「机には座っている。でも気づくと1時間スマホを見ていた」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、高校生からいちばん多く出てくる悩みです。
結論から言うと、対策はアプリを消すかどうかではなく、勉強中にスマホへ手が伸びない仕組みを先に作ることです。
意志の力で我慢する方法は、疲れている日ほど続きません。
この記事では、高校生のスマホ利用の実態データと、大曽根校で生徒に実際に勧めている手順を、校舎長がまとめます。
読み終えたときには「今日の夜から何を設定するか」が決まっている状態を目指します。
結論:消すより「触れない状態」を作るほうが続く
スマホ対策は次の3段階で考えます。
上から順に効果が大きく、下にいくほど手軽です。
- 勉強する場所とスマホを物理的に分ける(別の部屋、カバンの奥、自習室に持ち込まない)
- 通知を切る。特にロック画面に表示させない
- 使いすぎているアプリだけをホーム画面から外す、または一時的に削除する
多くの人は3から始めますが、効きにくい順番です。
アプリを消しても、スマホが手の届く場所にあればブラウザで同じ動画を見てしまいます。
まず1をやり、それでも足りなければ2、3と足していくのが正しい順番です。
高校生は平日1日6時間44分ネットを使っている
こども家庭庁の「令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査」(調査結果 速報、令和8年2月公表)によると、インターネットを利用していると答えた高校生の平日1日あたりの平均利用時間は404.0分、約6時間44分でした。
| 区分 | 平日1日あたりの平均利用時間 |
|---|---|
| 高校生 | 404.0分(約6時間44分) |
| 中学生 | 324.3分(約5時間24分) |
| 小学生(10歳以上) | 233.6分(約3時間54分) |
出典:こども家庭庁 令和7年度 青少年のインターネット利用環境実態調査(利用機器の合計・平日1日あたり)
同じ調査で、高校生の63.3%が1日5時間以上、38.1%が7時間以上使っていると答えています。
7時間以上のうち9時間以上が21.7%です。
前年度の高校生の平均は379.4分だったので、1年で約25分増えたことになります。
目的別に見ると、青少年全体の平均は趣味・娯楽が約3時間1分、勉強・学習・知育が約1時間6分です。
学習にもスマホやタブレットを使う時代なので、「スマホ=悪」とひとくくりにすると話が進みません。
分けて考える必要があります。
消す候補と残す候補を自分で仕分ける
大曽根校では、アプリを一律に消すよう言うことはしていません。
同じアプリでも、使い方によって受験の敵にも味方にもなるためです。
仕分けの基準は「自分で開いたか、向こうから流れてきたか」の1点です。
| タイプ | 特徴 | おすすめの扱い |
|---|---|---|
| おすすめが無限に流れてくる系 | 短い動画が自動で次々に再生される | 受験期は削除するか、時間帯でロックする |
| 連絡に使う系 | 友人や部活の連絡が届く | 残す。ただし通知はロック画面に出さない |
| 調べもの・学習系 | 自分で検索して開く | 残す。使う時間を決めて使う |
| ゲーム系 | 1回の区切りが長い | 受験期は削除。再開は入試が終わってから |
判断に迷ったら、スクリーンタイム(iPhone)やデジタルウェルビーイング(Android)で、直近1週間の利用時間の内訳を見てください。
自分の実際の数字を見るのがいちばん早い仕分けです。
削除しない場合にやっておく3つの設定
家族との連絡や学校の連絡でスマホが必要な人も多いはずです。
削除しない前提でも、次の3つだけは設定しておくと変わります。
- 通知をオフにする:勉強中に画面が光ると、内容を見なくても集中は切れます。ロック画面への表示だけでも止めてください
- 使用時間の上限を決める:スクリーンタイムやデジタルウェルビーイングで、アプリごとに1日の上限を設定できます
- ホーム画面の1ページ目から外す:無意識に押している回数が減ります。検索して開く手間があるだけで、開く回数は落ちます
3つとも設定に5分もかかりません。
「明日から気をつける」より、今日5分の設定を済ませるほうが確実です。
動画で勉強するときのルール
動画は勉強に使えます。
実際に、受験情報の動画をきっかけに勉強の進め方を決めた生徒もいます。
ただし、次のルールを決めておかないと、10分のつもりが1時間になります。
- 見る目的を先に決める(「三角関数の加法定理の説明を1本」など)
- 検索して開く。トップ画面のおすすめから入らない
- 見終わったらすぐアプリを閉じる。関連動画を見ない
- 動画を見た後、必ず自分で問題を解く時間を取る
動画を見ている時間は、勉強時間ではなく準備の時間です。
理解したかどうかは、自分で解いてみて初めて分かります。
大曽根校で勧めている1週間の進め方
いきなり全部やろうとすると続きません。
次の順で1週間かけて整えてもらっています。
| 日 | やること |
|---|---|
| 1日目 | スクリーンタイムで先週の利用時間と内訳を確認する |
| 2日目 | 通知をすべてオフにする(ロック画面表示も切る) |
| 3日目 | 勉強する場所を決め、その場所にスマホを持ち込まない |
| 4日目 | 利用時間の上位2つのアプリに、1日の上限時間を設定する |
| 5〜7日目 | 1週間後にもう一度スクリーンタイムを見て、減った時間を確認する |
最後に自分の数字で減ったことを確認するのが大事です。
数字が減っていれば続きますし、減っていなければ場所の分離が甘いということが分かります。
スマホを減らしても成績が伸びないとき
スマホの時間が減ったのに成績が変わらない場合、原因はスマホではありません。
多くは次のどちらかです。
- 使っている参考書のレベルが自分に合っていない
- 勉強はしているが、覚えたか確認する作業をしていない
このときに必要なのは、スマホのルールをさらに厳しくすることではなく、参考書の順番と1週間の範囲を決め直すことです。
大曽根校では、確認テストで「覚えたつもり」を毎週チェックしています。
よくある質問
受験生はスマホを完全に手放すべきですか
手放す必要はありません。
連絡や調べものに使う場面があるためです。
大曽根校で勧めているのは、勉強する場所にスマホを持ち込まないことと、通知を切ることの2つです。
この2つで、勉強中に触る回数は大きく減ります。
スマホを取り上げても勉強しない子にはどうすればよいですか
取り上げる形は、隠す場所を探す時間に変わるだけで終わることがあります。
保護者の方には、時間を制限するより「今日のこの範囲を終わらせたら自由」という終わりの決め方をお勧めしています。
何をどこまでやるかが決まっていない状態が、スマホに戻る原因になっているためです。
勉強に使うアプリと遊びのアプリは分けられますか
同じ端末では分けきれないので、時間で分けるのが現実的です。
調べものは1回まとめて行い、そのときだけスマホを開くようにしてください。
単語アプリを使うなら、機内モードにしてから開くと通知に邪魔されません。
まとめ
- スマホ対策は「場所を分ける→通知を切る→アプリを整理する」の順で効く
- 高校生の平日のネット利用は平均で約6時間44分、5時間以上が63.3%(こども家庭庁 令和7年度調査)
- アプリは一律に消すのではなく、自分で開くものか流れてくるものかで仕分ける
- 1週間後にスクリーンタイムの数字で確認するところまでをセットにする
- 時間が減っても成績が変わらないなら、原因は参考書の順番と確認の方法にある
武田塾大曽根校の無料受験相談では、スマホの使い方だけでなく、いま使っている参考書のレベルと1週間の勉強範囲を一緒に決めます。
「時間はかけているのに伸びない」という段階の人ほど、話すことで原因がはっきりします。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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