「学校の先生に、国公立は難しいと言われた」。
武田塾大曽根校の無料受験相談で、毎年必ず聞く言葉です。
この記事では、東海地方の国公立大学のうち岐阜大学・三重大学・静岡大学・愛知県立大学を取り上げ、公式の入試要項に書かれた配点を並べます。
読み終わると、国公立をあきらめる前に確認すべきことが分かります。
書いているのは、大曽根校で受験相談を担当している校舎長です。
模試の判定ではなく、志望校の配点表から戦い方を考える記事です。
結論:国公立は大学と学部で「戦い方」がまったく違います
国公立大学の合否は、大学入学共通テストと個別学力検査(二次試験)の合計で決まります。
この2つの比重は、大学ごと・学部ごとに大きく違います。
共通テストが7割を占める学部もあれば、二次試験が3分の2を占める学部もあります。
つまり「国公立は難しい」とひとまとめにするのは正確ではありません。
自分が伸ばせる方に配点が寄っている大学・学部を選べば、同じ学力でも合格の可能性は変わります。
4大学の配点を並べると違いが見えます
各大学の公式要項から、前期日程の配点を抜き出しました。
| 大学・学部 | 共通テスト | 個別学力検査 | 合計 | 共通テストの割合 |
|---|---|---|---|---|
| 岐阜大学 応用生物科学部 | 1,000点 | 400点(数学・理科) | 1,400点 | 約71% |
| 静岡大学 人文社会科学部 経済学科 | 950点 | 300点(国語・英語・小論文) | 1,250点 | 76% |
| 静岡大学 人文社会科学部 社会学科 | 650点 | 300点(国語・英語・小論文) | 950点 | 約68% |
| 三重大学 人文学部 文化学科 | 930点 | 600点(国語・英語) | 1,530点 | 約61% |
| 岐阜大学 工学部 | 500点 | 1,000点(数学・理科・英語) | 1,500点 | 約33% |
出典:岐阜大学 令和8年度 一般選抜学生募集要項/静岡大学 令和9年度 入学者選抜に関する要項/三重大学 令和9年度 入学者選抜要項
同じ岐阜大学でも、応用生物科学部は共通テストが約71%、工学部は約33%です。
共通テストで得点できる受験生と、二次試験の記述で力を出す受験生では、選ぶべき学部が変わります。
愛知県立大学は「比重」が要項に書かれています
愛知県立大学の一般選抜学生募集要項には、学部ごとに共通テストと個別テストの比重が明記されています。
| 学部(前期日程) | 個別テストの内容 | 共通テストと個別テストの比重 |
|---|---|---|
| 情報科学部 | 数学 | 2 : 1 |
| 外国語学部 | 外国語(英語)・国語 | 9 : 7 |
| 教育福祉学部 | 国語・外国語(英語) | 5 : 4 |
| 日本文化学部 国語国文学科 | 外国語(英語)・国語 | 1 : 1 |
| 看護学部 | 外国語(英語)・面接 | 13 : 4 : 2(共通:個別:面接) |
出典:愛知県立大学 令和8年度 一般選抜(前期日程・後期日程)学生募集要項
情報科学部の前期日程は、個別テストが数学だけです。
共通テストと個別テストの比重は2対1。
数学が武器になる受験生にとっては、対策する科目が絞られる入試です。
後期日程は個別学力検査がない大学・学部があります
見落とされやすいのが後期日程です。
- 三重大学 人文学部 文化学科の後期日程は、個別学力検査を課しません。共通テスト700点満点で判定されます
- 愛知県立大学の外国語学部・日本文化学部・教育福祉学部の後期日程は、個別テストが出願書類のみです
- 愛知県立大学の看護学部・情報科学部の後期日程は、個別テストが出願書類と面接です
つまり、後期日程では共通テストの得点がほぼそのまま結果になる学部があります。
二次試験の記述に自信がない受験生でも、共通テストで戦える枠が残っているということです。
苦手科目があっても戦える仕組みもあります
静岡大学人文社会科学部の法学科は、共通テストの換算方法が独特です。
国語・地理歴史公民・理科・数学のうち、得点率の和が最も大きい2科目を各100点、残りの4科目を50点として換算します。
得意科目が自動的に高い配点になる仕組みです。
全科目を均等に仕上げなくても、伸ばした科目が正しく評価されます。
こうした換算のルールは要項の注記に小さく書かれていることが多く、模試の判定には反映されません。
志望校を決めるときは、必ず要項の配点欄と注記まで読んでください。
判定ではなく「必要な点数」から逆算する
大曽根校で国公立志望の生徒と最初にやるのは、この作業です。
- 志望する大学・学部の要項を開き、共通テストと個別学力検査の配点を書き出す
- 使う科目を確定する。国公立は科目数が多いので、ここを曖昧にしたまま勉強を始めると時間が足りなくなる
- 過去の合格者最低点が公表されていれば、合計で何点必要かを出す
- その点数を科目ごとに割り振り、いま何点足りないかを出す
- 足りない分を埋めるために、どの参考書をいつまでに終えるかを決める
模試の判定は「今の自分と全受験者の位置関係」を示すだけです。
合格に必要なのは順位ではなく点数です。
判定を見て落ち込む時間があるなら、配点表を開いて必要点を計算した方が前に進みます。
国公立志望で時間が足りなくなる原因
科目数が多いことそのものより、優先順位をつけていないことが原因になります。
大曽根校でよく見る例です。
- 志望校の二次試験で使わない科目に、二次対策と同じ時間をかけている
- 共通テストの比重が7割の学部を志望しているのに、二次の記述対策から始めている
- 全科目を毎日少しずつ進めていて、どの科目も入試レベルに届いていない
配点を先に確認しておけば、この3つは避けられます。
何を捨てるかではなく、何にどれだけの時間を配るかを決める作業です。
よくある質問
偏差値が40台でも国公立大学は狙えますか
大学と学部を選べば可能性はあります。
国公立は共通テストと二次試験の合計で決まり、その比重は学部で大きく変わります。
共通テストの比重が7割前後の学部や、後期日程で個別学力検査を課さない学部もあります。
まずは志望校の配点表を確認してください。
国公立は科目が多くて間に合わないのではないですか
科目数が多いのは事実ですが、二次試験で使う科目は2〜3科目に絞られる学部が多くあります。
共通テストで広く、二次で狭く深く、という時間配分ができれば間に合います。
配点を確認せずに全科目を均等に進めると間に合わなくなります。
志望校の配点はどこで確認できますか
各大学の公式サイトにある「入学者選抜要項」または「学生募集要項」です。
学部・学科ごとに共通テストと個別学力検査の教科・科目・配点が表になっています。
注記に換算方法が書かれていることもあるので、表だけでなく注記まで読んでください。
まとめ
- 国公立は大学・学部で共通テストと二次試験の比重が大きく違う
- 共通テストが7割前後を占める学部があり、後期日程では個別学力検査を課さない学部もある
- 得意科目を高い配点に換算する仕組みを持つ学部もある
- 判定ではなく、配点表から必要点を逆算して計画を作る
武田塾大曽根校の無料受験相談では、志望校の要項から配点を書き出し、どの科目に何点必要かを一緒に計算します。
国公立をあきらめる前に、まず配点を確認するところから始めましょう。
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志望校と今の学力を確認して、その場で次の3つをお渡しします。
- 合格までに必要な参考書と、やる順番
- いつまでに何を終えるかの学習計画
- 今の勉強法で直すべき点
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