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名古屋大学法学部の配点と小論文対策|大曽根校が解説

「文系なのに数学が必要と聞いた」「小論文はどう対策すればいいのか分からない」。
名古屋大学の法学部を志望する高校生から、武田塾大曽根校の受験相談でよく出る2つの不安です。

この記事では、名古屋大学法学部の前期日程の配点、個別学力検査で数学と小論文が課される理由、試験時間、合格最低点、そして募集人員の3割を占める学校推薦型選抜の仕組みまでを、公式の選抜要項と入試結果から整理します。
数字はすべて公式資料の引用です。
大曽根校の校舎長がまとめました。

読み終えたときに、「数学と小論文にいつからどれだけ時間を使うか」を自分で決められる状態になることを目指します。

結論:法学部の個別学力検査は数学・外国語・小論文の3科目

名古屋大学法学部の前期日程は、共通テスト950点と個別学力検査600点の合計1,550点です。
個別学力検査は数学200点、外国語200点、小論文200点の3科目で、国語と地歴の試験はありません。
文系学部でありながら個別学力検査に国語がなく、代わりに数学と小論文が同じ200点ずつ課されるのが、この学部の入試の特徴です。

前期日程の配点

令和9年度の一般選抜前期日程の配点です。
法学部に後期日程はありません。
2段階選抜も実施しません。

教科 共通テスト 個別学力検査 合計
国語 200 ― 200
地歴・公民 200 ― 200
数学 200 200 400
理科 100 ― 100
外国語 200 200 400
情報 50 ― 50
小論文 ― 200 200
小計 950 600 1,550

共通テストは6教科8科目または7教科8科目です。
地歴・公民は2科目分の200点で、理科は基礎科目100点。
情報Ⅰが50点入ります。
総配点1,550点のうち共通テストが950点で、全体の61%を占めます。
名古屋大学の理系学部と比べると、共通テストの比重がはっきり大きい学部です。

出典:名古屋大学 令和9年度入学者選抜要項

なぜ数学と小論文が課されるのか

選抜要項の「選抜の基本方針」に、大学側の意図がはっきり書かれています。
要約すると次のとおりです。

  • 幅広い基礎学力を、共通テスト950点で評価する
  • 法律学を学ぶうえで重要になる論理的思考を発展させるために必要な学力を、数学200点で評価する
  • グローバル化社会の問題解決に寄与するために必要な意欲や能力を、外国語200点と小論文200点で評価する

小論文は「高等学校の地理歴史、公民の学習を前提とする」と明記されています。
つまり作文力の試験ではありません。
高校で学ぶ地歴・公民の知識を土台に、論理を組み立てて書く試験です。
共通テストの地歴・公民対策が、そのまま小論文の土台になります。
この2つを別々の勉強だと考えないでください。

数学が課される理由も、要項に「論理的思考」と書かれています。
私立文系の受験に切り替えて数学を捨てると、名古屋大学法学部の選択肢は消えます。
高2の段階でこの判断をする受験生が多いので、進路を決める前に配点を見ておいてください。

個別学力検査の範囲と試験時間

個別学力検査の数学は、数学Ⅰ・数学Ⅱ・数学Aが全範囲、数学Bは「数列」、数学Cは「ベクトル」から出題されます。
数学Ⅲは範囲に含まれません。
理系学部の数学とは求められる深さが違います。
試験室では公式集が配付されます。

試験時間は次のとおりです(令和8年度一般選抜学生募集要項)。

日程 教科 時間
1日目 外国語 10:00〜11:45 105分
1日目 小論文 13:45〜15:15 90分
2日目 数学 10:00〜11:30 90分

数学は90分です。
理系学部の150分と比べると短く、1問にかけられる時間が限られます。
難問を粘って解く力より、標準的な問題を速く正確に処理する力が問われる時間設定です。

小論文も90分。
時間内に構成を決めて書き切る練習が必要です。
書く練習を始めるのは高3の秋で間に合いますが、材料になる地歴・公民の知識は高2から積み上げてください。

合格最低点と倍率

令和8年度の前期日程の結果です。

項目 法学部
満点 1,550
合格最高点 1,292
合格最低点 1,068(得点率68.9%)
合格者の平均点 1,117.99(得点率72.1%)

出典:令和8年度 合格最高・最低点及び合格者の平均点一覧

志願状況は、前期日程が募集105名に対して志願271名、受験230名、合格109名でした。
志願倍率は約2.6倍です(令和8年度 志願者数等一覧)。

合格最低点は7割弱です。
共通テストが全体の61%を占める配点なので、共通テストで7割5分前後を確保できていれば、個別学力検査で大きく崩さない限り射程に入ります。
逆に共通テストで6割台にとどまると、個別600点で挽回するのは容易ではありません。
優先順位は明確です。

学校推薦型選抜が募集人員の3割を占める

法学部の入学定員150名のうち、45名が学校推薦型選抜の枠です。
全体の3割にあたります。
名古屋大学の学部のなかでも大きな比率です。

選抜方法 募集人員
一般選抜 前期日程 105名
学校推薦型選抜(共通テストを課す) 45名
合計(入学定員) 150名

法学部の学校推薦型選抜は共通テストを課す方式です。
要項によると、提出書類と共通テストの成績により総合的に選考して合格者を決定し、書類選考の結果で合格とならなかった者のなかから面接選考の受験有資格者を決めるという二段構えになっています。
共通テストの得点が推薦でも効くということです。

令和8年度は募集45名に対して志願164名、合格45名でした。
校内での推薦を得る必要がありますが、共通テスト対策は一般選抜と共通です。
学校の成績を落とさずに共通テストの完成度を上げておけば、両方の選択肢を持てます。

校地は東山、大曽根から名城線1本

法学部の校地は東山にあります。
所在地は名古屋市千種区不老町で、地下鉄名城線の名古屋大学駅を降りてすぐです。
大曽根駅も名城線なので、乗り換えなしで行けます(名古屋大学 交通アクセス)。

法学部は学部の様子が外から見えにくい学部です。
大学の講義公開やオープンキャンパスで実際の授業の雰囲気を見ておくと、志望理由が具体的になります。

大曽根校で伝えている勉強の順番

時期 やること
高1 英単語・英文法・数学ⅠAの基礎問題集を1冊ずつ終える
高2 数学ⅡBCの基礎を終える。地歴・公民の選択科目を決めて通史を1周する
高3の春 英語と数学の標準レベルへ。共通テストの目標得点を配点から逆算する
高3の夏 過去問を1年分解いて到達度を測る。地歴・公民の演習量を増やす
高3の秋 共通テストの演習を本格化。小論文の書く練習をここから始める
高3の冬 共通テストの得点率を上げ、終了後は個別学力検査の過去問と小論文の添削へ

法学部志望で失敗しやすいのは、数学を先に捨ててしまうことと、小論文を直前まで放置することの2つです。
数学は個別学力検査でも共通テストでも合計400点あります。
小論文は書く練習こそ秋からで間に合いますが、材料になる地歴・公民の知識は高2から積み上がっているかどうかで差がつきます。

よくある質問

名古屋大学法学部は数学なしで受験できますか

できません。
共通テストで数学200点、個別学力検査でも数学200点が課されます。
合計400点で、総配点1,550点の約26%です。
要項でも、法律学を学ぶうえで重要になる論理的思考を評価するために数学を課すと説明されています。

名古屋大学法学部の小論文はどんな対策が必要ですか

小論文は「高等学校の地理歴史、公民の学習を前提とする」と要項に書かれています。
高校で学ぶ地歴・公民の知識を使って論を立てる試験なので、共通テストの地歴・公民対策がそのまま土台になります。
試験時間は90分です。
書く練習は高3の秋から始めれば間に合います。

合格最低点は何割くらいですか

令和8年度の前期日程は、満点1,550点に対して合格最低点1,068点でした。
得点率にすると68.9%です。
合格者の平均点は1,117.99点で72.1%でした。
共通テストが総配点の61%を占めるため、共通テストの完成度が結果を大きく左右します。

まとめ

  • 法学部の前期日程は共通テスト950点+個別学力検査600点の1,550点満点。後期日程と2段階選抜はない
  • 個別学力検査は数学200点・外国語200点・小論文200点の3科目。国語と地歴の試験はない
  • 数学は論理的思考を、小論文は地歴・公民の学習を前提とした思考力を測るために課されている
  • 令和8年度の合格最低点は1,068点で得点率68.9%。共通テストが全体の61%を占める
  • 入学定員150名のうち45名が学校推薦型選抜。共通テストを課す方式で、書類選考と共通テストの成績で合格者が決まる

武田塾大曽根校の無料受験相談では、法学部の配点表を一緒に開いて、共通テストの目標点、数学をいつまでにどこまで仕上げるか、小論文の準備をいつ始めるかを具体的に決めます。
数学を続けるかどうかで迷っている高1・高2生の相談も歓迎します。

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