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名東高校の入試と国際英語科|名古屋の中学生へ対策を解説

「名東高校に行きたいけれど、内申はどれくらい必要なのか」「普通科と国際英語科で入試の作りが違うと聞いた」。
武田塾大曽根校の中学生の受験相談で、実際に出た質問です。

結論から言うと、名東高校の一般選抜は当日の学力検査を重く見る作りになっています。
普通科・国際英語科のどちらも「校内順位の決定方式Ⅴ」を採用していて、これは学力検査の得点を2倍する方式です。
内申が届いていなくても当日点で挽回できる余地がある一方、内申だけで安心はできません。

この記事では、名東高校を志望する中学生と保護者の方に向けて、学科の違い・入試のしくみ・日程・内申と当日点の作り方を、愛知県教育委員会と高校が公表している資料をもとにまとめます。
大曽根校の校舎長が、中学生の受験相談で説明している順番のとおりに並べました。

名東高校は名古屋市立の高校

名東高校の正式名称は名古屋市立名東高等学校です。
県立ではなく名古屋市立ですが、入学者選抜は愛知県公立高等学校入学者選抜の枠組みで実施されます。

  • 所在地:〒465-0064 名古屋市名東区大針一丁目351番地
  • 開校:1984年4月
  • 学科:普通科・国際英語科

公式サイトには、開校時から国際社会を展望して国際交流・国際理解教育を進めてきたこと、毎年多くの生徒が海外留学し、海外からの留学生も長期・短期で受け入れていることが書かれています(名古屋市立名東高等学校)。
留学生と同じ教室で授業を受けるので、日常が国際交流の場になる、という説明です。

大曽根から名東区までは距離がありますが、大曽根校には名東方面から通う生徒もいます。
学校の場所より、入試のしくみを早く知っているかどうかで結果が変わる学校です。

普通科と国際英語科の違い

いちばん大きな違いは推薦選抜の枠です。
推薦で入れる人数の割合が学科によって決まっています。

普通科 国際英語科
推薦選抜の合格者数 募集人員の10%程度から15%程度 募集人員の30%程度から45%程度
推薦基準の柱 運動・文化芸術・奉仕活動などの実績 上記に加えて「英語への関心が高く、英語の資格取得やスピーチコンテスト等に意欲的に取り組んだ者」
一般選抜の面接 なし なし
校内順位の決定方式

出典:名古屋市立名東高等学校「令和9年度普通科推薦選抜実施要項」「令和9年度国際英語科推薦選抜実施要項」、愛知県教育委員会「令和9年度一般選抜における面接実施の有無及び校内順位の決定方式

国際英語科は推薦の枠が広く、募集人員の3割から4割5分が推薦で決まります。
英語の検定やスピーチコンテストに取り組んできた人にとっては、有力な入口です。
ただし推薦は「出せば通る」ものではなく、中学校長の推薦を得ることが前提になります。

もう1つ、両学科に共通する注意点があります。
実施要項には「人物が優れており、『調査書情報』の『学習の記録』が優秀で、学習活動において他の模範となる者」についての推薦基準は設けない、と明記されています。
評定が高いことだけを理由にした推薦は名東高校では想定されていない、ということです。

推薦選抜で特に重視することとして、要項には次の2つが挙げられています。

  • 将来に向けて明確な進路希望をもち、その実現に向けてねばり強く取り組むことができること
  • 学習にまじめに取り組むとともに、本校の部活動等にも積極的に参加し、活動する意欲があること

一般選抜のしくみ:名東高校は「方式Ⅴ」

愛知県の公立高校の一般選抜では、内申(評定得点)と当日点(学力検査合計得点)の重みづけを、各高校がⅠからⅤの5つから選びます。

方式 計算式
評定得点 + 学力検査合計得点
評定得点×1.5 + 学力検査合計得点
評定得点 + 学力検査合計得点×1.5
評定得点×2 + 学力検査合計得点
評定得点 + 学力検査合計得点×2

名東高校は普通科・国際英語科ともに方式Ⅴです。
しくみは次のとおりです。

  • 評定得点:調査書情報の「学習の記録」の評定合計を2倍した数値。最高90点(5点×9教科×2)
  • 学力検査合計得点:国語・数学・社会・理科・外国語(英語)の合計。最高110点(22点×5教科)
  • 方式Ⅴでは、評定得点90点+学力検査合計得点220点で、基礎資料は最高310点

学力検査が2倍になるので、当日点1点の重みは内申1段階分より大きくなります。
9教科の評定を1つ上げるのは半年がかりですが、5教科の当日点を数点上げるのは秋からでも間に合います。
名東高校を目指すなら、当日点の対策に時間を配るのが方式に合ったやり方です。

なお、令和5年度入学者選抜から、一般選抜で2校に志願した場合でも学力検査は1回になりました。
各教科の満点は22点です(愛知県公立高等学校入学者選抜)。
1回の学力検査の結果が、志願した2校の判定に使われます。

令和9年度入試の日程

選抜 内容 期日
推薦選抜 出願 1月25日から2月1日
推薦選抜 面接(個人面接) 2月4日
推薦選抜 合格発表 2月8日
一般選抜 出願 2月8日から2月16日
一般選抜 志願変更 2月17日
一般選抜 学力検査 2月24日
一般選抜 合格発表 3月8日

出典:愛知県教育委員会「令和9年度愛知県公立高等学校入学者選抜実施日程について」、名古屋市立名東高等学校の推薦選抜実施要項

名東高校は一般選抜で面接を実施しないため、面接日(2月25日・26日)に登校する必要はありません。
国際英語科については、学校長の判断により推薦選抜で特別検査を行うことがあると実施日程に記載されています。
国際英語科を推薦で受ける人は、出願前に高校のウェブページで確認してください。
合格発表はWeb出願システムで行われます。

内申点は「3観点」で決まる

評定は、観点別学習状況の評価をもとにつけられます。
観点は「知識・技能」「思考・判断・表現」「主体的に学習に取り組む態度」の3つです(文部科学省 教育課程の実施と学習評価)。

つまり、定期テストの点だけでは評定は決まりません。
テストで測るのは主に「知識・技能」と「思考・判断・表現」で、提出物や授業での取り組みは「主体的に学習に取り組む態度」に関わります。
どの観点が足りないかは教科ごとに違います。

通知表を受け取ったら、上がらなかった教科の先生に「どの観点を上げれば評定が上がりますか」と直接聞いてください。
観点で聞くと、返ってくる答えも具体的になります。
「もっと頑張って」ではなく「小テストの正答率」「振り返りの記述」といった形で返ってきます。

内申の上げ方に近道はありませんが、聞かずに1年過ごすのがいちばんもったいない使い方です。

当日点を上げる進め方

方式Ⅴの名東高校では、ここが本丸です。
大曽根校で中学生に伝えている順番を書きます。

時期 やること
中1・中2 英語と数学を学校の進度より先に進める。参考書で中3内容まで通す
中3の春から夏 5教科の基礎を1冊ずつ終える。理科・社会は用語の確認から
中3の秋 過去問を1年分解いて、教科ごとの取れ方を見る
中3の冬 取れなかった分野に戻り、時間を計って過去問を重ねる

過去問に触れるのは早いほど有利です。
どの問題が解けないかが分かるほど、修正できる時間が残るからです。
12月や1月に初めて過去問を開くと、弱点が見つかっても戻る時間がありません。

学力検査は5教科で各22点満点です。
1教科あたりの満点が小さいぶん、1問の重みは大きくなります。
得意教科でさらに上を狙うより、いちばん取れていない教科を平均近くまで戻すほうが、合計点は動きます。

大曽根校では、中2のうちに中3内容まで終えて過去問に入る生徒もいます。
学校の授業の進度とは別に、自分の計画で先に進められるかどうかが分かれ目です。

よくある質問

名東高校の合格に必要な内申はどれくらいですか

必要な内申の数字は愛知県も高校も公表していません。
公表されているのは、名東高校が校内順位の決定方式Ⅴ(評定得点+学力検査合計得点×2)を採用していることと、評定得点の最高が90点、学力検査合計得点の最高が110点であることです。
学力検査が2倍になる方式なので、内申が目標に届いていない場合は当日点で補う設計になります。

普通科と国際英語科はどちらが入りやすいですか

入りやすさを比べる公表データはありません。
違いがはっきりしているのは推薦の枠で、普通科は募集人員の10%程度から15%程度、国際英語科は30%程度から45%程度です。
英語の検定やスピーチコンテストの実績がある人は、国際英語科の推薦が現実的な選択肢になります。

名東高校の入試に面接はありますか

一般選抜では普通科・国際英語科ともに面接を実施しません。
推薦選抜では個人面接が令和9年2月4日に実施されます。
国際英語科は、学校長の判断で推薦選抜の際に特別検査が行われることがあります。

まとめ

  • 名東高校は名古屋市立で、普通科と国際英語科の2学科がある
  • 一般選抜は両学科とも面接なし・校内順位の決定方式Ⅴ。学力検査合計得点が2倍される
  • 推薦の枠は普通科が10%程度から15%程度、国際英語科が30%程度から45%程度
  • 評定は3観点で決まる。通知表が返ってきたら観点で先生に聞く
  • 当日点を上げるには、過去問に早く触れて弱点を先に見つける

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