皆さんこんにちは 武田塾取手校講師の滝です。
推薦入試が始まり、いよいよ受験ムードが高まってきました。
この時期になってくると、季節が急に変化したり模試の回数が急に増えたりと、受験生にとってはとても大変な時期です。
また、学校の教室に「共通テストまであと◯◯日」なんて張り紙が出てきているなんて人もいるでしょう。
大学受験は将来の方向性を定めるための重要な第一歩です。
さらにいうと、初めて自分の将来を決めることができるチャンスです。
ただ、それだけに受験には大きなプレッシャーやストレスが伴うものです。
そのため、「やらなきゃいけないけれど受験勉強が辛い」「不安でどうしたらいいか分からない」と感じてくる受験生も多いことでしょう。
今回はそのような受験生に向けた不安と向き合いつつ、メンタルを保つ方法についてお伝えしていきます。
自分を客観的に見る
不安に感じている自分を認めてあげる
まず、焦っているとか辛いとか不安だと感じている自分がいるのだ、ということを認めてあげましょう。
不安だとか感じているというのは受験に対してきちんと向き合っているということです。
まずはそのように自分が感じているのだ、それは悪いことではないと思います。
また、そうしてあげることで自分を客観的に見るきっかけができるのではないでしょうか。
漠然としていた不安を具体的に表す
すると、何に対する不安なのか、というのが明らかになってきます。
例えば、 今の勉強で合格できるのか？
落ちたら浪人して、またこの苦しい時間を過ごすのか？
優秀な周りの人と比べた時の劣等感 高校3年生という時間を勉強のみに費やしていいのか？
学校の授業のせいで自分の勉強時間を思うように確保できない,,, ここまでして行くような大学なのか?
という具合に漠然としていた不安というものを具体的に表すことができます。
自分のことをよく理解する
自分のことをよく理解し、感情やストレスを早めに察知することができます。
自分のことをよく理解することは、どのように立ち回れば自分が一番機嫌よく勉強できるかがわかるということに繋がります。
自責をしないためにも、自分のことを見つめてあげてください。
スモールステップを立てる
小さな目標を立てる
次にやってほしいのが大きな目標(私達だったら第一志望校に合格することですね)に対して小さな目標を立てることです。
皆さんはスモールステップという言葉を知っていますか？
スモールステップとは、目標を細かく分け、かんたんな内容から少しずつ達成していくことです。
当初、発達障害があるような生徒に対して教育現場などで使われていました。
目標が難しく、達成するまでの道のりが長い際に導入するのが効果的とされています。
目標が高すぎるとモチベーションは低下しやすい
目標が高すぎると達成が難しく、モチベーションは低下しがちです。
スモールステップを導入すれば、小さな目標を少しずつ達成できていけるため、目標達成における障壁を取り除けます。
私の場合ですが、受験生のときの最終目標は「国立K大に合格すること」でした。
私はまず「毎日単語を100個覚える」とか「数学の問題を5問毎日やる」といったものを最初の目標にしていました。やがてそれが習慣化していき、目標を「毎日英文和訳を2題解く」、「毎日入試の数学1題解く」というようにグレードアップさせました。
誰でも達成できそうな目標こそが重要
一見すると誰でも達成できそうな目標ですが、そこが重要なのです。
私はこれらのような小さな目標を立てて達成するということを繰り返して
「自分にはできない、絶対無理」という気持ちよりも
「これができたから大丈夫だ!」という気持ちを強く持てるようになりました。
受験生の皆さん、特に自信がなくなって来ている方にはぜひこれならできそうだ、毎日続けられる、そう感じるような目標を立てて欲しいです。
まだまだ先が長い受験生生活です。小さな目標を立ててそれを達成するために進んでいく、ということを繰り返していくことで自信をつけて行きましょう。
成功の過程は辛いものである
プロスポーツ選手の例
最後に、毎日勉強を頑張っている皆さんに心の片隅に理解しておいて欲しいことがあります。
それは「成功の過程は辛いものである」ということです。
例えばプロスポーツ選手を見てみましょう。
世間的には成功者です。
どの選手も毎日大変な練習をしてやっとプロになっています。
ただ、プロスポーツ選手に「やめたいと思ったことがあるか」ということを聞いたら「いいえ」と答えるような人のほうが少ないと思います。
成功するための過程
受験も同じです。
大学生に「受験を諦めようとしたことがあるか」
ということを聞いてみたら「ある」と答える人のほうが多いはずです。
つまり今みなさんが「受験辛い、勉強やめたい」と思っていることこそが成功するための過程を確実に進んでいるというものになりませんか？
メンタルが安定している状態でも、受験生は常に焦りを持っているべき存在ではあります。
しかし、過剰な焦りはメンタルだけでなく身体的にしんどくなってしまうことにも繋がります。
焦りや不安は真剣に取り組んでいる皆さんだからこそ訪れるものです。
そういう自分がいることを認め、それを対処するために小さな目標を立てて小さな成功を積み重ねて行くことが大切なのではないでしょうか。
みなさん、頑張ってください！！
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