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【世界史の勉強法】神聖ローマ帝国の分野の覚え方を解説します!

こんにちは、武田塾下曽根校です。

今回は世界史の理解を深める上で重要になってくる、神聖ローマ帝国の分野について解説をしていきたいと思います。

 

 

神聖ローマ帝国はフランク王国が分裂したあとに建国された国の一つです。

フランク王国については、こちらの記事で紹介しております。

【世界史の勉強法】フランク王国の分野の覚え方を解説します! - 予備校なら武田塾 下曽根校 (takeda.tv)

 

比較的大きな領土を持っていましたが、途中から有名無実化して支配権は弱まっています。

そんな神聖ローマ帝国ですが、タテの軸とヨコの軸で考えていくことが大切です。

地図に関しても、しっかり頭の中に入れておきましょう。

 

地図

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神聖ローマ帝国は、東フランク王国の次にドイツに成立した国です。

「ローマ」という単語が入っていても、ローマは領土に含まれていないことに気をつけましょう。

ただし後述するように、イタリア政策を行っていた点は重要です。

 

またその領土はドイツだけではなく、チェコやベルギー、北イタリアも含まれていました。

しかし途中からまとまった一つの国ではなく、多数の国の緩やかな連合という形になっています。

そしてその領土(範囲)は、時期によって微妙に変動しています。

各時期の地図を見て、その変化を抑えておきましょう。

 

タテの軸

タテの軸としては、成立→中世→大空位時代→宗教改革→滅亡という大きな流れがあります。

これを意識して覚えましょう。

 

神聖ローマ帝国の成立

分裂後の東フランク王国では、王位をめぐる対立が激しくなったため、選挙王制となりました。

そして962年にローマ教皇が東フランク王国の2代目国王・オットー1世にローマ帝冠を授けます。

これが神聖ローマ帝国の成立なので、覚えておきましょう。

 

中世(ローマ教皇やキリスト教との関わり)

11世紀後半、神聖ローマ皇帝のハインリヒ4世は聖職叙任権をめぐって教皇・グレゴリウス7世と対立。

1077年に皇帝側が教皇側に謝罪して破門を解かれました。

この事件をカノッサの屈辱(カノッサ事件)と呼びます。

 

1122年には皇帝・ハインリヒ5世と教皇・カリクストゥス2世との間でヴォルムス協約が成立。

これによって、叙任権闘争に終止符が打たれました。

 

また第3回十字軍に皇帝・フリードリヒ1世が参加しています。

フランス王・フィリップ2世やイギリス王・リチャード1世と共に中心となっていました。

 

大空位時代

シュタウフェン朝が断絶してからの1256年~73年、神聖ローマ皇帝が実質的に不在な大空位時代が続きました。

1356年、ベーメン王と神聖ローマ皇帝を兼任したカール4世黄金文書(金印勅書)が発布。

これは皇帝の選出権を持つ7人の選帝侯(七選帝侯)と皇帝選出の在り方を定めた物でした。

 

宗教改革

スペイン国王のカルロス1世が、1519年に神聖ローマ皇帝選挙で勝利。

カール5世の名で即位します。

カール5世の時代は宗教改革が行われていた時代なので、それと紐づけて覚えておきましょう。

 

有名無実化と滅亡

三十年戦争の講和条約ウェストファリア条約(1648年)の結果、神聖ローマ帝国は有名無実化します。

この条約でスイスとオランダが独立したことも、帝国の衰退に拍車をかけました。

 

1806年、西南ドイツ諸国がナポレオンを盟主とするライン同盟を結成。

これによって神聖ローマ帝国は名実ともに滅亡しました。

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ヨコの軸

前述したように、途中から複数の国の緩やかな連合体という形式になっています。

それを踏まえた上で、国内外の勢力がどのようなものだったかを覚えておきましょう。

 

イタリア政策と国内の分裂

10世紀から13世紀にかけて、歴代の神聖ローマ皇帝は、イタリア政策というイタリアへの介入政策を取っていました。

しかし13世紀半ばにシュタウフェン朝が断絶。

また13~14世紀には、ドイツ地域に約300もの領邦と呼ばれる地方主権国家が存在していました。

 

外国に介入しすぎたことや有力な王朝が断絶した結果、国内のまとまりが崩れた訳ですね。

 

第3回十字軍

第3回十字軍の際、神聖ローマ皇帝・フリードリヒ1世が参加。

フランス王・フィリップ2世やイギリス王・リチャード1世と共に中心を担いました。

第3回十字軍は、サラディン(のちにエジプトでアイユーブ朝の建てる)と戦ったため、よく出題されます。

 

七選帝侯

七選帝侯のブランデンブルク辺境伯は、1618年にプロイセン公国と同君連合を組みました。

これがのちにドイツを統一するプロイセン王国の基になっています。

 

神聖ローマ帝国の崩壊前後、プロイセンはオーストリアを中心とするハプスブルク家と何度か戦っています。

 

スペインやオスマン帝国との関わり

宗教改革が行われていた頃の神聖ローマ皇帝がカール5世(カルロス1世)というのは前述した通りです。

カール5世は神聖ローマ皇帝を多数輩出したハプスブルク家出身なので覚えておきましょう。

 

またこの当時のスペインは大航海時代を迎えており、アメリカ大陸などに侵出していました。

そして同時期の1529年には、オスマン帝国のスレイマン1世がウィーン包囲を行っています。

 

この様に大航海時代や、オスマン帝国の範囲とセットにして覚えておくと便利です。

 

三十年戦争とウェストファリア条約

1618年から神聖ローマ帝国を舞台に三十年戦争が始まりました。

 

三十年戦争は最後の宗教戦争で最初の国際戦争と呼ばれ、講和条約であるウェストファリア条約も重要です。

ウェストファリア条約は(ヨーロッパの)主権国家体制を確立したからです。

また「フランスがアルザス・ロレーヌ地方を神聖ローマ帝国から獲得したこと」や「スイスとオランダの独立が国際的に承認されたこと」も影響し、神聖ローマ帝国は有名無実化してしまいます。

 

神聖ローマ帝国の滅亡と残滓

1806年、西南ドイツ諸国がナポレオンを盟主とするライン同盟を結成し、神聖ローマ帝国を脱退。

この結果として、962年から続いてきた神聖ローマ帝国は名実ともに消滅しました。

 

ただしハプスブルク家はオーストリア皇帝としての地位は保ちます。

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語句の覚え方

まとまりで覚える

まず柱となる王朝の名前、首都、建国者、有力な皇帝、その文化などを整理しましょう。

一つのまとまりをセットで覚える習慣を作りましょう。

 

・王朝…シュタウフェン朝、ハプスブルク朝など

・建国者…オットー1世

・有力な皇帝…フリードリヒ1世、カール4世、カール5世など

・文化…七選帝侯など

中世の叙任権闘争や16世紀の宗教改革は、キリスト教を軸に覚えると理解が進みやすいです。

 

まとめ

神聖ローマ帝国の分野は、日本人の感覚ではいまいち掴みにくい流れも出てきます。

今回の記事を参考にして、的確に流れを把握して覚えていきましょう。

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