「明治大学を受けたいが、古文を後回しにしたまま高3になった」。
武田塾大曽根校の受験相談で、私立文系志望の生徒からよく聞く話です。
この記事では、明治大学の国語で古文がどう出るのかを公式の入試要項で確認したうえで、単語・文法・読解の3段階で古文を仕上げる参考書と使い方をまとめます。
書いているのは、大曽根校で私大文系の学習計画を担当している校舎長です。
読み終わると、今日から何の参考書を開けばよいかが決まります。
結論:明治大学の国語は古文が範囲に入り、漢文は外れる
明治大学の学部別入試の国語は、出題範囲が「現代の国語、言語文化」と定められ、そこに「漢文を除く」または「漢文の独立問題は出題しない」と注記されています。
「言語文化」には古文が含まれるため、古文は対策が必要で、漢文は独立した大問としては出ない、という読み方になります。
例外は文学部です。
文学部だけは範囲が「現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典探究」となっており、古典の比重がさらに重くなります。
明治大学の入試方式と国語の扱い
明治大学の一般選抜には、学部別入試・全学部統一入試・大学入学共通テスト利用入試の3つがあります。
国語の扱いは方式で変わります。
| 方式 | 国語の出題範囲 | 試験時間・配点の例 |
|---|---|---|
| 学部別入試(多くの学部) | 現代の国語、言語文化(漢文を除く) | 60分・100点 |
| 学部別入試(文学部) | 現代の国語、言語文化、論理国語、文学国語、古典探究 | 60分・100点 |
| 学部別入試(国際日本学部など) | 現代の国語、言語文化(漢文の独立問題なし) | 60分・150点 |
| 全学部統一入試 | 現代の国語、言語文化(漢文を除く) | 60分・1科目100点 |
| 共通テスト利用入試 | 共通テストの『国語』 | 200点(法学部の例) |
注目したいのは試験時間です。
学部別入試の国語は60分で、その中に現代文と古文が入ります。
古文にかけられる時間は20分前後しかありません。
「読めば分かる」では間に合わず、単語と文法を反射で処理できる状態が要ります。
配点の重さも見てください。
学部別入試は3教科でおおむね300点前後、そのうち国語が100点から150点です。
古文が国語の半分を占めるなら、合否に対する影響は全体の15%から25%に及びます。
明治大学の古文で問われること
大曽根校で明治大学の過去問を生徒と見ていて、繰り返し出てくる要素は次の3つです。
- 主語の判定。誰が誰に何をしたのかを、敬語と助詞から追う問題
- 和歌の解釈。掛詞や比喩を含む歌の内容を、前後の文脈と結びつける問題
- 文法の識別。「なり」「る・らる」などが、どの意味で使われているかを問う問題
いずれも、単語の意味を知っているだけでは解けません。
文法の知識を読解の中で使えるかが問われています。
ここが「単語帳は一周したのに点が伸びない」という相談の正体です。
古文を仕上げる3段階と参考書
大曽根校では、古文を次の順番で進めています。
飛ばさず、前の段階が終わってから次に進んでください。
| 段階 | 目的 | 使う参考書 |
|---|---|---|
| 1. 単語 | 頻出語を、複数の意味とセットで覚える | 読んで見て覚える重要古文単語315 |
| 2. 文法 | 助動詞・敬語を識別できるようにする | 富井の古典文法をはじめからていねいに |
| 3. 読解演習 | 難関私大の分量と設問形式に慣れる | 首都圏「難関」私大古文演習 |
1. 単語:読んで見て覚える重要古文単語315
古文単語は現代語と形が同じで意味が違う語が多く、意味を知らないまま読むと逆の解釈をしてしまいます。
この単語帳は語源や背景の説明が付いているため、意味を丸暗記するより定着しやすい作りです。
使い方は次のとおりです。
- 10語ずつ、意味を隠して自分でテストする
- 50語まで進んだら、そこまでを通しでテストする
- 100語まで進んだら、また通しでテストする
- 間違えた語だけを別に書き出し、翌日にもう一度テストする
「読む」ではなく「テストする」が要点です。
眺めるだけでは、試験中に意味が出てくる速さまで届きません。
2. 文法:富井の古典文法をはじめからていねいに
古典文法を、用語の説明から順に理解できる講義系の参考書です。
学校の文法プリントで挫折した生徒でも、ここからなら入れます。
ただし、この1冊は説明が中心で演習量が足りません。
読んだ単元について、必ず別の問題集で識別問題を解いてください。
読んで理解した文法は、問題を解いて初めて使える知識になります。
3. 読解演習:首都圏「難関」私大古文演習
難関私大の入試問題を集めた問題集です。
設問の作りが明治大学をはじめとする難関私大に近く、単語と文法を仕上げた後の総仕上げに向いています。
難易度が高いので、単語と文法が終わっていない段階で手を出すと、答え合わせだけで終わります。
1と2を先に終えてください。
演習では、解いた後に本文全体を自分で現代語訳し、主語を全部書き込む作業まで行うと、次の文章での読む速さが変わります。
学年別の進め方
| 学年 | 古文で取り組むこと |
|---|---|
| 高1・高2 | 単語帳を1冊終える。学校の古典の授業で扱った文章の文法を、その週のうちに復習する |
| 高3の春〜夏 | 文法を1冊仕上げ、識別問題を解けるようにする。夏の終わりに単語と文法が完成している状態を目指す |
| 高3の秋 | 読解演習に入る。1文章ごとに現代語訳と主語の書き込みまでやる |
| 高3の冬 | 明治大学の過去問。60分の中で古文に何分使うかを決めて解く |
私立文系の受験生は英語に時間を取られがちですが、古文は範囲が狭く、仕上げるまでの期間が短い科目です。
英語より先に古文の単語と文法を終わらせておくと、直前期に英語へ時間を寄せられます。
よくある質問
明治大学の入試で漢文の対策は必要ですか
学部別入試と全学部統一入試の国語は、出題範囲に「漢文を除く」または「漢文の独立問題は出題しない」と注記されています。
漢文だけの大問を想定した対策は不要です。
ただし共通テスト利用入試を併願する場合は、共通テストの『国語』に漢文が含まれるため対策が要ります。
明治大学の古文はいつから始めればよいですか
高3の夏の終わりに単語と文法が完成している状態を逆算すると、遅くとも高3の春には単語帳に着手したい計算になります。
高1・高2のうちに単語帳を1冊終えておけば、高3は文法と読解に専念できます。
古文単語は何周すれば覚えられますか
周回数より、テスト形式で確認した回数で決まります。
10語ごと、50語ごと、100語ごとに自分でテストし、間違えた語を翌日にもう一度確認する形なら、1周目の途中から定着が始まります。
眺めるだけの周回は、何周しても試験中に意味が出てきません。
まとめ
- 明治大学の学部別入試の国語は「言語文化」を含み、古文は必要。漢文の独立問題は出ない
- 文学部だけは古典探究まで範囲に入り、古典の比重が重い
- 国語は60分。古文にかけられるのは20分前後で、単語と文法の反射速度が要る
- 単語、文法、読解演習の順に進める。順番を飛ばすと演習が答え合わせで終わる
武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望学部の出題範囲を確認したうえで、古文の単語・文法・読解をいつまでに終えるかの計画を一緒に作ります。
古文に手をつけられていない状態からでも組み直せます。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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