ブログ

愛知大学の入試方式と配点|数学が得意な文系の狙い方

「数学は得意だけど文系に進みたい」「私立大学の入試は英語・国語・社会の3教科だと思っていた」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、高2・高3の文系生からよく出る話です。

愛知大学の一般入試には、数学を200点に換算する方式があります。
数学が得意な文系受験生や、理系から文転した受験生にとっては、同じ学力でも合格しやすくなる仕組みです。

この記事では、愛知大学の一般入試の方式と配点、2科目方式の対象学部、前年度の合格最低点を、大学が公表している資料の数字だけで整理します。
名古屋市北区の大曽根校の校舎長がまとめました。

愛知大学の一般入試は、スタンダード方式が土台になります

結論から書きます。
愛知大学の一般入試は、3教科3科目のスタンダード方式が基本で、そのほかの方式はスタンダード方式で受けた同じ答案を別の配点で採点し直す仕組みです。
共通テスト併用方式、最高得点重視方式、2科目方式は、いずれもスタンダード方式への出願が必須で、単独では出願できません。

つまり、1日試験を受けるだけで、同じ答案を複数の配点で判定してもらえるということです。
得意科目が偏っている受験生ほど、この仕組みは効きます。

一般入試の方式と配点

方式 配点の内訳 満点
スタンダード方式 外国語100+国語100+選択1科目100 300点
共通テスト併用方式 独自試験の最高得点1科目を200点に換算+共通テストの高得点3教科3科目(各100点) 500点
最高得点重視方式 独自試験3科目のうち最高得点科目を300点に換算+残り2科目(各100点) 500点
2科目方式(数学重視型) 数学を200点に換算+外国語か国語の高得点1科目100点 300点
2科目方式(英語重視型) 外国語を200点に換算+国語か選択科目の高得点1科目100点 300点
理系スタンダード方式 外国語100+数学100 200点

出典:愛知大学 WEB CAMPUS 入試方式

スタンダード方式は2月1日・2日・5日・6日の4日間実施され、試験日ごとに複数の学部・学科・コースと併願できます。
理系スタンダード方式と理系共通テスト併用方式は社会情報学部を対象に2月1日のみ実施され、同じ日のスタンダード方式などとの併用受験はできません。

数学が得意な文系に効く2科目方式(数学重視型)

2科目方式の数学重視型は、スタンダード方式で受けた3教科3科目のうち、数学を200点に換算し、外国語か国語の高得点1科目を100点として合計300点で判定する方式です。
出願時に数学を選択科目に指定しておくことが条件になります。

対象は次の学部・学科・コースです。

学部 学科・コース
経済学部 経済学科
経営学部 経営学科/会計ファイナンス学科
社会情報学部 社会情報学科(2027年4月開設予定)
文学部 人文社会学科 心理学科
地域政策学部 地域政策学科 食農環境コース

英語重視型は文学部人文社会学科の英語圏文化コース(欧米言語文化コースから名称変更)が対象で、2027年度に新しく設けられた区分です。

前年度の合格最低点を見ると難易度が分かります

2科目方式(数学重視型)の前年度の入試結果です。
合格最低点は300点満点での数字です。

学部・学科 志願者数 受験者数 合格者数 倍率 合格最低得点率 合格最低点
経済学部 経済学科 348名 333名 52名 6.4倍 68.3% 205点
経営学部 経営学科 154名 145名 22名 6.6倍 70.3% 211点
経営学部 会計ファイナンス学科 166名 165名 17名 9.7倍 72.3% 217点
文学部 心理学科 21名 17名 6名 2.8倍 60.3% 181点
地域政策学部 食農環境コース 26名 26名 12名 2.2倍 55.7% 167点

同じ前年度のスタンダード方式(300点満点)と比べると、方式の性格の違いが見えます。

学部・学科 スタンダード方式の合格最低点 2科目方式 数学重視型の合格最低点
経済学部 経済学科 196点(65.3%) 205点(68.3%)
経営学部 経営学科 199点(66.3%) 211点(70.3%)
経営学部 会計ファイナンス学科 190点(63.3%) 217点(72.3%)
文学部 心理学科 180点(60.0%) 181点(60.3%)
地域政策学部 食農環境コース 165点(55.0%) 167点(55.7%)

出典:愛知大学 WEB CAMPUS 入試方式に掲載の各方式PDF

数学重視型の合格最低点は、スタンダード方式より高く出ています。
数学が200点に換算されるので、数学で高得点を取った受験生が集まるためです。
「数学が少しできる」程度では、この方式で有利にはなりません。
数学で8割以上を安定して取れる状態が前提だと考えてください。

一方で、文学部心理学科と地域政策学部食農環境コースは、スタンダード方式との差が1点前後です。
募集人員が少なく倍率も低いので、数学が武器になる受験生には狙いやすい区分と言えます。

出題範囲と選択科目のルール

方式を選ぶ前に、出題範囲を確認してください。

  • 外国語:英語コミュニケーションⅠ〜Ⅲと論理・表現Ⅰ〜Ⅲ(リスニングを除く)。試験時間80分
  • 国語:現代の国語・言語文化・論理国語・古典探究。古文と漢文はどちらか一方を試験当日に選びます。試験時間80分
  • 選択1科目:「歴史総合,日本史探究」「歴史総合,世界史探究」「地理総合,地理探究」「公共,政治・経済」「数学Ⅰ,数学Ⅱ,数学A(図形の性質、場合の数と確率)」の5科目から、出願時に1科目を選びます。試験時間60分

注意点が2つあります。

  1. 数学の範囲に数学Bは含まれません。数学Ⅰ・数学Ⅱと、数学Aの「図形の性質」「場合の数と確率」だけです。文系の受験生にとって、対策の負担は思ったより軽く済みます
  2. 「地理総合,地理探究」と「公共,政治・経済」は2月1日と2月5日のみの実施です。この2科目で受験する場合、受験できる日が2日に限られます

古文と漢文をどちらか選べる点も、国語が苦手な受験生には効きます。
得意なほうに絞って対策できるからです。

校舎の場所は4年間の通学時間になります

愛知大学の校舎は3か所です。
所在地は大学公式の交通アクセスの記載です。

校舎 所在地 最寄り
名古屋 名古屋市中村区平池町4-60-6 名古屋駅から徒歩約10分
豊橋 愛知県豊橋市町畑町1-1 豊橋鉄道渥美線「愛知大学前」駅に隣接
車道 名古屋市東区筒井2丁目10-31 地下鉄桜通線「車道」駅1番出口から徒歩約2分

出典:愛知大学 交通アクセス

学部によって通う校舎が変わります。
大曽根から通う場合、名古屋校舎と豊橋校舎では通学時間がまったく違います。
志望学部を決める前に、その学部がどの校舎で学ぶのかを大学公式の校舎案内で必ず確認してください。

大曽根校が伝えている準備の順番

時期 やること
高2まで 英単語・英文法を1冊ずつ終える。数学で受けるなら数学Ⅰ・Ⅱ・Aの基礎問題集を終える
高3の春 選択科目を確定させる。数学で受けるか社会で受けるかを、模試の得点で比べて決める
高3の夏 英語の長文演習と、選択科目の標準レベルを終える。国語は古文か漢文のどちらで受けるかを決める
高3の秋 過去問に入る。スタンダード方式で受けたうえで、どの併用方式に出すかを組み立てる
高3の冬 出願する試験日と併願の組み合わせを確定させる

出願の組み立ては、勉強と同じくらい合否に効きます。
スタンダード方式で1日受けたうえで、同じ日の2科目方式や最高得点重視方式に併願すると、同じ答案で複数回の判定を受けられます。
得意科目が1つはっきりしている受験生ほど、この組み方が有利になります。

愛知大学の偏差値をリサーチの記事も、志望校を比べるときの材料にしてください。

よくある質問

愛知大学の2科目方式は単独で出願できますか

できません。
2科目方式は、同じ試験日・同じ学部学科コースへスタンダード方式で出願していることが条件です。
共通テスト併用方式と最高得点重視方式も同じ条件です。
スタンダード方式で3教科3科目を受験できなかった場合は受験不成立になります。

愛知大学の数学はどこまで出ますか

出題範囲は数学Ⅰ、数学Ⅱ、数学A(図形の性質、場合の数と確率)です。
数学Bと数学Ⅲは含まれません。
文系の受験生でも、この範囲に絞って仕上げれば数学重視型で戦えます。

数学が得意な文系はどの方式を選ぶとよいですか

まずスタンダード方式に数学を選択科目として出願し、同じ日の2科目方式(数学重視型)に併願する形が基本です。
ただし数学重視型の合格最低点はスタンダード方式より高く出ています。
数学で8割前後を安定して取れるかどうかを、模試の得点で確かめてから決めてください。

まとめ

  • 愛知大学の一般入試はスタンダード方式(3教科3科目・300点満点)が土台で、他の方式はそこに併願する形です
  • 2科目方式(数学重視型)は数学を200点に換算します。対象は経済・経営・社会情報・文学部心理・地域政策の食農環境コースです
  • 数学重視型の合格最低点はスタンダード方式より高く出ています。数学が武器と言えるレベルかを模試で確かめてください
  • 数学の範囲は数学Ⅰ・Ⅱ・A(図形の性質、場合の数と確率)まで。数学Bは出ません

愛知大学を志望する高校生と保護者の方は、武田塾大曽根校の無料受験相談で、模試の得点から数学で受けるか社会で受けるかを一緒に判断し、出願する方式の組み合わせと、そこから逆算した参考書の順番を決めます。
志望学部がまだ絞れていない段階でもご相談ください。

大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ

入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。

  • 合格までに必要な参考書と、やる順番
  • いつまでに何を終えるかの学習計画
  • 今の勉強法で直すべき点

無料受験相談を予約する(フォーム)

名古屋市北区・大曽根駅の予備校・個別指導塾|武田塾大曽根校
〒462-0810 愛知県名古屋市北区山田1丁目4-30 ファーストヒビノビル2F・4F
地下鉄名城線・JR中央線・名鉄瀬戸線 大曽根駅 徒歩1分
TEL:052-982-6603(受付 13:30〜22:00、日曜休)
Mail:ozone@takeda.tv

関連記事

NoImage

愛知大学の一般選抜には、スタンダード方式・共通テスト併用方式・最高得点重視方式・2科目方式・共通テスト利用入試があります。学部や方式によって倍率は1倍台から8倍台まで開きます。つまり「愛知大学は難しい ..

愛知の経済学部6大学を比較|学科と学びの違いを大曽根校が解説

今回は愛知県内の主要大学での「経済学部」比較を行います!名大、名市大、南山、愛大、名城、中京の特色を紹介!

愛知の法学部4大学を比較|学びとコースの違いを大曽根校が解説

法学部が大学別にどんな特色があるのか紹介します!

NoImage

高校1年生の秋になると、文理選択の希望調査が配られます。「理系のほうが就職に強いらしい」「文系だと稼げないのでは」。武田塾大曽根校の受験相談でも、この不安から相談が始まることがよくあります。 この記事 ..