「勉強時間は取っているのに成績が動かない」という相談を受けたとき、安城校でまず確認するのは勉強の中身ではありません。
勉強していない時間の使い方、模試のあとの行動、勉強中の環境の3つです。
伸び悩んでいる受験生は、この3つのどこかで同じことを繰り返していることがほとんどです。
この記事では、武田塾安城校(JR安城駅南口から徒歩2分、校舎長・宮下純弥)で実際に多い3つのつまずき方と、その直し方を書きます。
日々の特訓と受験相談で講師が繰り返し伝えている内容です。
1つでも当てはまるものがあれば、今日から変えられます。
① すき間時間が消えている
何が起きているか
「帰宅してスマホを見ていたら1時間経っていた」「休憩のつもりが寝ていた」。
誰にでもあることですが、受験期の1年でこれが積み重なると、科目1つ分の勉強時間が消えます。
問題なのは休憩を取ること自体ではありません。
休憩の終わりが決まっていないことです。 始まりは自分で決めていても、終わりを決めていないので、外から止められるまで続きます。
直し方
| 場面 | やること |
|---|---|
| 勉強を始めるとき | 「やる気が出たら座る」をやめる。座ってから考える |
| 休憩に入るとき | タイマーを先にセットする。時間を決めてから休む |
| スマホを触るとき | スクリーンタイムなどで、使える時間の上限を先に設定しておく |
| 帰宅後 | 家に着いたらまず15分だけ机に向かう。着替えや食事はそのあと |
とくに効くのは1行目です。
やる気は座る前には出ません。
座って教材を開くと、そのあとから出てきます。 順番が逆になっている人が非常に多いです。
場所を変えるのも手
家で切り替えができないなら、場所を分けるほうが早いです。
安城校の自習室は月曜から土曜が13時から22時、日曜が10時から18時まで開いています。
学校帰りにそのまま寄る形にすると、家に着いた時点でその日の勉強が終わっている状態を作れます。
図書館や公民館でも構いません。
大事なのは、勉強する場所と時間帯を固定することです。
② 模試の結果に言い訳をしている
何が起きているか
模試やテストがうまくいかなかったとき、「体調が悪かった」「今回は問題が難しかった」で終わらせてしまう。
本当に体調不良だった場合は別ですが、少しでも自分に甘さがあったなら、それは分析ではなく言い訳です。
言い訳が問題なのは、気持ちの持ちようだからではありません。
言い訳で終わらせると、次に何を変えるかが決まらないからです。
原因が自分の外にあることになれば、自分が変える行動がなくなります。
戦国武将・武田信玄の言葉に、次のようなものがあります。
一生懸命だと知恵が出る。
中途半端だと愚痴が出る。
いい加減だと言い訳が出る。
直し方:模試のあと30分でやること
- 間違えた問題を3種類に仕分ける
- まだ習っていない・やっていない範囲 → 今後の計画に組み込む
- やったはずなのに忘れていた範囲 → 今週中にもう一度回す
- 解き方は分かっていたが処理を間違えた → 解説を読み、自力で再現できるまでやり直す
- 時間を測らずに解き直す。時間さえあれば解けたのか、そもそも知識が足りなかったのかを切り分けます
- 次の模試までに変える行動を1つだけ書く。3つ書くと実行されません
判定や偏差値は、見て一喜一憂するだけでは情報になりません。
模試の価値は点数ではなく、間違えた問題の一覧にあります。
③ 本番と違う環境で勉強している
何が起きているか
音楽を聴きながら、動画を流しながら、家族の話し声のなかで。
「このほうが集中できる」と感じている人は多いと思います。
ただ、入試本番では音楽は聴けません。
会場にあるのは、ペンの音、咳払い、椅子のきしみ、そして静けさです。
普段と違う環境で本番を迎えると、それだけで処理速度が落ちます。 実力が足りないのではなく、慣れていないだけで点を落とすのはもったいない話です。
特に英単語・現代文・古文など「言葉」を扱う作業では、歌詞のある音楽と作業内容が干渉しやすくなります。
集中できている感覚と、実際に頭に入っている量は別物です。
直し方
- 本番と同じ静けさで解く時間を、週に数回作る。まずは過去問・模試形式の演習のときだけでも構いません
- どうしても無音が苦手なら、歌詞のない音にする。ただし、演習のときは無音に戻します
- 自習室や図書館を使う。自分で環境を整えなくても、静かな場所がすでにあります
安城校にはスマホ預かりボックスを置いています。
自分の意思で断ち切るより、物理的に手元から離すほうが確実です。
よくある質問
やる気が出ない日はどうすればいいですか
やる気が出ない日にやることを、あらかじめ決めておいてください。 調子のよい日に「調子が悪い日メニュー」を作っておくのがコツです。
英単語50個だけ、一問一答を20問だけ、といった軽いものにします。
ゼロの日を作らないことが目的なので、量は問いません。
その日の気分で何をやるか決めようとすると、決める段階で止まります。
決断の回数を減らすほど、続きます。
休憩はどれくらい取っていいですか
長さより、終わりを決めているかどうかが重要です。
目安としては、集中90分に対して休憩10〜15分程度で区切る形が扱いやすいと思います。
ただし、これは人によって最適な長さが違います。
自分にとって無理のない長さを見つけ、それを毎回同じにするほうが、理想的な長さを探すより効果があります。
睡眠時間を削って勉強してもいいですか
おすすめしません。
睡眠を削ると翌日の処理速度が落ち、同じ内容に余計な時間がかかります。
結果として、削った分以上の時間を失うことがあります。
勉強時間が足りないと感じるときは、まず削れるのが睡眠ではなくすき間時間かどうかを確認してください。
まとめ
伸び悩んでいる受験生に多い3つの行動を整理します。
| やってしまいがちなこと | 代わりにやること |
|---|---|
| やる気が出てから座る | 座ってから始める。休憩はタイマーで終わりを決める |
| 模試の結果を言い訳で終わらせる | 間違えた問題を3種類に仕分け、次に変える行動を1つ書く |
| 音楽や動画を流しながら勉強する | 演習のときは本番と同じ静けさで解く |
どれも、才能や地頭の話ではありません。
気づいて変えられるものばかりです。
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