旭丘高校の一般選抜は、当日の学力検査を2倍にして順位を決めます。
内申点で先に決まる入試ではありません。
だから合格までの計画は「中3の秋から詰め込む」ではなく、「中3の1年間を入試形式の演習にまるごと使える状態を、中2までに作る」という組み立てになります。
この記事は、名古屋市内で旭丘高校を目指す中学生と保護者の方に向けて、学年ごとに何を終えておくかを整理したものです。
武田塾大曽根校の校舎長が、中学生の受験相談と、入学後の旭丘高校生の指導の両方を見てきた経験からまとめました。
数字は愛知県教育委員会が公表している資料に基づいています。
旭丘高校の入試で決まる点の内訳
まず、何点が何で決まるのかを確認します。
愛知県の一般選抜では、評定得点と学力検査合計得点を組み合わせて校内順位を出します。
| 項目 | 決まり方 | 満点 |
|---|---|---|
| 評定得点 | 調査書の「学習の記録」の評定合計を2倍する | 90点(5点×9教科×2) |
| 学力検査合計得点 | 国語・数学・社会・理科・外国語(英語)の合計 | 110点(22点×5教科) |
旭丘高校が選んでいる校内順位の決定方式は、普通科が方式Ⅴ(評定得点+学力検査合計得点×2)、美術科が方式Ⅰ(評定得点+学力検査合計得点)です。
普通科・美術科ともに面接は実施されません(令和9年度一般選抜における各高等学校の面接実施の有無及び校内順位の決定方式について、愛知県教育委員会)。
普通科は方式Ⅴなので、310点満点のうち220点が当日の学力検査で決まります。
約7割です。
内申点で動かせる幅は90点分しかありません。
美術科は推薦選抜でも一般選抜でも、面接や学力検査に加えて特別検査が行われます(令和9年度愛知県公立高等学校入学者選抜実施日程について、愛知県教育委員会)。
普通科とは準備の中身がまったく違うので、志望する学科を早めに決めてください。
学校生活や年間行事は旭丘高校の公式サイトで確認できます。
学年別に何を終えるか
当日点で7割が決まる入試なので、逆算すると「中3の1年間をどう使えるか」が勝負になります。
大曽根校で中学生に示している目安です。
| 学年 | 終えておくこと | 判断の基準 |
|---|---|---|
| 中1 | 英語の単語と文法、数学の計算を学校の進度どおりに固める | 定期テストの範囲を、テスト前でなくても解ける |
| 中2 | 中1・中2の全範囲を、教科書レベルの問題集で解ける状態にする | 学年をまたいだ復習テストで8割 |
| 中3 前半 | 中3の内容を学校より先に終える。理科・社会の暗記分野に着手 | 参考書1冊を答えの理由まで説明できる |
| 中3 後半 | 入試形式の問題集と過去問。時間を計って解く | 5教科合計で目標点に届く回が出てくる |
順番のポイントは中2です。
中3の内容を中3で学び、入試対策も中3でやると、どちらも中途半端になります。
中2のうちに中1・中2の穴を埋め切っておくと、中3の1年間をまるごと演習に使えます。
大曽根校には、中2のうちに中3範囲まで終えて過去問に入る生徒もいます。
特別な才能が要る話ではなく、参考書を使って自分のペースで進めれば届く水準です。
当日点を上げるには早く過去問に触れる
学力検査の対策で最も効くのは、早い段階で入試問題に触れることです。
理由は単純で、どの問題が解けないかを早く知るほど、直す時間が長く残るからです。
中3の12月や1月に初めて過去問を解くと、そこで見つかった弱点を埋める時間がありません。
中3の夏までに一度解いておけば、秋の間に苦手分野へ戻れます。
愛知県の公立高校入試は全校共通の問題です。
難問を大量に解く力ではなく、標準的な問題を落とさない精度が問われます。
大曽根校で伝えている優先順位は次のとおりです。
- 中1・中2範囲の穴を先に埋める。とくに数学の関数と図形、英語の文法
- 教科書レベルの問題集を1冊、全問正解できるまで仕上げる。周回数ではなく正答率で判断する
- そのうえで入試形式の問題集に入り、時間配分と見直しの手順を作る
- 英語は聞き取りが含まれるので、音声を使った練習を週1回は入れる
内申点は3年間の積み上げで決まる
評定得点は9教科の評定を2倍したものです。
副教科も同じ重さで入ります。
当日点の比重が大きいとはいえ、90点分を捨てる理由はありません。
内申点で確実にできることは3つです。
- 定期テストの範囲を、テスト週間より前に一度終えておく。テスト前は確認だけにする
- 提出物を期限内に出す。提出物の内容より、出ていないことのほうが評価に響きます
- 通知表を受け取ったその日に、上げたい教科の先生に何が足りないかを聞きに行く
3つ目は当たり前に見えて、実行している中学生はほとんどいません。
評価の観点は教科ごとに決まっているので、担当の先生に聞くのが最短です。
入試の日程と流れ
愛知県の公立高校入試には、推薦選抜と一般選抜があります。
日程は次のとおりです。
| 選抜 | 主な日程 |
|---|---|
| 推薦選抜 | 出願1月25日〜2月1日、面接2月4日、合格発表2月8日 |
| 一般選抜 | 出願2月8日〜2月16日、志願変更2月17日、学力検査2月24日、面接(実施校のみ)2月25日または26日、合格発表3月8日 |
出典:令和9年度愛知県公立高等学校入学者選抜実施日程について(愛知県教育委員会)。
日程は毎年公表されるので、受験する年度のものを確認してください。
推薦選抜の定員枠は普通科で10%から15%、入学検査は面接です。
一般選抜の定員枠は推薦選抜等の合格者数を除いた人数で、入学検査は国語・数学・社会・理科・外国語(英語は聞き取りあり)です(愛知県公立高等学校 入学者選抜方法の概略、愛知県教育委員会)。
なお、一般選抜では2校に志願した場合でも学力検査は1回です(愛知県公立高等学校入学者選抜)。
1回のテストで2校の合否が決まるため、当日の1発勝負という性格が強くなっています。
だからこそ、当日に力を出し切る練習を秋のうちに積んでおく必要があります。
入学後を見据えて中学のうちにやること
旭丘高校は大学受験まで見ると、自由な校風が両刃になります。
学校が細かく管理しない分、自分で計画を立てられる生徒は伸び、指示待ちのままだと高2で差が開きます。
中学生のうちにやっておくと効くのは、勉強のやり方を自分で決める練習です。
具体的には次の2つです。
- 1週間の分量を自分で決めて、日曜に自分でテストする。できなかった分は翌週に回す
- 「わかった」で止めず「解ける」まで戻る。解説を読んで納得した問題は、翌日もう一度何も見ずに解く
この2つができていれば、旭丘高校に入ったあとの3年間も自分で回せます。
高校入試の勉強と大学受験の勉強は、やり方の面で地続きです。
よくある質問
旭丘高校は内申点と当日点のどちらを重視しますか
普通科は当日点です。
校内順位の決定方式Ⅴを選んでおり、学力検査合計得点を2倍して評定得点に足します。
310点満点のうち220点が当日の5教科で決まります。
美術科は方式Ⅰで、評定得点と学力検査合計得点を1対1で見ます。
旭丘高校を目指すには中学何年生から準備すればよいですか
中2の終わりまでに中1・中2の内容を解ける状態にしておくのが目安です。
当日点の比重が大きい入試なので、中3の1年間を入試形式の演習に使えるかどうかで仕上がりが変わります。
中3の夏に中1範囲を埋めている状態だと、演習量が足りなくなります。
過去問はいつから解き始めればよいですか
中3の夏までに1年分を時間を計って解いてみてください。
点を取るためではなく、どの分野が解けないかを知るためです。
早く知るほど、直す時間が長く残ります。
12月や1月に初めて解くと、弱点を埋める時間がありません。
まとめ
- 旭丘高校の普通科は方式Ⅴ。310点満点のうち220点が当日の学力検査で決まる
- 評定得点は90点満点、学力検査合計得点は110点満点。普通科・美術科とも面接はなし
- 中2までに中1・中2の穴を埋め、中3の1年間を演習に使える状態を作る
- 過去問は中3の夏までに1年分。早く弱点を知るほど直す時間が残る
- 一般選抜は2校に志願しても学力検査は1回。当日に力を出す練習が要る
武田塾大曽根校の無料受験相談では、いまの学力と旭丘高校の当日点重視の入試を照らし合わせて、どの教科から手をつけるか、どの問題集をいつまでに終えるかを一緒に決めます。
高校入学後の大学受験まで見据えた話もできますので、中学生と保護者の方はお気軽にご相談ください。
大学受験の勉強法でお悩みなら、武田塾大曽根校の無料受験相談へ
入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
名古屋市北区・大曽根駅の予備校・個別指導塾|武田塾大曽根校
〒462-0810 愛知県名古屋市北区山田1丁目4-30 ファーストヒビノビル2F・4F
地下鉄名城線・JR中央線・名鉄瀬戸線 大曽根駅 徒歩1分
TEL:052-982-6603(受付 13:30〜22:00、日曜休)
Mail:ozone@takeda.tv