瑞陵高校には普通科・食物科・理数科の3つの学科があり、学科によって合否の決まり方が違います。
普通科と理数科は当日の学力検査を2倍にする方式、食物科は1.5倍にする方式です。
「瑞陵に行きたいけれど、内申がどれくらい必要か分からない」。
武田塾大曽根校の受験相談で、中学生と保護者の方からよく出る質問です。
答えは学科によって変わります。
この記事では、愛知県教育委員会と学校が公表している資料をもとに、瑞陵高校の入試のしくみと、そこから逆算した勉強の進め方を整理します。
中学生の受験相談と、入学後の高校生の指導の両方を見ている大曽根校の校舎長がまとめました。
瑞陵高校は3学科ある
瑞陵高校は名古屋市瑞穂区北原町にある愛知県立高校です。
設置学科は普通科、食物科、理数科の3つです(愛知県立瑞陵高等学校 学科紹介)。
食物科は県内の公立高校では珍しい学科で、調理や栄養に関する専門的な学びが用意されています。
理数科は理数系の科目に重点を置く学科です。
普通科とは学ぶ内容も入試の設計も違うので、志望する学科を早めに決めておく必要があります。
大曽根駅から瑞穂区へは地下鉄名城線でつながっています。
大曽根校にも瑞陵高校の生徒が通っています。
学科ごとに校内順位の決め方が違う
愛知県の一般選抜では、各高校が校内順位の決定方式を5つの中から選びます。
瑞陵高校の令和9年度入試での選択は次のとおりです。
| 学科 | 面接 | 校内順位の決定方式 |
|---|---|---|
| 普通科 | なし | Ⅴ(評定得点+学力検査合計得点×2) |
| 食物科 | なし | Ⅲ(評定得点+学力検査合計得点×1.5) |
| 理数科 | なし | Ⅴ(評定得点+学力検査合計得点×2) |
出典:令和9年度愛知県公立高等学校入学者選抜(全日制課程)一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について(愛知県教育委員会、2026年7月7日公表)
3学科とも面接は実施されません。
普通科と理数科は方式Ⅴで、310点満点のうち220点が当日の学力検査です。
食物科は方式Ⅲで、255点満点のうち165点が当日の学力検査になります。
どの学科でも当日点の比重のほうが大きい設計ですが、食物科は普通科より内申点の相対的な重みがやや大きいと言えます。
内申点と当日点の計算のしかた
愛知県の一般選抜で使われる2つの数値は、次のように決まります。
| 項目 | 計算のしかた | 満点 |
|---|---|---|
| 評定得点 | 調査書の「学習の記録」の評定合計を2倍する | 90点(5点×9教科×2) |
| 学力検査合計得点 | 国語・数学・社会・理科・外国語(英語)の合計 | 110点(22点×5教科) |
校内順位の決定方式は次の5つで、各高校がこの中から1つを選びます。
| 方式 | 計算式 | 満点 |
|---|---|---|
| Ⅰ | 評定得点+学力検査合計得点 | 200点 |
| Ⅱ | 評定得点×1.5+学力検査合計得点 | 245点 |
| Ⅲ | 評定得点+学力検査合計得点×1.5 | 255点 |
| Ⅳ | 評定得点×2+学力検査合計得点 | 290点 |
| Ⅴ | 評定得点+学力検査合計得点×2 | 310点 |
出典は前掲の愛知県教育委員会の資料です。
評定は9教科を5段階で評価したもので、副教科も同じ重さで入ります。
当日点を上げる進め方
普通科と理数科は当日点で7割が決まります。
対策の中心は5教科の学力検査です。
愛知県の公立高校入試は全校共通の問題で行われます。
難問を大量に解く力ではなく、標準的な問題を落とさない精度が求められます。
大曽根校で中学生に伝えている順番は次のとおりです。
- 中1・中2の内容の穴を先につぶす。とくに数学の関数と図形、英語の文法
- 教科書レベルの問題集を1冊、全問正解できるまで仕上げる。周回数ではなく正答率で判断する
- そのうえで入試形式の問題集に進む。時間を計り、見直しの時間を残す解き方を身につける
- 英語は聞き取りが含まれるので、音声を使った練習を週1回は入れる
過去問は中3の夏までに1年分を解いてみてください。
点を取るためではなく、解けない分野を早く知るためです。
中3の12月や1月に初めて解くと、見つかった弱点を埋める時間が残りません。
学年別に終えておくこと
当日点の比重が大きい入試なので、中3の1年間をどう使えるかで結果が変わります。
| 学年 | 終えておくこと | 判断の基準 |
|---|---|---|
| 中1 | 英語の単語と文法、数学の計算を学校の進度どおりに固める | 定期テストの範囲をテスト前でなくても解ける |
| 中2 | 中1・中2の全範囲を教科書レベルの問題集で解ける状態にする | 学年をまたいだ復習テストで8割 |
| 中3 前半 | 中3の内容を学校より先に終える。理科・社会の暗記分野に着手 | 参考書1冊を答えの理由まで説明できる |
| 中3 後半 | 入試形式の問題集と過去問。時間を計って解く | 5教科合計で目標点に届く回が出てくる |
内申点についてできることは3つです。
定期テストの範囲をテスト週間より前に一度終えておくこと、提出物を期限内に出すこと、通知表を受け取った日に上げたい教科の先生へ何が足りないかを聞きに行くことです。
評価の観点は教科ごとに決まっているので、担当の先生に直接聞くのが最短です。
入試の日程と選抜の種類
瑞陵高校を含む愛知県の公立高校には、推薦選抜と一般選抜があります。
日程は次のとおりです。
| 選抜 | 主な日程 |
|---|---|
| 推薦選抜 | 出願1月25日〜2月1日、面接2月4日、合格発表2月8日 |
| 一般選抜 | 出願2月8日〜2月16日、志願変更2月17日、学力検査2月24日、面接(実施校のみ)2月25日または26日、合格発表3月8日 |
出典:令和9年度愛知県公立高等学校入学者選抜実施日程について(愛知県教育委員会)。
日程は毎年公表されるので、受験する年度のものを確認してください。
推薦選抜の定員枠は普通科で10%から15%、専門学科で30%から45%です。
入学検査は面接で行われます。
一般選抜の入学検査は国語・数学・社会・理科・外国語で、英語には聞き取りが含まれます(愛知県公立高等学校 入学者選抜方法の概略、愛知県教育委員会)。
また、一般選抜では2校に志願した場合でも学力検査は1回です(愛知県公立高等学校入学者選抜)。
1回のテストで2校の合否が決まるため、当日に力を出し切る練習を秋のうちに積んでおく必要があります。
入学後の大学受験を見据えて
瑞陵高校に入ったあとに大曽根校へ相談に来る生徒から多いのは、「学校の課題で手一杯」「模試の判定は出るが、何をすればいいか分からない」という声です。
どちらも、学校の進度とは別に自分の計画を持つと解決します。
定期テストの範囲を大学受験用の参考書で先に押さえておくと、テスト前の勉強が「初めて学ぶ」から「確認する」に変わり、時間が半分で済みます。
中学生のうちにやっておくと効くのは、1週間の分量を自分で決めて日曜に自分でテストする習慣です。
高校入試の勉強と大学受験の勉強は、やり方の面で地続きです。
よくある質問
瑞陵高校は内申点と当日点のどちらを重視しますか
学科によって違います。
普通科と理数科は校内順位の決定方式Ⅴで、310点満点のうち220点が当日の学力検査で決まります。
食物科は方式Ⅲで、255点満点のうち165点が当日の学力検査です。
いずれも当日点の比重のほうが大きい設計ですが、食物科は内申点の相対的な重みがやや大きくなります。
瑞陵高校の一般選抜で面接はありますか
令和9年度入試では、普通科・食物科・理数科のいずれも面接は実施されません。
愛知県教育委員会が2026年7月7日に公表した一覧に記載されています。
面接の有無は各高校が選択するため、受験する年度の公表資料で必ず確認してください。
食物科や理数科は普通科と対策が変わりますか
一般選抜の学力検査は5教科共通なので、当日点の対策そのものは変わりません。
違うのは配点方式と、入学後に学ぶ内容です。
食物科は方式Ⅲなので内申点の重みが普通科より大きく、日々の定期テストと提出物の積み上げがより効きます。
学科の学びの内容は学校の公式サイトで確認してください。
まとめ
- 瑞陵高校は普通科・食物科・理数科の3学科。学科で校内順位の決定方式が違う
- 普通科と理数科は方式Ⅴ(310点満点)、食物科は方式Ⅲ(255点満点)。面接は3学科ともなし
- 評定得点は90点満点、学力検査合計得点は110点満点
- 中2までに中1・中2の穴を埋め、中3の1年間を演習に使える状態を作る
- 一般選抜は2校に志願しても学力検査は1回。当日に力を出す練習が要る
武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望する学科の配点方式といまの学力を照らし合わせて、どの教科から手をつけるか、どの問題集をいつまでに終えるかを一緒に決めます。
高校入学後の大学受験まで見据えた話もできますので、中学生と保護者の方はお気軽にご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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