志望校を決めるのは、受験勉強のスタートラインです。
ところが、決め方を間違えると、後から科目の組み合わせが変えられなくなったり、入学後に「思っていた内容と違った」となったりします。
結論から書きます。
志望校選びで押さえるのは3つだけです。
受験科目と併願の組み方、配点、学部・学科で何を学ぶか。 この3つを外すと、あとで取り返しがつきにくくなります。
この記事では、この3点をそれぞれ具体的に説明します。
JR安城駅前の武田塾安城校で、校舎長の宮下純弥が高2・高3の受験相談で話している内容をまとめました。
① 第一志望は「大学」と「科目」をセットで決める
志望校を変えること自体は、悪いことではありません。
学びたい内容が変われば、変えるべきです。
問題は、一度変えると元に戻せない方向転換があることです。
その代表が「国公立志望から私立志望への変更」です。
科目数が減る方向には、後から戻れない
国立大学は、2025年度入試から共通テストで原則6教科8科目を課しています(国立大学協会「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」2022年1月28日公表)。
一方、私立大学の一般入試は少ない場合で1科目、多くても4科目程度です。
国公立から私立に切り替えると、扱う科目が一気に減ります。
減った科目は勉強が止まるので、秋になって「やはり国公立を受けたい」となっても、理科や地歴公民が間に合いません。
切り替えるなら、次の3つを決めてから動いてください。
- 併願する私立大学(滑り止めを含む)を具体的に挙げる
- それぞれの受験科目の組み合わせが自分の得意科目と合っているか確認する
- 出願と試験の日程が重なっていないか確認する
私立志望も「同じ偏差値帯ばかり」は危ない
私立大学は日程が重ならなければ複数受験できます。
すでに併願の見通しが立っているなら、第一志望を安易に下げる必要はありません。
ただし、受験する大学が全部同じ偏差値帯に固まっている人は要注意です。
当日の体調や出題の相性で、まとめて崩れることがあります。
偏差値が5〜10ほど下の大学を1〜2校、確実に押さえられる併願先として置いておくと、本命の試験でも落ち着いて臨めます。
出願が集中する時期に慌てて併願校を探すと、日程の確認が雑になります。
夏の間に候補を並べておきましょう。
② 配点を知らないと、努力の方向がずれる
合否を分けるのは実力だけではありません。
同じ実力でも、配点の高い科目で点を取れているかどうかで結果が変わります。
同じ国公立でも、重視される力はまったく違う
愛知県内の国立大学で比べてみます。
| 大学・学部 | 共通テストと個別試験の比重 | 対策の重心 |
|---|---|---|
| 愛知教育大学 教育学部(前期) | 共通テストの配点が個別試験より大きい | 共通テストで確実に得点する。各科目を満遍なく仕上げる |
| 名古屋大学 経済学部(前期) | 個別試験の配点が共通テストより大きい | 記述式の二次対策に重心。共通テストは基準を超える水準を確保 |
(配点の比重は河合塾Kei-Net大学検索システム掲載の2026年度入試情報をもとにした傾向です。実際の配点は年度によって変わるため、各大学の最新の学生募集要項で確認してください。)
同じ国立大学、同じ愛知県内でも、この2校では勉強の重心が逆になります。
共通テスト重視の大学を目指すのに二次の記述ばかり練習していたら、時間の使い方としてもったいない。
配点表は、志望校を決めた日に見てください。
配点から逆算して考えること
- 自分の得意科目の配点が高い大学はどこか
- 苦手科目の配点が低い方式・日程はあるか
- 共通テストと個別試験、どちらに時間を多く割くべきか
同じ大学でも、方式や日程によって配点が違うことがあります。
「大学を選ぶ」ではなく「方式まで含めて選ぶ」と考えてください。
③ 学部・学科を「なんとなく」で決めない
「とりあえず有名な大学」「とりあえず文系」で決めると、入学後に学びたい内容とのずれが出ます。
実際に、内容が合わずに進路を変える人もいます。
同じ学部名でも、中身は大学ごとに違う
工学部なら機械・電気・情報・建築など、学科によって学ぶ内容はまったく別です。
経済学部と経営学部、心理学部と教育学部の心理系コースのように、名前が似ていて中身が違うケースもあります。
調べ方は難しくありません。
大学の公式サイトで、カリキュラム(科目の一覧)とシラバス(授業の内容)を見る。 これだけで「思っていたのと違う」の大半は防げます。
オープンキャンパスに行けるなら、模擬授業を1つ受けてみると判断材料になります。
資格から逆算する方法もある
進みたい職業に免許や資格が必要なら、学部選びはほぼ決まります。
| 目指す職業 | 必要になる進路 |
|---|---|
| 医師 | 医学部医学科(医師免許) |
| 薬剤師 | 薬学部(6年制・薬剤師免許) |
| 看護師 | 看護学部・看護学科など(看護師国家試験受験資格) |
| 小学校・中学校・高校の教員 | 教員免許の課程がある学部・学科 |
| 弁護士・裁判官・検察官 | 法学部を経て法科大学院など(司法試験) |
(資格の要件は制度改正で変わることがあります。志望する資格の要件は、所管官庁や大学の公式ページで確認してください。)
将来の職業が決まっていないなら、それは普通のことです。
その場合は「興味のある分野を学べる学部」を選んで構いません。
やりたいことが先に決まる人ばかりではありません。
よくある質問
志望校はいつまでに決めればいいですか
受験科目が確定する時期が期限だと考えてください。
理科や地歴公民の選択科目は、志望校が決まらないと選べません。
高2の冬から高3の春にかけて、少なくとも「国公立か私立か」「文系か理系か」「必要な科目は何か」までは固めておきたいところです。
大学名が最後まで揺れるのは問題ありません。
判定が悪い大学を第一志望にしていていいですか
今の時点の判定で志望校を下げる必要はありません。 判定は今の学力と志望校の差を示すもので、これから何をどれだけやるかは含まれていません。
ただし、差を把握したうえで計画を立て直すことは必要です。
差が何点分あるのかを具体的に出したうえで、間に合う計画が作れるかどうかで判断します。
親と志望校の意見が合いません
論点を「大学名」から「条件」に移すと話が進みやすくなります。
通学時間、費用、資格が取れるか、就職先の傾向。
反対されている理由がどの条件なのかを整理すると、その条件を満たす別の選択肢が見つかることがあります。
安城校の無料受験相談は保護者の方とご一緒でも大丈夫です。
まとめ
志望校を決めるときに確認するのは、この3つです。
- 受験科目と併願。科目数が減る方向の変更は戻れない。併願は偏差値帯を散らす
- 配点。共通テスト重視か個別試験重視かで、勉強の重心が変わる
- 学部・学科の中身。カリキュラムとシラバスを見る。資格が要る職業は学部が決まる
志望校がまだ決まらない、候補はあるが科目の組み方が分からない。
武田塾安城校の無料受験相談では、候補の大学の科目・配点・日程を一緒に一覧にして、今週から手を付ける科目まで決めてお渡しします。 高1・高2の方も、保護者の方とご一緒の相談も歓迎しています。
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この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、志望校を決める高2・高3生に向けてまとめました。
※2026年10月時点の内容です
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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