「明治大学に行きたいけれど、英語を何から手をつければいいか分からない」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、名古屋の高校生から毎年出てくる質問です。
先に結論を書きます。
明治大学の英語対策は、参考書を選ぶ前に「志望する学部と方式で、英語が何点あるか」を確認するところから始めます。
同じ明治大学でも、英語の配点が300点になる方式と100点にとどまる方式があるからです。
配点を見ないまま参考書を積み上げるのが、いちばんもったいない進め方です。
この記事では、大学が公表している一般選抜要項をもとに英語の配点を整理し、そのうえで単語・文法・解釈・長文を進める順番をまとめます。
書いているのは、大曽根校で明治大学を含む首都圏私大志望の生徒を担当している校舎長です。
明治大学の一般選抜は3つの入り方がある
明治大学の一般選抜には、次の3つの区分があります。
- 学部別入学試験(各学部が個別に実施する試験)
- 全学部統一入学試験(1回の試験で複数学部に出願できる)
- 大学入学共通テスト利用入学試験
名古屋の高校生にとって大きいのは、全学部統一入学試験です。
2026年度は2月5日(木)に実施され、試験地は東京(本学)・神奈川(本学)・札幌・仙台・名古屋・大阪・広島・福岡の8会場から出願時に1つを選べます。
名古屋で受けられるので、移動と宿泊の負担を抑えたまま受験できます。
全学部統一入学試験の英語は60分100点
全学部統一入学試験の時間割では、1時限が外国語で9時30分から10時30分までの60分、1科目100点です。
英語・ドイツ語・フランス語から1科目を選びます。
この100点が、学部ごとに換算されて合計点に組み込まれます。
ここが重要なところで、同じ試験問題を解いても、出願する学部によって英語の重みが変わります。
| 学部(全学部統一入学試験) | 英語の配点 | 3科目合計 | 合計に占める英語の割合 |
|---|---|---|---|
| 法学部 | 100点 | 300点 | 約33% |
| 文学部 | 100点 | 300点 | 約33% |
| 政治経済学部 | 150点 | 350点 | 約43% |
| 経営学部(3科目方式) | 150点 | 350点 | 約43% |
| 情報コミュニケーション学部 | 150点 | 350点 | 約43% |
| 商学部 | 200点 | 450点 | 約44% |
商学部は英語100点を200点に換算します。
法学部・文学部は換算がなく100点のままです。
同じ全学部統一入学試験でも、商学部志望なら英語1問の重みは法学部志望の倍近くになります。
配点を見てから勉強時間の配分を決める。
これだけで、同じ勉強量でも合計点は変わります。
英語の資格・検定試験を使う方式がある
学部別入学試験には、英語4技能の資格・検定試験のスコアを使う方式があります。
要項に記載されている主なものを整理します。
| 学部・方式 | 出願に必要な基準 | 合否判定に使う科目と配点 |
|---|---|---|
| 商学部 英語4技能試験利用方式 | 実用英語技能検定2級以上の合格など | 英語300点+国語150点+地理歴史・公民・数学100点=550点 |
| 経営学部 大学入学共通テスト併用型英語4技能試験活用方式 | 英検CSE2.0で2200以上など | 国語100点+共通テスト1科目100点+スコアに応じた加算(0点・20点・30点)=230点 |
| 国際日本学部 英語4技能試験活用方式 | 実用英語技能検定準1級以上の合格など | 国語150点のみで判定 |
読み違えやすいところが2つあります。
1つ目。
商学部の英語4技能試験利用方式は、スコアがあれば英語の試験が免除されるという方式ではありません。
要項には「英語については、本学部の試験を受験する必要があります」と明記されており、その英語の配点は300点です。
英検を持っている人ほど、英語の得点力そのものが問われる方式だと言えます。
2つ目。
経営学部と国際日本学部の方式は、当日の外国語の試験が免除される代わりに、残る1科目か2科目の得点で合否が決まります。
科目数が減るぶん、1科目のミスが重くなります。
英語の資格を取ることは、明治大学を目指すうえで確実にプラスになります。
ただし「取れば楽になる」ではなく「戦う場所が変わる」と考えてください。
明治の英語で必要な力を3つに分ける
英語の勉強は、次の3つに分けると迷いにくくなります。
- 語彙力:英単語と英熟語を、見て1秒で意味が出る状態にする
- 構造を取る力:英文法の理由を説明でき、1文の主語と動詞を自分で見抜ける
- 読む速度:制限時間内に本文を読み切り、設問の根拠を本文から示せる
全学部統一入学試験の外国語は60分です。
この時間で解き切るには、1文ずつ丁寧に訳している余裕はありません。
ただし、速度は「速読の練習」で先に手に入るものではなく、1と2が終わってから自然についてくるものです。
順番を飛ばすと、読めないまま速く目を動かすだけになります。
参考書を進める順番
大曽根校で明治大学志望の生徒に伝えている進め方を、段階に分けて表にします。
| 段階 | 目的 | 使うもの | 次に進む判定 |
|---|---|---|---|
| 1 語彙 | 単語・熟語を即答できる | 英単語帳1冊 | 全範囲を9割以上、1秒で答えられる |
| 2 文法 | 4択ではなく理由を言える | 文法の講義本+問題集 | 「なぜこの形になるか」を説明できる |
| 3 解釈 | 1文の構造を自分で取る | 英文解釈の入門書 | 初見の文にSVOCを振れる |
| 4 長文(標準) | 設問の根拠を本文から示す | 標準レベルの長文問題集 | 制限時間内に8割 |
| 5 長文(応用) | 語数の多い文章を時間内に | 上位レベルの長文問題集 | 過去問へ移る |
原文で紹介していた3冊を、この表のどこに置くかも書いておきます。
- 『速読英熟語』は、熟語を覚えながら長文を読む形式なので、段階1と段階3のあいだをつなぐ役割に向いています
- 『関正生の英語長文ポラリス(1 標準レベル)』は12題構成で、段階4にあたります
- 『やっておきたい英語長文1000』は1000語級の長文を扱う問題集です。校舎長の判断としては、明治大学の対策としてここまで語数を伸ばす必要はありません。段階5は700語級までで区切り、余った時間は過去問に回したほうが得点につながります
参考書は「良い本を集める」ものではなく「1冊を終わらせて次へ進む」ものです。
段階を飛ばして上のレベルに手を出すと、解説が理解できずに時間だけが減ります。
学年別の進め方
- 高1:英単語帳を1冊決めて、毎日同じ範囲を回す。文法は学校の進度に合わせて講義本で理由を確認する
- 高2:文法を1冊終え、英文解釈に入る。この時点で志望学部の候補を2つ3つ決め、要項で英語の配点を見ておく
- 高3の春から夏:標準レベルの長文問題集を終える。国語と選択科目の基礎もこの時期に固める
- 高3の秋から冬:過去問と分野別の演習に切り替える。全学部統一入学試験を使うなら、複数学部の配点を見比べて出願先を決める
高3の秋に「まだ単語が終わっていない」となると、過去問を解く時間がなくなります。
逆算すると、単語と文法は高2のうちに片づけておきたい、という結論になります。
よくある質問
明治大学の英語は何割取れば合格できますか
学部・方式・年度によって合格最低点が変わるため、一律の目標割合は置けません。
大学が公表している入試データで、志望学部・方式の合格最低得点率を確認してください。
そのうえで「英語で何割」ではなく「3科目合計で何点」で目標を組むほうが、配点の重い科目に時間を寄せられます。
英検を持っていると明治大学の入試で有利になりますか
商学部・経営学部・国際日本学部に、英語4技能の資格・検定試験を使う方式があります。
商学部は実用英語技能検定2級以上の合格などが出願要件で、国際日本学部は準1級以上が要件です。
ただし商学部は要件を満たしても英語の試験を受験する必要があり、その配点は300点です。
資格があれば英語をやらなくてよい、という話ではありません。
名古屋から明治大学を受験するには東京まで行く必要がありますか
全学部統一入学試験は、名古屋を含む8会場から試験地を選べます。
学部別入学試験の試験地は方式ごとに異なるため、出願前に要項で確認してください。
移動と宿泊の予定は、受験校を決める段階で保護者の方と一緒に組んでおくと安心です。
まとめ
- 明治大学の一般選抜は、学部別・全学部統一・共通テスト利用の3区分
- 全学部統一入学試験の英語は60分100点。学部ごとに換算され、商学部は200点、法学部・文学部は100点と重みが変わる
- 商学部・経営学部・国際日本学部には英語4技能の資格を使う方式がある。商学部は英語300点で、英語の試験そのものは受験する
- 参考書は語彙→文法→解釈→標準長文→応用長文の順に、1冊ずつ終わらせて進める
武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望する学部と方式の英語配点を要項で一緒に確認し、今の学力から逆算して「どの参考書を、いつまでに終わらせるか」をその場で決めます。
志望学部がまだ絞りきれていない段階でも構いません。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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