共通テストが終わると、今の高2生が受験学年に入ります。
武田塾安城校の無料受験相談でも、この時期に増えるのが「国公立と私立で、勉強のやり方はどう変えればいいですか」という質問です。
結論を先に書きます。
違うのは「科目数」ではなく「1科目にかけられる時間」です。 国公立は科目が多いぶん1科目あたりの時間が短く、私立は科目が少ないぶん1科目の完成度を高く求められます。
この記事では、入試の仕組みの違い、国公立志望・私立志望それぞれの進め方、どちらにも共通して今すぐ始めることの3つを整理します。
JR安城駅前の武田塾安城校で、校舎長の宮下純弥が受験相談で話している内容です。
国公立と私立は「入試の形」がそもそも違う
まず押さえるのは入試の構造です。
ここを知らないまま勉強を始めると、時間の配分を間違えます。
| 国公立大学(一般選抜) | 私立大学(一般入試) | |
|---|---|---|
| 一次試験 | 大学入学共通テスト | 原則なし(共通テスト利用方式は別にある) |
| 二次試験 | 各大学の個別学力検査 | 各大学の個別試験 |
| 共通テストの科目数 | 原則6教科8科目(国立大学) | 方式による |
| 個別試験の科目数 | 2〜4科目が中心 | 2〜3科目が中心 |
| 求められる力 | 幅広い科目をバランスよく | 少ない科目を高い精度で |
国立大学は、2025年度入試から共通テストで原則6教科8科目を課すことになりました(国立大学協会「2024年度以降の国立大学の入学者選抜制度―国立大学協会の基本方針―」2022年1月28日公表)。
従来の5教科7科目に「情報」が加わった形です。
文系でも数学と理科を、理系でも国語と地歴公民を使います。
公立大学や一部の国立大学では扱いが異なることがあるので、志望校の募集要項で自分の必要科目を確認してください。
私立大学は、共通テストを使わずに大学ごとの個別試験だけで受ける方式が基本です。
文系なら英語・国語・地歴公民、理系なら英語・数学・理科の3教科が主流。
科目が少ないぶん、1科目の仕上がりがそのまま合否に出ます。
国公立志望の進め方:優先順位を決めてから動く
科目が多い人ほど、「全部まんべんなくやる」は成立しません。
順番を決めるところから始めます。
まず、志望校の科目と配点を1枚にまとめる
紙1枚に、次の4つを書き出してください。
- 共通テストで使う教科・科目
- 個別試験で使う科目
- それぞれの配点と、共通テストと個別試験の比率
- 出願の日程
この4つを言えない受験生が、思った以上に多いです。
配点を知らないまま勉強すると、努力の方向がずれます。 個別試験の比率が高い大学なら、共通テスト対策に全部の時間を使うのは得策ではありません。
優先順位の目安
| 優先度 | 科目 | 理由 |
|---|---|---|
| 最優先 | 英語・数学 | 完成までの期間が長い。早く始めた分がそのまま差になる |
| 次 | 国語(特に古文・漢文) | 単語と文法は短期で入るが、放置すると最後まで手つかずになりやすい |
| 後半から | 理科・地歴公民 | 開始から成果までのラグが短い。ただし個別試験で配点が高い科目は例外で早期着手 |
| 別枠 | 情報 | 2025年度入試から国立大学で原則必要。分量は多くないので、秋に計画へ組み込む |
「後半からでいい」は「やらなくていい」ではありません。
着手する週をカレンダーに書き込んでおくことまで含めて、今の時期に決めてしまいます。
共通テスト対策は別科目だと思って組む
「個別試験の勉強をしていれば共通テストも取れる」とはなりません。
共通テストは文章量が多く、時間内に情報を処理する練習が要ります。
特に英語リーディングと数学は、専用の演習をルーティンに入れてください。
私立志望の進め方:絞った科目を仕上げ切る
私立志望の強みは、少ない科目に時間を集中できることです。
そのぶん1点の重みが増します。
使わない科目に時間をかけない判断をする
志望校の入試で使わない科目に時間を割くのは、現実的にはもったいない選択です。
ただし、注意点が2つあります。
1つ目は、共通テスト利用方式を使うかどうか。 私立でも共通テスト利用方式で出願するなら、その方式で必要な科目は対策が必要です。
2つ目は、学校の評定を落とさないこと。 学校推薦型選抜や総合型選抜を併用する可能性があるなら、定期テスト対策は捨てられません。
一般入試一本に絞るかどうかは、早めに決めておきましょう。
3科目を「完璧に仕上げる」の中身
完璧、という言葉が曖昧なので分解します。
私立の一般入試で戦える状態とは、次の3つが揃っている状態です。
- 単語・文法・古文単語といった基礎事項に抜けがない
- 志望校の出題形式(長文中心か文法中心か、記述の有無)に合わせた演習を積んである
- 過去問で、合格最低点との差を自分で説明できる
国公立でも私立でも、今すぐ始めること
どちらを志望していても、この時期に着手して損がないものがあります。
- 英単語。どの大学でも使います。1冊を決めて、毎日回す。
- 古文単語(国語を使う人)。短期間で得点に変わりやすい分野です。
- 数学の計算(数学を使う人)。毎日15分でも、速度と正確さが変わります。
この3つは、志望校がまだ確定していなくても無駄になりません。
志望校が決まるのを待ってから勉強を始める、という順番だけは避けてください。
よくある質問
国公立志望か私立志望か、まだ決められないときはどうすればいいですか
決まるまで待つ必要はありません。
英語・数学・国語の基礎固めは、どちらに転んでも使います。 この3科目を進めながら、夏までに方向を決めるのが現実的な流れです。
逆に、理科や地歴公民の選択科目は、志望校が決まらないと選べないので、決定を先送りしすぎないようにしてください。
国公立から私立に変えるのは簡単ですか
変えること自体は可能ですが、戻るのは難しいと考えてください。
国公立から私立に切り替えると科目数が減るので、いったん理科や地歴公民の手を止めると、後から国公立に戻すのは時間的にかなり厳しくなります。
切り替える場合は、併願校と受験科目の組み合わせまで決めてから動きましょう。
部活があって勉強時間が取れないときは何から始めればいいですか
取れる時間の中で、英単語と計算だけは切らさないでください。
引退後に一気に伸ばせる人は、例外なく「引退前に基礎の土台を切らさなかった人」です。
部活引退後の動き方は別記事にまとめています。
まとめ
- 国立大学の共通テストは、2025年度入試から原則6教科8科目。まず自分の必要科目を確認する
- 国公立志望は、配点を調べたうえで優先順位を決める。共通テスト対策は別枠で組む
- 私立志望は、使う科目を絞ったうえで「基礎・形式・過去問の差分」の3点を揃える
- どちらでも、英単語・古文単語・計算は今すぐ始める
自分の志望校の科目と配点をどう調べて、どの科目から手を付けるか。
ここが決まらないまま春を過ごす受験生がいちばん多いところです。
武田塾安城校の無料受験相談では、志望校の入試方式を一緒に確認して、今週から始める科目と分量までその場で決めます。 志望校が固まっていない段階でも構いませんので、お気軽にお越しください。
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この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、国公立と私立の勉強の違いを知りたい新高3生に向けてまとめました。
※2026年10月時点の内容です
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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