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【世界史】オスマン帝国についてわかりやすく解説します!

今回は世界史を勉強する上で重要なオスマン帝国について解説します。

ちなみにオスマン帝国の前にトルコにあったイスラム王朝は、セルジューク朝です。

【世界史】西アジアのイスラム王朝についてわかりやすく解説します! 下曽根校・ブログ

 

この分野についても、勉強法の基本であるタテの軸ヨコの軸で考えていくことが大切です。

また地図もしっかり把握しておきましょう。

 

 

地図

世界史の勉強法 国公立2次試験 論述

オスマン帝国小アジア(アナトリア)で成立しました。

そして最大領土は、アジア・アフリカ・ヨーロッパの3大陸にまたがる広大なものです。

特にバルカン半島はオスマン帝国に征服され、複雑な歴史を辿っています。

丁寧に覚えておきましょう。

 

また時期ごとに領域の変化が大きいです。

周辺の国の情報もあわせて、区別をしっかりつけましょう。

「どのように領土を広げたか」と、逆に「どのように縮小したか」が大切です。

 

また「どこでどんな戦いがあったか」を把握するためにも、地図は重要になります。

正誤問題などでもよく出題されるため、参考書の地図をきちんと確認することが大切です。

地名はもちろん、出来事周辺情報と一緒に覚える習慣をつけましょう。

 

タテの軸

タテの軸としては、成立と発展→最盛期→盛衰という流れで覚えましょう。

 

成立と発展

オスマン帝国の成立

オスマン帝国は1299年、モンゴルの侵入を受けて分裂していた小アジアで興りました。

その始祖がオスマン=ベイ(オスマン1世)です。

その後、アジア・ヨーロッパに領土を広げ発展。

1366年〜1453年までアドリアノープル(トルコ語でエディルネ)に首都を置きます。

 

またデウシルメ制(バルカン半島のキリスト教徒の子弟を徴用する制度)を採用。

彼らをイスラム教に改宗させ、教育・軍事訓練を施して徴用しました。

その中からイェニチェリと呼ばれる、常備歩兵団が編成されました。

 

バヤジト1世の勝利と敗北

第4代スルタンのバヤジト1世は、1396年にドナウ川近くで起きたニコポリスの戦いに勝利。

ハンガリー王(後の神聖ローマ皇帝)・ジギスムントを破りました。

しかし1402年のアンカラの戦いでティムールに敗れ、捕虜となってしまいます

 

コンスタンティノープルの陥落

第7代メフメト2世は、1453年にコンスタンティノープルを陥落させ、ビザンツ帝国を滅ぼします。

コンスタンティノープルをイスタンブールと改称し、ここに遷都したことも重要です。

【世界史の勉強法】ビザンツ帝国の歴史についてわかりやすく解説します!下曽根校・ブログ

 

イスラム世界の盟主へ

第9代・セリム1世は、1517年にマムルーク朝を滅ぼしてエジプトを征服。

イスラム教スンナ派の中で最強になり、聖地・メッカも領有することになります。

その結果、オスマン帝国をイスラム世界の盟主に押し上げました。

 

ここでスルタン=カリフ制度が始まったという伝承があります。

しかしこれは18世紀以降から言われ始めたということが、近年の研究で明らかになっています。

 

最盛期

壮麗王・スレイマン1世

1520年に即位した第10代・スレイマン1世は、オスマン帝国の全盛期のスルタンです。

1526年にモハーチの戦いに勝利してハンガリーを獲得するなど手腕を発揮します。

 

また1529年、神聖ローマ帝国のウィーンを包囲。

ハプスブルク家の神聖ローマ皇帝・カール5世を圧迫し、ヨーロッパを戦慄させました。

この出来事を(第1次)ウィーン包囲と呼びます。

 

1538年にギリシア西岸部で行われた、プレヴェザの海戦でも勝利。

スペイン・ヴェネツィア・ローマ教皇の連合艦隊を打破し、地中海の制海権を握ります。

 

芸術・文化面

また芸術面としては、イスタンブールにスレイマン=モスクを建立しています。

文化面では、コーヒーハウスの専門店が作られた点が重要です。

庶民から高官まで流行したのもこの時期なので、覚えておきましょう。

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盛衰

オスマン帝国はフランスに対し、領事裁判権や租税免除などの恩恵待遇を与えました。

これをカピチュレーションと呼びます。

 

1571年にレパントの海戦がギリシア西岸部で発生。

今度はオスマン帝国がスペイン・ヴェネツィア・ローマ教皇の連合艦隊に破れます。

ただし敗戦後すぐに艦隊を整備し直したので、制海権は失っていません。

 

オスマン帝国の衰退が決定的になったのは、1699年のカルロヴィッツ条約の時です。

この条約の結果、オーストリアにハンガリーを割譲するなど、大幅に領土を減らしました。

 

ヨコの軸

どこでどんな戦いがあったか

混同しないように、しっかり時代・場所・相手国などの区別をつけて覚えましょう。

 

バヤジト1世の治世

【ニコポリスの戦い】

・1396年

・ドナウ川近くでの戦い

・ジギスムント率いるヨーロッパの連合軍を破る

 

【アンカラの戦い】

・1402年

・小アジアでティムール朝に敗れる

バヤジト1世が捕虜となる

 

スレイマン1世の治世

【モハーチの戦い】

・1526年

・神聖ローマ帝国からハンガリーを獲得する

 

【第1次ウィーン包囲】

・1529年

・神聖ローマ帝国の首都を包囲し、圧倒

 

【プレヴェザの開戦】

・1538年

・スペイン/ヴェネツィア/ローマ教皇の連合艦隊を打破

・地中海の制海権を握る

 

全盛期以後

【レパントの海戦】

・1571年

・スペイン/ヴェネツィア/ローマ教皇の連合艦隊に敗れる

・地中海の制海権はまだ失っていない

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語句の覚え方

まとまりで覚える

柱となる王朝の名前、首都、建国者、有力な皇帝、その文化などを整理しましょう。

一つのまとまりをセットで覚えるのがベストです。

地図で領域を確認したり、皇帝の肖像画モスクの写真などを見て、イメージを掴みましょう。

 

・王朝…オスマン帝国

・首都…アドリアノープル(1366~1453)、イスタンブール(1453~1922)

・建国者…オスマン・ベイ(オスマン1世)

・有力な皇帝…メフメト2世、セリム1世、スレイマン1世など

・文化…スレイマン=モスクなどの建築、コーヒーハウスなど

 

制度

デウシルメ

・バルカン半島のキリスト教徒の子弟を徴用

・彼らをイスラム教に改宗させ、教育・軍事訓練を施す

・その中からイェニチェリ(スルタン直属の常備歩兵団)を編成

 

カピチュレーション

・フランスに対し、領事裁判権や租税免除などの恩恵待遇を与えた

・オスマン帝国の余裕の現われだったが、後の不平等条約の遠因になる

 

ティマール

・軍事奉仕の代償として、騎士に分与地での徴税権を与えた

 

ミッレト

非イスラム教徒の宗教別の共同体

・この中では大幅な自治が許された

 

まとめ

オスマン帝国はイスラム世界における最後の大帝国です。

また歴史も長いため、出題される範囲は広くなってきます。

ここでしっかり重要事項流れを把握しておきましょう。

 

世界史では、用語がカタカナでバラバラになりがちです。

イスラムの場合、独特な言葉が多いのでなおさらです。

イメージを的確につかんで、理解を進めていきましょう!

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突然ですが、質問です。

志望校に合格するための条件は何でしょうか?

答えは「入試問題で合格最低点以上の得点を取る」ことです。

すなわち、入試当日に「入試問題が解ける状態」になっていることが必要です。

 

ではここで、共通テスト英語の問題を解いてみてください。

スクリーンショット 2023-06-02 152022

<引用:独立行政法人 大学入試センター https://www.dnc.ac.jp/>

 

もし今これが解けない状態であれば、入試当日までに何をする必要がありますか?

「単語の意味を覚える」「文法を覚える」「速読力をつける」

こうしたことが必要ですよね。

 

単語の意味を覚えるにはどうすれば良いでしょう?単語帳で意味を隠しながら何度も反復しますよね。

文法の暗記も速読力の強化も同様です。自分で問題を解いていかなければなりません。

これらはすべて、授業ではなく「参考書学習」で行っている事に気が付いたでしょうか?

 

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図1

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