け付けています。
武田塾安城校の公式LINE
よくある質問
不安で勉強が手につきません
手が止まっているときは、いちばん軽い作業から始めてください。 単語を10個だけ、計算を5問だけ。
動き出すと、不安を考える余白が減ります。
逆に、「やる気が出てから始めよう」と待つと、そのまま1日が終わります。
模試の判定が悪いままです。受ける大学を変えるべきですか
判定ではなく、合格最低点との差を科目ごとに出してください。 残り期間で埋まる差なら、変える理由はありません。
判定の記号だけで判断すると、本来届いたはずの選択肢を手放すことになります。
E判定から合格した生徒の事例は別記事にまとめています。
本番で頭が真っ白になったらどうすればいいですか
その場合にどう動くかを、あらかじめ決めておいてください。 「3回深呼吸して、次の大問に移る」といった具体的な行動を1つ決めておくだけで、固まる時間が短くなります。
真っ白になること自体は避けられないので、そこからの戻り方を用意しておくという考え方です。
まとめ
- 不安は「学力への不安」と「結果への不安」に分ける。前者は具体化して勉強で埋め、後者は併願と準備でコントロールする
- 直前期の優先順位は、間違えた問題の復習、志望校の形式への慣れ、基礎事項の確認の順
- 当日の動きとルーティンを先に決めておく。持ち物と経路は前日までに確定する
- 保護者の方は、成績の確認より生活面の支えに回るほうが本人の集中が続きやすい
「今の自分に足りないものが分からない」「あと何をやれば届くのか判断できない」。
武田塾安城校の無料受験相談では、成績表と過去問の結果を一緒に見て、残り期間でやることを科目ごとに並べ直します。 受験生本人だけでも、保護者の方だけでも構いません。
この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、入試が近づいて不安が強くなっている高3生と保護者の方に向けてまとめました。
※2026年10月時点の内容です
武田塾安城校 無料受験相談のご案内
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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