高1の冬にやるべきことは、先取り学習ではありません。
高1で習った範囲を、高1のうちに穴なく仕上げることです。
ここを飛ばして先に進もうとすると、高2の途中で戻ることになります。
文理選択が終わり、高2のクラス分けまでの数か月。
この時期の過ごし方は、次の3つに分かれます。
- 何も考えずに勉強する
- 何もしない
- 高2以降を見据えて勉強する
答えはもちろん3番です。
この記事では、その「見据えて勉強する」の中身を、文系・理系それぞれの科目別に説明します。
安城・安城東・刈谷・知立といった近隣高校の1年生を想定して書いています。
なぜ高1から動くのか
「受験生になってから本気を出す」と考えている人は多いです。
しかし、この考え方には落とし穴があります。
高3になってから始めると、新しい範囲の学習と、抜けている範囲の復習を、同時にやることになります。
受験勉強の中でいちばん時間を食うのがこの二重作業です。
| 高1から積み上げた場合 | 高3から始めた場合 |
|---|---|
| 高3は志望校対策と苦手克服に使える | 高3で基礎の穴埋めから始めることになる |
| 分からない範囲がその都度つぶれている | どこが分からないかの特定から必要になる |
| 演習量を確保できる | 演習に入る前に時間切れになりやすい |
高1のうちに予習と復習を回しておけば、受験期に新しい範囲を詰め込む必要がなくなり、苦手分野を潰す時間を確保できます。
上位校を狙うほど、この差が効いてきます。
やることは難しくありません。
習った範囲はその週のうちに復習し、分からない問題を残さない。
これだけです。
文理選択の意味を、もう一度確かめる
多くの高校では、2年生から文理別のクラスに分かれます。
では、なぜ分けるのでしょうか。
理由は専門性を高めるためです。
大学受験は「浅く広く」ではなく「狭く深く」の勝負になります。
2年生以降は、志望校で必要な科目を深く仕上げていく時期に入ります。
| 文理選択のメリット | デメリット |
|---|---|
| 早い段階で科目を絞り、深く学べる | やりたいことが決まっていないと選びにくい |
| 志望校に必要な科目に時間を集中できる | 後から変更するのが難しい高校もある |
もし「なんとなく文系」「友達が理系だから」で決めてしまった人がいたら、今のうちに志望分野を調べ直してください。
高2に上がってからの変更は、高校によっては難しくなります。
決め方の順番は、職業や学びたい分野から入るのが確実です。
「数学が苦手だから文系」という消去法で決めると、志望する学部で数学が必要だったときに困ります。
文系に進む人が高1の冬にやること
数学と理科から逃げない
文系に進む人の多くが「数学や理科が苦手」と感じています。
ただし、国公立大学を志望するなら避けて通れません。
大学入試センターが公表している令和7年度共通テスト本試験の出題教科は、国語/地理歴史,公民/数学/理科/外国語/情報の6教科です(出典:大学入試センター 令和7年度本試験の問題)。
国公立の一般選抜では、これらのうち複数教科の成績が使われます。
配点は大学・学部によってまったく違います。
数学の比重が重い学部もあれば、軽い学部もあります。
志望校の募集要項で配点を確認してください。
ここを見ずに「文系だから数学は捨てる」と決めるのが、いちばん危ない判断です。
私立専願なら数学・理科を使わない選択もできますが、その場合も高1の内容を捨てるのは早すぎます。
志望校が変わる可能性は、高1の段階では十分にあります。
優先するのは英語と国語
文系志望者が高1の冬に力を入れるべきは、英語と国語です。
理由は、どの大学でもこの2科目の配点が高く、合否を左右するからです。
| 科目 | 高1の冬にやること |
|---|---|
| 英語 | 単語と文法の徹底。学校の単語帳を1冊、確実に仕上げる |
| 古文 | 助動詞の活用と意味、古文単語。判別ができる状態まで |
| 現代文 | 漢字と語彙。読解は解き方を学ぶ段階から |
とくに古文は「暗記しないと解けない」科目です。
助動詞と単語が入っていない状態で読解問題を解いても、点は伸びません。
ここは高1の冬にやり切る価値があります。
英語も同じ構造です。
単語を知らなければ文は読めません。
学校で配られた単語帳を1冊、意味が1秒で出てくるレベルまで持っていってください。
理系に進む人が高1の冬にやること
英語を後回しにしない
理系を選んだ人の中には、「英語は勉強しなくていい」と考えている人がいます。
これは誤解です。
英語が不要な理系学部は、ほとんどありません。
国公立でも私立でも、英語は配点に入ってきます。
しかも、英語は積み上げに時間がかかる科目なので、後回しにするほど苦しくなります。
理系で英語が苦手なまま高3になった人は、数学と理科に使うはずだった時間を英語に取られます。
高1のうちに苦手意識をなくしておくのが、結果的にいちばん効率的です。
数学はⅠA・ⅡBを穴なく
理系は高2以降、数Ⅲ・数Cに進みます。
ここで前提になるのが数ⅠA・ⅡBの内容です。
| 単元 | 高1の冬に確かめること |
|---|---|
| 数と式・二次関数 | 平方完成・判別式が反射的に出るか |
| 三角比 | 定義と公式を使い分けられるか |
| 場合の数・確率 | 数え上げの方針を自分で立てられるか |
| 図形と方程式 | 直線・円の式を自分で導けるか |
数Ⅲは、ⅡBの内容が完全に土台になっています。
「苦手単元をゼロにして高2に上がる」を目標にしてください。
1つ残すと、そこが後で引っかかります。
理科は基礎科目を仕上げる
高1で学ぶ物理基礎・化学基礎・生物基礎は、高2から入る「物理」「化学」「生物」の土台です。
基礎科目の段階で公式を丸暗記していると、発展科目で意味が分からなくなります。
公式が何を表しているのかを言葉で説明できるか、確かめてみてください。
高1の冬の1週間の組み方
| 曜日 | やること |
|---|---|
| 平日 | 英単語(毎日)+その日習った範囲の復習 |
| 週末 | その週に習った範囲の演習と、間違い直し |
| 月の最終週 | その月の範囲をまとめて確認。抜けを補う |
平日は「その日の分」、週末は「その週の分」、月末は「その月の分」。
この3段構えにすると、抜けが溜まらなくなります。
よくある質問
文理選択を変更したくなったらどうすればいいですか
まず学校の先生に相談してください。
変更できる時期と条件は高校によって違います。
そのうえで、変更先で必要になる科目を確認し、今から何を足すかを決めます。
判断材料がそろわないときは、受験相談で志望校の科目から逆算して整理できます。
塾に通うのは高2からでいいですか
始める時期に正解はありませんが、高1で勉強のやり方が定まっていない自覚があるなら、早いほうが楽です。
高1のうちは扱う範囲が狭いので、やり方を直すコストが低くて済みます。
部活が忙しくて時間がありません
高1のうちは、毎日15〜30分でも構いません。
量より、ゼロの日を作らないことが優先です。
習慣ができていれば、部活引退後の立ち上がりがまったく違います。
まだ志望校が決まりません
高1の段階では、大学名まで決まっていなくて大丈夫です。
文系か理系か、国公立か私立かの方向だけ持っておけば、必要な科目は見えてきます。
高1の範囲は、高1のうちに
文系も理系も、高2に上がると内容が一段難しくなります。
だからこそ、高1の範囲は高1のうちに仕上げる。
文系は英語と国語を中心に、理系は数学と理科を中心に、この冬から基礎を固めてください。
武田塾安城校の無料受験相談では、今の科目の状況を聞いて、高2までに終わらせる範囲と使う参考書を一緒に決めます。
高1からの相談も歓迎です。
志望校がまだ決まっていない段階でも構いません。
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この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、文理選択を終えた高1生に向けてまとめました。
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