「模試は受けているのに、成績が上がらない」。
武田塾安城校の受験相談で、高2・高3の生徒からよく出る相談です。
結論から言うと、模試で成績が動く人と動かない人の差は、受けた後の24時間にあります。 答え合わせで終わる人と、間違いを3つに分類して次にやることを決める人とでは、同じ模試から得るものがまったく違います。
この記事では、模試の前・当日・結果返却後の3つの場面でやることを手順にまとめます。
生徒の成績表を一緒に見ている武田塾安城校 校舎長の宮下純弥が、実際に指導している内容をそのまま書きます。
読み終えると、次の模試を「受けるたびに成績が上がるイベント」に変えられます。
模試は「受け方」から差がつく
まず前提を1つ。
模試は実力を測るだけのものではありません。
「実力チェックだから勉強せずに受ける」という考え方が、いちばんもったいない受け方です。
対策なしで受けると、「何もできなかった」という結果だけが残り、そこから拾える情報がほとんどありません。
模試の前にやることは2つです。
- これまでに終わらせた範囲を一度通しで復習する
- 出題範囲を確認し、まだ手をつけていない単元を把握しておく
この2つをやってから受けると、「習ったのにできなかった」と「まだ習っていないからできなかった」を当日その場で切り分けられます。
この切り分けができるかどうかが、後の復習の質を決めます。
模試が終わったらその日のうちにやること
答え合わせをするだけでは足りません。
解いた問題を次の3つに分けてください。
| 分類 | 状態 | やること |
|---|---|---|
| ① | 自信を持って正解した | 解き方が模範解答と同じか確認するだけ |
| ② | 合っていたが不安だった | 単元ごと復習する。最優先 |
| ③ | まったく分からなかった | 原因を2つに分けて判断する |
① 自信を持って正解した問題
まず解答のプロセスを確認します。
自分の解き方が模範解答と同じ筋道ならそれで終わりです。
ここに時間をかける必要はありません。
別解が示されているときだけ目を通しておくと、次に同じ形が出たときに速く解けます。
② 合っていたが不安だった問題
ここがいちばん危険です。 「正解していたから大丈夫」と放置する人が多いのですが、その曖昧さは次の模試か本番で失点に変わります。
心当たりがあるなら、その単元をもう一度整理してください。
- 公式をうろ覚えのまま当てはめていた
- 用語の意味があやふやだった
- 手順を丸暗記していて、なぜそうするか言えない
- 選択肢を消去法で絞ったが、切った理由を説明できない
「なんとなく正解」を「確実に正解」に変えられるかどうかが、伸びる人と止まる人の分かれ道です。
③ まったく分からなかった問題
原因を2つに分けます。
| 原因 | 判断 | 次にやること |
|---|---|---|
| まだ習っていない・演習量が足りない | 問題なし | 計画どおり進める。今やらなくてよい |
| 習ったはずの単元なのに解けなかった | 要注意 | 典型問題に戻って解けるまでやり直す |
後者は「やったつもり」「理解した気になっていた」状態です。
模試はここを見つけるための道具なので、見つかったこと自体は前進です。
放置せず、その週のうちに典型問題まで戻してください。
結果が返ってきたらやること
成績表が返ってきたら、順番にこの3つを見ます。
1. 自己採点とのズレを確認する。 「正解だと思っていたのに×だった」問題は、思い込みで解いている箇所です。
すぐ復習してください。
共通テスト利用や国公立の出願では自己採点をもとに判断するため、ズレが大きいまま本番を迎えると出願の判断を誤ります。
普段の模試から正確に自己採点する練習をしてください。
2. 単元別の得点率を見る。 成績表には分野ごとの出来が出ます。
全体の偏差値より、こちらのほうが次にやることを決める材料になります。
3. 失点の理由を分類する。 点数だけ見て片づけないでください。
次の4つに分けると、直すべき1点が決まります。
| 失点の理由 | 直す場所 |
|---|---|
| 知識がなかった | インプットの参考書に戻る |
| 知識はあったが使えなかった | 演習量を足す |
| 時間が足りなかった | 解く順番と時間配分を決める |
| 計算ミス・マークずれ | 見直しの手順を作る |
4つ目を「ケアレスミスだから」で流す人が多いのですが、本番で同じことが起きます。
ミスの種類ごとに対策は違います。
判定は気にしすぎない
E判定が出ても、その時点で落ち込む必要はありません。
模試の判定は今の位置を示すものであって、合否を決めるものではないからです。
ただし、現実逃避とは別です。
判定が悪かったなら、その分やることを増やすか、やり方を変えるかのどちらかを決めてください。
判定を見て何も行動が変わらないのが、いちばん意味のない受け方です。
安城校にも、高3の4月に第1志望E判定から愛知教育大学に合格した生徒や、学年下位から難関私大に合格した生徒がいます。
共通しているのは、判定が出た後に勉強のやり方を変えていることです。
よくある質問
模試の復習はどのくらい時間をかければいいですか
全問を復習しようとすると終わりません。
②「合っていたが不安だった問題」と、③のうち「習ったのに解けなかった問題」に絞ってください。
この2つだけなら、1科目あたり1〜2時間で終わります。
当日または翌日までに終わらせるのが理想です。
模試の判定はどのくらい信用していいですか
判定は「今の実力のまま本番を迎えたらどうなるか」を示すものです。
残り期間が長いほど、その前提は変わります。
高3の秋以降の判定は本番との差が縮まりますが、それでも判定を理由に志望校を下げる前に、合格に必要な点数と今の点数の差を数字で確認してください。
模試の結果が返ってくる前に復習してもいいですか
してください。
むしろ当日が最適です。
何をどう考えて解いたかを覚えているうちに見直すほうが、間違えた原因を正確に特定できます。
返却後は自己採点とのズレと単元別の得点率を見る作業に使います。
模試は何回くらい受ければいいですか
受ける回数より、1回ごとに復習を完了させているかどうかです。
復習が終わらないうちに次を受けると、見つかった課題が積み上がるだけになります。
まとめ
- 模試は対策をしてから受ける。範囲を確認しておくと当日に原因を切り分けられる
- 終わったその日に、解いた問題を「確信」「不安」「不明」の3つに分ける
- いちばん危険なのは「合っていたが不安だった問題」。ここを最優先で潰す
- 結果が返ってきたら、自己採点とのズレ・単元別得点率・失点の理由の3つを見る
- 失点は「知識不足」「演習不足」「時間切れ」「ミス」に分類する。対策がそれぞれ違う
- 判定は今の位置を示すだけ。判定を見て行動が変わらないのが最悪の受け方
武田塾安城校の無料受験相談では、返却された模試の成績表を持ってきていただければ、その場で失点の分類と、次にやる参考書までお伝えします。
判定に納得がいかないときこそ相談に来てください。
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この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、模試を受けっぱなしにしている高校生に向けてまとめました。
※2026年10月時点の内容です
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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