【甘い話には裏がある！？】受験科目を絞る際の注意点について

受験科目を絞る際の注意点

こんにちは！
群馬県太田市の逆転合格専門個別指導塾「武田塾太田校」の鈴木です！

ところで、残り少ない時間で逆転合格を目指すための手段として、受験科目を絞るという選択肢があります。

この選択肢は、確かに有効です。
なぜなら、受験科目を絞ることで、一科目あたりに費やせる時間が増えるから。
一科目あたりに費やせる時間が増えれば、一科目あたりの完成度が上昇します。

一科目あたりの完成度が上昇すれば、標準的な問題の取りこぼしが減ったり、難問を拾うこともできるようになります。
つまり、高得点が狙えるようになるのです。

もちろん、条件は周りの受験生も同じであるため、ハイレベルな戦いになることは必至ですが、それでも受験科目を減らした方がトータルの負担は削減されます。
それゆえに、受験科目を絞ることは、逆転合格を目指す手段として有効であるといえるでしょう。

しかし、当然ながら注意点もあります。
もしそうじゃなかったら誰だって受験科目を絞りますもんね。

では、受験科目を絞るという選択肢にはどんな注意点があるのでしょうか？

【目次】

1.受験科目を絞る際の注意点について

　1-1.受験できる大学の選択肢が絞られる

　1-2.受験科目を絞っても一科目あたりの勉強時間が増えない恐れがある

2.受験科目を絞る際の注意点まとめ

1.受験科目を絞る際の注意点について

1-1.受験できる大学の選択肢が絞られる

受験科目を絞ると、それだけ受験できる大学の選択肢が減ってしまいます。

例えば国公立に関しては、7科目受験で受けられる大学の数よりも、3科目受験できる大学の数の方が圧倒的に少ないですよね。
また、私立大学に関しても、古文を使えるかどうかで受験できる大学の数が大きく変わります。

因みに、武田塾太田校のブログでは、過去に「入試科目を絞っても受験できる大学」についてまとめた記事を投稿しております。
あなたが目指している大学が、受験科目を絞っても受験できるかどうか確認することをオススメします。

⇒古文なしでも受験できるGMARCH・関関同立以上の大学

⇒3科目（数学なし）のみで入れる国公立大学10選【文系編】

⇒3科目（国語・社会なし）のみで入れる国公立大学【理系編】

1-2.受験科目を絞っても一科目あたりの勉強時間が増えない恐れがある

こちらは割と盲点なのではないでしょうか？

「いやいやwww受験科目が減ったら一科目あたりに費やせる時間が増えるってさっき言ってたじゃんwww」

確かに言いました。

ただ、「一科目あたりに費やせる時間が増える＝一科目あたりの勉強時間が増える」ではないんですよ。

考えてみてください。
あなたは今まで「勉強可能な時間」を「全て」勉強に充ててきたでしょうか？
恐らく「全て」充ててきたなんてことはないと思うんですよ。

つまり、受験科目を絞ったことによって浮いた時間を、きちんと全て受験で使う科目の勉強に充てられるとは限らないのです。
余裕が生まれたと錯覚してサボってしまう恐れがあるということですね。
人間(に限らないと思いますが)は追い込まれると力を出せる一方、余裕がある時は手を抜いてしまいがちです。

例を挙げてみましょう。
一日あたり
・英語4時間
・国語1時間
・社会2時間
計7時間
勉強していたのを、社会を使うのをやめて2科目受験にした場合、本来は社会に充てていた2時間を英語と国語の勉強時間に充てないといけません。
トータルの勉強時間は7時間から減らしてはいけないのです。

にもかかわらず、社会を受験科目から外したことで良くない意味での精神的余裕が生まれてしまい、その結果トータルの勉強時間が5時間や6時間になってしまうケースがよくあるのです。

こうなってしまうと、逆転合格が遠のいてしまいます。
受験科目を絞るのは、合格率を上げるためであって、楽をするためではありません。
ここを予め意識しておかないと、割とあっさり沼にハマってしまいがちです。