勉強時間を増やしても成績が動かないとき、原因はたいてい「時間の長さ」ではなく復習の間隔と、勉強する環境にあります。
同じ2時間でも、初めて解く問題に2時間使うのと、忘れかけた内容を思い出しながら2時間使うのとでは、残るものが変わります。
この記事では、武田塾安城校(JR安城駅南口から徒歩2分、校舎長・宮下純弥)が高校生の相談を受けるなかで、講師が実際に変えてもらうことの多い5つの項目を、順番に書きます。
上から順に手を付けてください。
① 目標を「レベル帯」まで具体化する
志望校が決まっている人とそうでない人で、差が出る理由
やることの量が決まらないからです。
「英語を伸ばす」だけでは、どこまでやれば足りるのかが分かりません。
志望校が決まると、必要な得点と現在地の差が出て、やるべき量が数字になります。
まだ決まっていない場合にやること
志望校を確定させる必要はありません。
次の3つを決めるだけで、勉強の方向が定まります。
- 国公立を目指す可能性があるか(理科・社会の負担が大きく変わります)
- 共通テストを受けるか(受けるなら、私大専願より対策範囲が広がります)
- 文系か理系か(数学にどれだけ時間を配分するかが決まります)
この3つだけでも、やるべき科目と配分がかなり絞れます。
大学名は後から決めて構いません。
② 自分に合う覚え方を1つに決める
人によって定着しやすい方法は違います。
- 声に出したほうが覚えやすい人
- 書かないと頭に入らない人
- 見るだけで入る人
どれが正しいという話ではありません。
大事なのは、方法をあれこれ試し続けるのをやめて、1つに決めて続けることです。 方法を変え続けると、どれも定着の途中で終わります。
科目ごとに変えるのは問題ありません。
英単語は見て覚え、漢字は書いて覚え、文法は問題を解いて覚える。
このように科目ごとに1つずつ決めておくと、毎回迷わずに済みます。
③ 「説明できるか」で理解を確認する
問題集を解いて丸が付いても、理解できているとは限りません。
選択肢が合っていただけなのか、根拠を持って選べたのかは別物です。
理解を確認する一番簡単な方法は、声に出して説明することです。
- 問題を解いたあとに「なぜこの答えになるのか」を口に出す
- 数学なら、途中式の各行で何をしたのかを言葉にする
- 英語の長文なら、その段落が何を言っていたかを1文でまとめる
説明できない部分が、自分の理解の穴です。
説明できない箇所だけに戻るようにすると、復習の時間が一気に短くなります。
④ 分散学習(スペーシング効果)で復習の間隔を決める
1回で覚えようとしない
人は覚えたことを時間とともに忘れます。
これは能力の問題ではなく、誰にでも起きることです。
対策は、忘れる前に間隔を空けて何度も触れることです。
これを分散学習(スペーシング効果)と呼びます。
実際の間隔の例
| タイミング | やること | 所要時間の目安 |
|---|---|---|
| 当日 | 学習した範囲をひと通り確認 | 10分 |
| 翌日 | 同じ範囲を、答えを見ずに確認 | 5分 |
| 3日後 | 間違えたものだけ確認 | 3分 |
| 1週間後 | 範囲全体を再確認 | 5分 |
1回あたりの時間は短くて構いません。
回数を分けることが目的なので、1回を長くしても効果は上がりません。
英単語・古文単語・漢字・一問一答など、暗記系の教材はすべてこの形で回せます。
「覚える工夫」より「忘れない工夫」に時間を使ってください。
⑤ 1日の時間配分と、集中の区切り方
時間の目安
安城校で受験生にお伝えしている目安は、平日6〜8時間、休日10〜12時間です。
これは学校の授業時間を含まない、自分で勉強する時間です。
ただし、この数字はあくまで受験学年の目安で、学年や部活の状況によって変わります。
志望校と学年で前後する目安です。
大事なのは、目安に届かない日を責めることではありません。
自分の生活のなかで確保できる時間を先に決め、その時間は使い切ることです。
集中の区切り方
- 集中90分+休憩10分を1セットにする
- 休憩に入る前にタイマーをセットする(終わりを決めてから休む)
- 眠いときは無理に続けず、短い仮眠を取ってから再開する
睡眠・食事・軽い運動も、勉強の一部として扱ってください。
体調を崩すと、取り戻すのに数日かかります。
⑥ 集中できる環境を作る
集中を妨げるものは、意外と身近にあります。
スマートフォン、通知、テレビ、ベッド。
- スマホは物理的に離す。電源を切って別の部屋に置く、または預ける
- 勉強する場所を固定する。同じ時間・同じ場所に座ると、切り替えが早くなります
- 家で難しいなら、家以外を使う。自習室、図書館、公民館など
安城校にはスマホ預かりボックスを置いています。
自習室は約30席で、月曜から土曜が13時から22時、日曜が10時から18時まで開いています。
自分で誘惑を断つ仕組みを外に置いておくと、意志の力に頼らずに済みます。
よくある質問
勉強時間は長いのに成績が上がりません。何を見直せばいいですか
次の順に確認してください。
- 同じ範囲に2回目以降に戻っているか。初見の問題ばかり解いていると、定着しないまま量だけ増えます
- 解説を読んだあと、自力で解き直しているか。読んで理解した時点で終えていないか
- 勉強中にスマホを触っているか。中断が入ると、戻るのに数分かかります
多いのは1つ目です。
新しい教材に進むより、今の教材の2周目に戻るほうが点になります。
計画を立ててもすぐ崩れます
計画が細かすぎる可能性があります。
1日単位で分刻みの計画を立てると、1か所ずれた時点で全部崩れます。
週単位で「今週やり切る範囲」を決め、日々の配分は当日決める形に変えてみてください。
週の後半に調整の余地が残ります。
学校の授業と受験勉強の両立はどうすればいいですか
学校の定期テストを、受験勉強の一部として使ってください。
範囲が区切られた状態で仕上げる練習は、そのまま受験勉強の練習になります。
授業を切り捨てるより、テスト範囲を応用まで深く仕上げるほうが、結果的に早く進みます。
まとめ
今日から手を付ける順番は次のとおりです。
- 目標を「国公立か/共通テストを使うか/文理」の3つまで決める
- 科目ごとの覚え方を1つに固定する
- 解いたあと「なぜそうなるか」を声に出して確認する
- 当日・翌日・3日後・1週間後の間隔で復習を回す
- 勉強する時間と場所を固定し、スマホを物理的に離す
この5つが回れば、同じ勉強時間でも残るものが変わります。
「自分の場合、どこから直せばいいか分からない」という方は、武田塾安城校の無料受験相談をご利用ください。
現在の1週間の過ごし方と使っている教材をうかがい、最初に変える1つを一緒に決めます。
LINEでも相談を受け付けています。
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この記事は、武田塾安城校(校舎長 宮下純弥)が、勉強時間は取れているのに伸びない高校生に向けてまとめました。
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入塾を決めていなくても受けられます。
志望校と今の学力を確認して、次の3つを一緒に整理します。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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