「名古屋大学の農学部に行きたいが、どの科目にどれだけ時間を使えばいいのか分からない」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、理系の高2・高3生から出る質問です。
この記事では、名古屋大学農学部の学科構成、共通テストと個別学力検査の配点、合格者がどのくらい取っているのかを、大学が公表している要項の数字だけで整理します。
そのうえで、大曽根校で農学部志望の生徒に伝えている勉強の順番を書きます。
名古屋市北区の大曽根校で理系を担当している校舎長がまとめました。
読み終えたときには、自分がどの科目に時間を寄せるべきかが決まっている状態を目指します。
名古屋大学農学部は3学科あります
名古屋大学農学部は、生物環境科学科・資源生物科学科・応用生命科学科の3学科で構成されています。
令和8年度の募集人員は次のとおりです。
| 学科 | 一般選抜 前期日程 | 学校推薦型選抜 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 生物環境科学科 | 27名 | 8名 | 35名 |
| 資源生物科学科 | 43名 | 12名 | 55名 |
| 応用生命科学科 | 66名 | 14名 | 80名 |
| 農学部 計 | 136名 | 34名 | 170名 |
生物環境科学科は生態学・土壌学・森林科学など、資源生物科学科は動植物の生理や機能とゲノム、応用生命科学科は有機化学・生物化学・分子生物学を基盤にした生命現象の理解が中心です。
同じ農学部でも学ぶ内容がはっきり分かれるので、志望理由を書くときは学科まで見てください。
配点は理科と数学に大きく寄っています
前期日程は共通テスト950点と個別学力検査1550点の合計2500点で判定します。
教科別に合計すると、重さの差がはっきり出ます。
| 教科 | 共通テスト | 個別学力検査 | 合計 | 全体に占める割合 |
|---|---|---|---|---|
| 理科 | 200点 | 600点 | 800点 | 32% |
| 数学 | 200点 | 400点 | 600点 | 24% |
| 外国語 | 200点 | 400点 | 600点 | 24% |
| 国語 | 200点 | 150点 | 350点 | 14% |
| 地理歴史・公民 | 100点 | ― | 100点 | 4% |
| 情報 | 50点 | ― | 50点 | 2% |
| 合計 | 950点 | 1550点 | 2500点 | 100% |
理科・数学・外国語の3教科で2000点、全体の80%を占めます。
ここに国語を足すと2350点、94%です。
まんべんなく進めるより、理科と数学に時間を寄せたほうが合計点は上がります。
一方で、地歴公民と情報を捨てていいという意味ではありません。
合わせて150点あり、この2つは共通テストだけで完結するので、対策の費用対効果はむしろ高い部類です。
共通テストと個別学力検査の中身
共通テストは6教科8科目です。
国語、地理歴史・公民から1科目、数学は『数学Ⅰ,数学A』と『数学Ⅱ,数学B,数学C』、理科は物理・化学・生物・地学から2科目、外国語、情報Ⅰという構成になっています。
個別学力検査は2月25日・26日に行われ、次の4教科が課されます。
- 国語150点:現代の国語・言語文化(古文、漢文を除く)・論理国語・文学国語の範囲です。古文と漢文が出ないのは、理系志望にとって大きな意味があります
- 数学400点:数学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・A・B・Cが範囲です
- 理科600点:物理基礎・物理、化学基礎・化学、生物基礎・生物から2科目を選びます。地学は個別学力検査では選べません
- 外国語400点:英語のみで、英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲと論理・表現Ⅰ〜Ⅲの6科目をあわせて出題されます
共通テストは2027年1月16日(土)・17日(日)に実施されます(大学入試センター 令和9年度試験情報)。
理科で地学を使えるのは共通テストまで、という点は志望校を決める段階で確認しておいてください。
合格者はどのくらい取っているのか
令和7年度の一般選抜前期日程の合格者成績です。
得点率で公表されています。
| 学科 | 共通テスト(950点) | 個別学力検査(1550点) | 総合の最低 | 総合の平均 | 総合の最高 |
|---|---|---|---|---|---|
| 生物環境科学科 | 80.94% | 60.83% | 64.40% | 68.47% | 75.04% |
| 資源生物科学科 | 80.50% | 60.55% | 64.08% | 68.13% | 80.32% |
| 応用生命科学科 | 81.45% | 61.57% | 65.68% | 69.13% | 80.92% |
出典:名古屋大学 令和8年度入学者選抜要項(合格者成績は高得点者選抜を除き、第2・第3志望学科の合格者を含みます)
この表からわかることは2つです。
- 共通テストは8割、個別学力検査は6割が目安です。名古屋大学というと9割必要に思われがちですが、農学部の個別学力検査は6割前後で合格者の平均に届いています
- 総合の最低得点率は3学科とも64%から66%です。満点を狙う試験ではなく、取れる問題を確実に取る試験だと考えてください
個別学力検査で6割ということは、逆に言えば4割は落としてよいということです。
難問を追いかけるより、標準問題の取りこぼしを減らすほうが効きます。
第3志望まで書ける仕組みと高得点者選抜
農学部には、他学部にはない2つの仕組みがあります。
1つ目は、第3志望学科までの志願が認められていることです。
第1志望の学科で届かなかった場合でも、第2・第3志望の学科で合格する可能性が残ります。
実際、公表されている合格者成績にも第2・第3志望の合格者が含まれています。
2つ目は高得点者選抜です。
農学部では、第1志望学科に限り、各学科の前期日程募集人員の20%を限度として、共通テストの成績にかかわらず個別学力検査の成績によって選抜が行われます。
共通テストで思うように取れなかった場合でも、個別学力検査で高得点を取れば拾われる枠がある、ということです。
ただしこれは第1志望学科にしか適用されません。
志望順位の付け方は、出願前に落ち着いて決めてください。
大曽根校が農学部志望に伝えている勉強の順番
| 時期 | やること |
|---|---|
| 高1〜高2の前半 | 英単語・英文法、数学Ⅰ・A・Ⅱ・B・Cの基礎問題集を1冊ずつ終える |
| 高2の後半 | 理科2科目を立ち上げる。個別学力検査で使う2科目を決めて、基礎問題集に入る |
| 高3の春 | 数学Ⅲを終える。英語は長文演習に移る |
| 高3の夏 | 理科の標準レベルを終え、過去問を1年分解いて必要な到達点を測る |
| 高3の秋 | 過去問と分野別対策。共通テストの地歴公民と情報の対策を開始する |
| 高3の冬 | 共通テストの得点率を上げ、終了後は個別学力検査の過去問へ |
農学部志望でつまずきやすいのは、理科2科目の立ち上げが遅れることです。
個別学力検査で600点を占める教科を高3の夏から始めると、演習の量が足りません。
高2の後半には2科目とも基礎問題集に入っている状態を目標にしてください。
もう1つは国語です。
個別学力検査の国語150点は古文・漢文が出ないため、現代文だけで対策が完結します。
配点は小さく見えますが、対策の負担が軽い割に差が付く科目なので、高3の秋に週1本のペースで演習を入れておくと安定します。
よくある質問
名古屋大学農学部は共通テストと二次試験のどちらが重要ですか
配点では個別学力検査のほうが重く、共通テスト950点に対して個別学力検査は1550点です。
ただし令和7年度の合格者は共通テストで8割前後、個別学力検査で6割前後を取っています。
どちらか一方に寄せるのではなく、共通テストで8割を確保したうえで個別学力検査の理科と数学を伸ばす形が現実的です。
名古屋大学農学部の理科は地学を選べますか
共通テストでは物理・化学・生物・地学から2科目を選べますが、個別学力検査で選べるのは物理・化学・生物の3科目です。
地学だけで受験することはできないため、科目選択の段階で確認してください。
名古屋大学農学部は第2志望・第3志望の学科を書いたほうがよいですか
農学部では第3志望学科までの志願が認められており、公表されている合格者成績にも第2・第3志望の合格者が含まれています。
ただし高得点者選抜は第1志望学科にしか適用されません。
学びたい内容と合格可能性の両方を見て、出願前に順位を決めてください。
まとめ
- 名古屋大学農学部は生物環境科学科・資源生物科学科・応用生命科学科の3学科で、令和8年度の前期日程の募集人員は136名です
- 配点は理科800点・数学600点・外国語600点で、この3教科が全体の80%を占めます
- 令和7年度の合格者は共通テストで約8割、個別学力検査で約6割です。満点ではなく取りこぼしを減らす試験です
- 第3志望学科まで志願でき、第1志望学科には個別学力検査の高得点者選抜があります
名古屋大学農学部を目指す高校生と保護者の方は、武田塾大曽根校の無料受験相談で、配点の重い理科と数学から逆算した参考書の順番と、いつまでに何を終えるかの計画を一緒に決めます。
理科の2科目をどう選ぶかの段階からご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
名古屋市北区・大曽根駅の予備校・個別指導塾|武田塾大曽根校
〒462-0810 愛知県名古屋市北区山田1丁目4-30 ファーストヒビノビル2F・4F
地下鉄名城線・JR中央線・名鉄瀬戸線 大曽根駅 徒歩1分
TEL:052-982-6603(受付 13:30〜22:00、日曜休)
Mail:ozone@takeda.tv