模試の判定がずっとE。
志望校を下げたほうがいいのか、このまま続けていいのか。
武田塾安城校の受験相談で、夏から秋にかけていちばん多い相談です。
結論を先に書きます。
E判定は「今のままの勉強を続けたら届かない」という意味であって、「もう届かない」という意味ではありません。 判定が変わるかどうかは、判定を見たあとに何を変えたかで決まります。
この記事では、武田塾安城校で実際にE判定から第一志望に合格した3人が、どの時点で何を変えたのかを紹介します。
そのうえで、判定と実力の差を数字で埋める手順をまとめます。
書いているのは校舎長の宮下純弥です。
個人が特定されないよう、模試の細かい得点は載せていません。
ケース1:高2の夏に入塾、部活引退は高3の5月
高2の夏に入塾した生徒です。
勉強する習慣はありましたが、出した宿題が毎回中途半端な仕上がりで、完成度が上がらない状態が続いていました。
高3の6月の模試で、志望していた大学との偏差値の差はおよそ12。
このままの進み方では間に合わないことを、本人に数字で伝えました。
伝えたのは「頑張れ」ではなく、「あと何か月で、どの科目を何点上げる必要があるか」です。
そこから自習室に毎日通うようになり、宿題の完成度が一段上がりました。
秋には、出題の傾向が本人の得意と合う別の大学に第一志望を変更。
過去問研究と弱点補強を繰り返して、第一志望に合格しました。
愛知大学と南山大学にも合格しています。
この生徒から学べること: 志望校の変更は「あきらめ」ではありません。
出題傾向と自分の得意が合う大学を選び直すのは、合格可能性を上げるための戦略です。
ただし、変更するなら科目の組み合わせが崩れない範囲で行うこと。
この生徒も科目構成が近い大学を選んでいます。
ケース2:高3の5月に入塾、共通テスト本番までE判定
部活を終えたばかりの高3の5月に入塾。
まずは勉強の習慣を作るところからのスタートでした。
平日は学校帰りに直行、休日は開校から閉校まで自習室。
それでも9月の模試では目標の得点率に大きく届きませんでした。
それでも毎週の宿題を「完璧に」こなし続けた結果、11月の模試では合計偏差値が大きく上がりました。
ところが共通テスト本番は、数学が難化した年でした。
結果はE判定。
それでも二次試験まで走り切り、第一志望の愛知教育大学 教育学部に合格しました。 名城大学、愛知淑徳大学、日本福祉大学にも合格しています。
この生徒から学べること: 判定は、その時点の答案に対する評価でしかありません。
共通テストでE判定が出ても、個別試験の配点が大きい大学なら、まだ勝負は終わっていません。
自分の志望校の配点を知っているかどうかで、この局面の判断が変わります。
ケース3:高3の8月に入塾、志望校が決まっていない状態から
高3の夏に入塾した生徒です。
勉強の習慣がなく、志望校も決まっていない状態でした。
スマートフォンを触る時間が長かったため、まず宿題の量を本人がこなし切れる水準に調整し、「勉強が生活の中心にある」状態を先に作りました。
11月の模試でも3科目の合計偏差値は40台前半。
それでも続けた結果、12月の年内入試で1校合格。
その勢いのまま一般入試で愛知大学と愛知学院大学にも合格し、最終的に愛知大学へ進学しました。
この生徒から学べること: 遅い入塾でも、年内に1つ合格を確保できると、その後の一般入試が変わります。 精神的な余裕が出るだけでなく、入試本番の空気を1回経験できるからです。
年内入試を併用する選択肢は、夏の段階で検討しておく価値があります。
3人に共通していたこと
同じ校舎で見ていて、この3人に共通していた点は3つです。
| 共通点 | 具体的に何をしたか |
|---|---|
| 現状を数字で受け止めた | 判定の記号ではなく、志望校との差が何点・偏差値いくつ分かを把握した |
| 勉強する場所を固定した | 自習室、図書館など「行けば勉強が始まる場所」を決めて毎日通った |
| 宿題の完成度を上げた | 量をこなすことより、出された範囲を「人に説明できる」状態まで仕上げた |
逆に、共通していなかったこともあります。
3人とも入塾時期がバラバラで、勉強時間の長さもバラバラでした。 早く始めたほうが有利なのは事実ですが、遅いから無理とは限りません。
E判定から動くための手順
判定を見たあとにやることを、順番に書きます。
- 判定ではなく、素点の差を出す。 志望校の合格最低点(または共通テストのボーダー得点率)と、自分の今回の得点の差を科目ごとに書き出します。
- 差の大きい科目から、原因を分ける。 解き方が分からなかったのか、時間が足りなかったのか、解けたのに落としたのか。原因が違えば手当ても違います。
- 残り期間で埋められるかを計算する。 残り何週間あるか、1週間でどれだけ進められるかを出します。ここで「足りない」と分かったら、科目の優先順位か志望校の方式を見直します。
- 週単位の計画に落とす。 月単位だと遅れに気づくのが遅くなります。1週間ごとに、終わらせる範囲を決めます。
- 1か月後に同じ計算をやり直す。 差が縮まっていなければ、計画のほうを直します。
この5つのうち、多くの受験生が飛ばすのは1番です。 判定の記号だけを見て落ち込むと、何をどれだけ変えればいいのかが分からないまま時間が過ぎます。
よくある質問
秋になってもE判定です。志望校を下げるべきですか
下げる前に、差が何点分かを計算してください。 残り期間で埋められる差なら、下げる理由はありません。
埋まらないと判断したときも、選択肢は「志望校を下げる」だけではありません。
同じ大学で配点の相性がいい別方式を探す、出題傾向が自分に合う同水準の大学に変える、という選び方もあります。
ケース1の生徒がまさにこの形でした。
判定は、いつまで上がる可能性がありますか
模試の判定は、その模試を受けた時点の答案の評価です。
最後の模試のあとにも、過去問演習や弱点補強で伸びる期間は残っています。
特に個別試験の配点が大きい大学は、共通テスト後の期間で状況が変わります。 ケース2の生徒がそうでした。
部活を引退したばかりで、何から始めればいいですか
志望校と必要科目を決めることが先です。
そのうえで英語と、数学を使うなら数学の基礎から着手します。
部活引退後の具体的な進め方は、別記事にまとめています。
まとめ
- E判定は「今の勉強のままでは届かない」という情報であって、結論ではない
- 判定の記号ではなく、志望校との素点の差を科目ごとに出すところから始める
- 志望校の変更は、出題傾向と配点の相性で選び直すなら合格に近づく手段になる
- 年内入試で1つ合格を確保しておくと、一般入試での動きが変わる
模試の結果を見て「あとどれくらいやればいいのか分からない」という人へ。
武田塾安城校の無料受験相談では、成績表を一緒に開いて、志望校との差を科目ごとに数字で出し、残り期間で埋まるかどうかまでその場で計算します。 成績表を持ってお越しください。
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この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、模試でE判定が続く高3生と保護者の方に向けてまとめました。
※2026年10月時点の内容です
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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