「名古屋大学の医学部医学科は、共通テストで何点取れば2次試験を受けられるのですか」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、医学科志望の高1・高2生から必ず出る質問です。
結論を先に書きます。
名古屋大学医学部医学科の前期日程には2段階選抜があり、大学入学共通テストの成績が950点満点中650点以上の人が第1段階選抜の合格者になります。
この基準を超えないと、個別学力検査を受けることなく不合格が決まります。
この記事では、最新の入学者選抜要項をもとに、募集人員・2段階選抜・配点・面接の扱いを整理します。
名古屋大学を志望する生徒を指導してきた大曽根校の校舎長がまとめました。
数値はすべて「令和9(2027)年度 名古屋大学入学者選抜要項」に基づいています。
要項は毎年更新されるため、出願前には必ず最新版をご確認ください。
名古屋大学医学部医学科の入試の全体像
医学科の募集人員は次の通りです。
| 選抜区分 | 募集人員 |
|---|---|
| 一般選抜 前期日程(一般枠) | 85名 |
| 一般選抜 前期日程(地域枠) | 0名 |
| 一般選抜 後期日程 | 5名 |
| 学校推薦型選抜 | 10名 |
| 合計 | 100名 |
暫定的な医学部定員増の延長が文部科学省に申請中で、認められた場合は前期日程(一般枠)86名、前期日程(地域枠)5名、学校推薦型選抜12名になる予定です。
地域枠は愛知県内の地域医療を担う人材を育てるための選抜で、最終的な募集人員は募集要項で公表されます。
試験日は前期日程が2月25日・26日・27日、後期日程が3月12日です。
前期日程で3日間の日程が組まれているのは医学科だけで、これは面接があるためです。
前期日程の2段階選抜(第1段階選抜)
名古屋大学で2段階選抜を実施しているのは医学部医学科だけです。
前期日程では、大学入学共通テストの成績が950点満点中650点以上の人が第1段階選抜の合格者になります。
ここで注意したいのが、650点は「合格に必要な点数」ではなく「2次試験を受けられる最低ライン」だという点です。
実際の合格者は、これよりかなり高い得点を取っています。
650点を目標にすると、第1段階を通過しても総合点で届きません。
後期日程の2段階選抜は基準点ではなく倍率で決まります。
募集人員5名の約12倍までの人が、共通テストの成績に基づいて第1段階選抜の合格者になります。
後期は個別学力検査がないため、共通テストの得点がそのまま合否に直結します。
前期日程の配点
前期日程の配点は次の通りです。
| 区分 | 国語 | 地歴・公民 | 数学 | 理科 | 外国語 | 情報 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 大学入学共通テスト | 200 | 100 | 200 | 200 | 200 | 50 | 950 |
| 個別学力検査 | ― | ― | 600 | 600 | 600 | ― | 1800 |
| 合計 | 200 | 100 | 800 | 800 | 800 | 50 | 2750 |
この表から読み取れることは3つあります。
- 個別学力検査の比重が高い。2750点のうち1800点、つまり全体の3分の2近くが2次試験です
- 前期の個別学力検査に国語がない。国語は共通テストの200点だけです
- 数学・理科・外国語が同じ600点ずつ。どれか1科目に穴があると、そのまま180点前後の差になります
個別学力検査の科目は、数学が数Ⅰ・数Ⅱ・数Ⅲ・数A・数B・数C、理科が物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目、外国語が英語です。
これに面接が加わります。
面接と志願理由書はどう扱われるか
選抜は、大学入学共通テスト、個別学力検査、調査書、志願理由書、面接によって総合的におこなわれます。
志願理由書と面接が課されるのは医学部医学科だけです。
面接は「点数を上げるための場」というより、医師・医学研究者としての適性を確認する場です。
学力の得点がどれだけ高くても、面接の評価によって結果が変わる可能性があります。
逆に言えば、基本的な受け答えができ、誠実に対応できれば過度に恐れる必要はありません。
高1・高2の段階で面接対策を始める必要はありません。
ただし、なぜ医師になりたいのかを自分の言葉で説明できるようにしておくことは、志望理由書を書く段になって効いてきます。
医療に関わる本を読む、病院見学の機会があれば行ってみるといった経験が材料になります。
後期日程は共通テストと面接だけ
後期日程には個別学力検査がありません。
課されるのは「英文の課題に基づいた面接(口頭試問)」です。
配点は大学入学共通テストの950点で、この成績と面接、志願理由書、調査書によって総合的に判断されます。
英文を読んでその場で答える形式なので、英語の読解力と、内容を日本語で説明する力の両方が問われます。
募集人員は5名と少なく、後期を主軸に据える戦略は現実的ではありません。
前期で決めるつもりで準備を進めるのが基本です。
高1・高2が今からやること
医学科の入試は個別学力検査の比重が高く、数学・理科・外国語の3科目で1800点を取り合う構造です。
この3科目にどれだけ早く入れるかが勝負になります。
| 時期 | 目標 |
|---|---|
| 高1 | 英単語帳1冊と英文法の基礎問題集、数学ⅠAの基礎問題集を終える |
| 高2の夏まで | 数学ⅡBCの基礎問題集を終える。理科の1科目目に着手する |
| 高2の冬まで | 数学Ⅲに入る。英語は長文演習へ進む |
| 高3の4月 | 3科目とも基礎を完成させ、難関大レベルの問題集に移る |
| 高3の秋 | 過去問演習と、共通テストの国語・地歴公民・情報の対策を並行する |
共通テストは950点満点のうち国語200点・地歴公民100点・情報50点が2次で使わない科目です。
合計350点あり、無視できる量ではありません。
ただし優先順位は数学・理科・英語が先です。
高3の秋以降に集中して対策する前提で、それまでは3科目に時間を使うのが現実的な配分になります。
よくある質問
名古屋大学医学部医学科の共通テストは何点取ればよいのですか
第1段階選抜を通過する最低ラインは950点満点中650点です。
ただしこれは2次試験を受けるための条件であり、合格ラインではありません。
個別学力検査が1800点あるため、共通テストで大きく差をつけられると2次で挽回するのが難しくなります。
まずは第1段階選抜のラインを大きく上回る得点を目標にしてください。
名古屋大学医学部医学科の面接で落ちることはあるのですか
選抜は共通テスト、個別学力検査、調査書、志願理由書、面接により総合的におこなわれると要項に明記されています。
学力の得点だけで合否が決まる仕組みではないため、面接の評価が結果に影響する可能性はあります。
医師・医学研究者としての適性を見る場だと理解し、誠実に受け答えできる準備をしておいてください。
後期日程だけを狙う戦略は成り立つのですか
現実的ではありません。
後期日程の募集人員は5名で、第1段階選抜も募集人員の約12倍までに絞られます。
個別学力検査がないぶん共通テストの得点がそのまま効くので、前期で戦える学力を積んだ結果として後期も視野に入る、という順番になります。
まとめ
- 前期日程の第1段階選抜は共通テスト950点満点中650点以上。これは合格ラインではなく受験資格のライン
- 前期の配点は共通テスト950点、個別学力検査1800点の合計2750点。個別の比重が高い
- 前期の個別学力検査に国語はなく、数学・理科・外国語が600点ずつ
- 面接と志願理由書が課されるのは医学科だけ。学力だけで決まる入試ではない
- 後期日程は個別学力検査がなく、英文の課題に基づく面接と共通テストで判断される
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- いつまでに何を終えるかの学習計画
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